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医療福祉士への道【京極高宣 その8】

2008-08-20 04:57:50 | 社会福祉
【1冊の本を手がかりに】
京極高宣『医療福祉士への道』(医学書院、2008)を読んでいます。
社会福祉資格をめぐる本もたくさんあるのですが、あまりたくさん読むよりは京極先生という社会福祉専門職の法制化に関するキーパーソンの最新の著作集1冊を素材に考えています。

私自身は、社会福祉士の資格を持っていません。
長い間、社会福祉士の受験資格を与える専門学校や4年制大学で「老人福祉論」や「社会保障論」を教えてきました。ですから、卒業生の中には「社会福祉士」がかなりいます。
鹿児島にきてから(2006)、学部1年生に「社会福祉概論」を教えることとなり、福祉哲学のようなことまで勉強はしてきたのですが、最近、この社会福祉士のことが重要だと改めて思っていた矢先に、『医療福祉士への道』を見つけたというわけです。
法制定の初期に国家試験の委員をしていたことはありますが、その後、資格問題に関連して深く考えたことはないです。
*試験委員は第3回から公表されています。(私は、第1回と第2回の試験委員でした。)
鹿児島にきて、人数は少ないですが、精力的に社会福祉士の実務をこなしている院生に出会い、この資格に伴う課題などを教わりました。

【当面のテーマ】

○ (1987年施行の)社会福祉士と介護福祉士について2007年に法改正があった。カリキュラムの改正などが進められている。

○ 精神保健福祉士(1997年制定)のあり方についても議論が始まったようだ。

○ 1987年以来の「医療福祉士」制定の議論は進んでいないが、将来は、これらの資格・・社会福祉士、介護福祉士、「医療福祉士」、精神保健福祉士 の間に合理的な関係付けが行われていくことが望まれている。

○ ソーシャルワーカーへの社会的なニーズはあると考えれれるが、肝心の社会福祉士が実際に力を発揮するためには、すでに専門職組織が発足しているので、その活躍に期待している。

このような関心を持っていますが、『医療福祉士への道』には、これらの資格問題の経緯と今後の方向について触れられています。

【日本社会福祉士会】
ソーシャルワーカーに関する一番古い組織である日本ソーシャルワーカー協会については、前回触れました。

日本社会福祉士会

で公表されている基礎情報をもとに
この会の現状、ひいては、社会福祉士のあり方を考えてみます。(次回以降)

*写真は、昨日、キャンパスにて。
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