伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

親の気持ち

2009-08-11 11:19:33 | Weblog
私が小学校2・3年生くらいの時の思い出です。
学校に履いて行く運動靴を母親が買ってきました。
靴底の浅い、薄いビニール生地の運動靴です。
いつもは白色の同じ型の靴を履いていたのですが、その日、
母親が買ってきたのは、青い色で一回り大きなサイズの靴で
した。 私が新しい靴を履いてみると、足の指先が1cmほど空
きます。そして、色が気に入らなかったのです。
私は 「ブカブカで嫌いな色だから履きたくない!」
と母親に言いますと、母親は
「すぐに大きく成るから大丈夫!履きなさい」と言いました。
「足なんかすぐに大きく成らないよ!」
「嫌だ」「履きなさい!」・・・と繰り返す中、私が古い靴を履いて
遊びに出ようとした時、母親は古い靴を取り上げて捨ててしま
いました。
私は嫌だなと思いながら、新しい靴を履いて遊びに行きまし
た。友達と廃材置き場に登って遊んでいた時、木材から飛び出
た釘が靴の表面に刺さりました。
そのまま抜けば小さな穴が開くだけで問題がないのですが、
その時に悪い考えが私の頭をよぎりました。
このまま釘を抜かずに足を下に引っ張ると、靴の生地が裂けて
新しい白い靴を買って貰えると思い付いたのです。
そして、そのまま足を下に引き降ろすと、やはり生地が裂けま
した。

夕方家に帰り、母親に靴の事情を説明しました。
母親は靴を手に取り「今日、買ったばかりなのに・・・」と言い、
私の目を見ました。
その目には、涙が薄く滲んでいました。
「わかった」と短く告げると、台所に立ち家事を始めたので
した。 母親の後姿を見て、すごく悪い事をしたなと反省しまし
た。

この話を思い出す時、なぜか私は神様や先祖の気持ちを考え
ます。
神様は懸命に人間が生まれる為の環境を整え維持し、先祖が
苦しい中でも懸命に生きて命を繋いできた結果が私たちです。
全ての条件を承知して自分で望んで生まれて来ても、いざ
人生を歩み出すと、不安と不満ばかりを持ち、現状への感謝を
私たちは忘れがちです。
靴を買い変える様に、人生も途中で止めたいと思ってしまう
事もあるでしょう。
もし、神様や生き切った先祖霊たちが、この様な私たちの気持
ちを知ると、どんなに残念で悲しく思うことでしょう。
現状がどんなに惨めで苦しくても、心だけは負けずに生きたい
ものです。
親は、子供が懸命に生きている姿を見るだけで嬉しいのです。

生かして頂いて ありがとう御座位ます

人類の 5% 運動を広めたいです。
    

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私の返答が無いコメントは、霊的な問題では無いと言う事です。
個人的な相談はメールでは無く、コメント欄でお願いします。

コメント (492)
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