介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第2187号 公的扶助論〈問題21)の回答とコメント

2009-01-30 10:53:27 | 国家試験
【過去問】
イギリスの貧困研究と政策の歴史については、これまでもしばしば出題されています。

とくに、2006年問題21の選択肢4は、今回の選択肢4とまったく同一のテーマです。〈院外救済はしない)

2007年問題30では、イギリスの貧困研究が、
2008年問題29では、イギリスの貧困研究のタウンゼントがでています。

【難易度】
難しいです。
頭から暗記できるものではないので、ある程度「改正救貧法」前後の歴史と特徴を理解する必要がありますね。

正答は、ずばり2です。
1 このナショナルミニマムの思想が登場するのは20世紀になってから。
3 「劣等処遇」という考えなので、正反対のことが書かれている。
4 上記の通り、過去にでています。院外救済はしなかった。
5 この点は、まだ文献では確かめていませんが・・(正答2がたしかなので、逆に)「混合収容」はしていなかったと思われます。

【参考書】
私自身は、日本で社会福祉の仕事をするうえにイギリスの公的扶助政策の詳しい内容を理解することを求める前にもっと「日本の貧困」に関する基礎的な事実を学ぶことが大切と思っています。

こういう本格的な質問には、「用語集」や「ワークブック」のようなものでは丸暗記しても意味がないですね。

有斐閣『社会福祉のあゆみ』〈2005、写真)では、「第3章新救貧法の成立」として詳しく説明しています。特に、本問題との関係では、pp.40-42.

【試験委員】
司法試験などの場合と同様に、試験委員は、毎年、厚生労働省のホームページで公表されています。

社会福祉士について

*試験委員は、一番最後。(2008.08.22)
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