介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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trust (信用) の減衰とマニュアル社会

2007-11-27 13:31:52 | 地球→ドイツブログ
家族の名義の簡易保険(郵便局)
が満期になった。

ある程度まとまった資金が戻ると
喜んで郵便局に本人が行った。
「本人確認ができません」といわれたという・・
というのは、家族は幸い自動車の免許証を持っており
それを示したのですが(写真も付いているし)
免許証には「男女」欄(性別)を公的に認定していない
から、手続きは進められない
といわれた。

その簡易保険が満期となって返戻してもらうのには
公的に認定された「男女」である確認が要る
とのこと。
つまり、免許証では不足で、男女欄の記載のある
健康保険の被保険者症の写しが必要だという。

その日は被保険者症を携行していなかった家族は
困った様子でいると、自宅へ(そのコピーをとりに)伺います
という話。
で、週が空けて、後日、
郵便局の方が来訪されて、健康保険証のコピー
(これは、幸い、私の新しいパソコン印刷機にコピー
機能があったので、近くのコンビ二にまででかける必要はなかった)
を受け取っていった。

そこで
現金を通帳に払い込んでください
というと
システムの関係で
この日時では払い込みはできません・・・と。

そこで
改めて、郵便局の方が
現金をそろえて自宅へ持ってきてくれるという。
(まだ、現金を持ってきてはいないが
仮に、家に現金が届いても、こんどは
その現金を近くの郵便局に預けに行かなければならない・・)

こんな次第で
「どうして目の前の人が女性だとわかるのにわざわざ面倒なことをするのか?」
と思ったが、実は、
(鹿児島が悪いのではなく)
最近、金融関係で、やたらと手続きが面倒というか
「お役所くさく」なってきたように思います。

金融をめぐる詐欺事件とか、個人情報保護とか
背景はあると思うのですが
「社会的生産性」とでもいうべきものが低下してきているのでは?
と思います。

きっと
マニュアルのそのように詳しく書いてあって
窓口のスタッフは、そのとおりやるよりしょうがないのでしょう。
この郵便局の事例では
「お客様によかれ」という気持ちも残っているようですが
ともすると
こちらがお金を払っているのに金融機関の窓口(電話口)
では、妙に威張っているというか、固い人が多い。

グリーンスパンの本
を引き続き読んでいますが
(このブログ 10/29 10/30 11/18 を参照ください)
ちょうど
第12章 にさしかかり
(市場主義者のグリーンスパンでさえ)
「市場を支えるのは、競争システムではなく
trust (信頼・信用)である。」
というところにさしかかりました。
【第12章 The Universals of Economic Growth,
p255-p257.】

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