小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

医者の斡旋業者

2009-11-21 00:54:34 | 医学・病気
今は民間の医者の斡旋業者が非常にたくさんある。インターネットの発達のおかげである。昔は、なかったから、医者の就職や転職は、大変だった。結局、大学の医局に属し、教授に田舎の関連病院に売りとばされるしかなかった。父親が医院を持っていれば、有利であり、二代目の若先生にすぐなれる。あとは、医事新報の医者の求人欄、か友達や親戚とのコネで探すしかなかった。この斡旋業者という仕事が儲かるらしいのである。ある本に書いてあったが、一人常勤医を紹介すれば、400万らしい。今では、もっとその金額は減っているだろう。教授のうま味の一つも関連病院への医者の派遣である。教授は人事権を持っているのである。あとは博士号認定権である。医局員を医者がいなくて困っている僻地の田舎の関連病院に派遣する見返りに、教授がお礼を受けとるのである。この金額も100万以上だろう。研修医は教授の命令には逆らえない。私立医学部では、これは当たり前の事として行なわれている。しかし国公立だと、それは出来ないのである。国公立の教授は公務員という立場だからである。しかし陰では秘かに行なわれているだろう。私の母校も、以前、これがばれて、新聞で大きく報道され、警察の手入れまで入った。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする