介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

EBSW【根拠に基づく社会福祉実践】

2008-05-22 12:25:02 | 社会福祉
【社会福祉学の3つの柱】
私の考えでは、
「社会福祉学」には、次の3つ要素というか分野があると思います。
① 実際に、さまざまな場面で、人を支援できる技術の体系(ソーシャルワーク)
② 社会福祉に関する制度・政策・法律などの研究(年金や雇用なども含む)
③ 社会福祉とは何か?哲学・歴史・理念といったこと。

私は、このうち、②について(法令の作成という)実務的な経験が少しあったので、その体験をもとに自己流に勉強してきました。
②でも、北海道のmasaさんがブログで提起しているような具体的な課題については読んでも理解できないことが多い(今の現場を知っているとはいえない)

①については、基礎的なこともわかりません。
③は、大切ですが、腰をすえた勉強をしないで67歳になってしまった。最近は、「岩清水日記」のようなブログで根本的に考えることを教わっている。「いまや遅し」ではありますが、こういう課題に気がついてから死ねるのはありがたいです。

【社会福祉実践】
「ソーシャルワーク」のことを「社会福祉実践」ということがあります。

今日、ご紹介するのは、『ソーシャルワーク研究』という専門雑誌です。
写真は、昨日、図書館で借りた、最新号です。(5月7日の受け入れスタンプ)
(相川書房。第34巻第1号、通算第133号。SPRING 2008 とあるから季刊誌ですね)

私には、難しいですが、この専門誌を見ると、いま、どのようなテーマが話題になっているのか、そのテーマはどんな研究者が詳しいのか?などを知ることができます。

相川書房

の7番目「ソーシャルワーク」の項目をクリックすると
この雑誌のバックナンバー(目次)がでてきます。

【EBSW】
今回の号の特集テーマ:
「エビデンス・ベースト・ソーシャルワーク」
Evidence-Based Social Work, EBSW
とは、私は、「根拠に基づく社会福祉実践」と仮に訳しましたが
日本では、カタカナで通しているようです。

この号では、
東洋大学の佐藤豊道教授による総括的な論文
エビデンス・ベースト・ソーシャルワーク
ー成立の過程と意義ー
pp4-23
のほか、この問題を研究されている方々の論文が掲載されています。

【医学・心理学・教育学】
実は、この evidence based (根拠に基づいた)とは
医学から始まり、いろんな分野に及んでいるものです。
社会福祉学の関係では、(日本語では)まだまとまった著作も稀です。

アメリカがこの分野では一番進んでいて、文献も多い。
「社会福祉調査法」の内容とも考えられますが、現在の日本の社会福祉学では、もっとも重要な分野の一つでありながら、問題の整理がされていないようです。

こういう場合には、『ソーシャルワーク研究』のような専門誌の特集は重要です。
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