三菱ジープ互助会

全国の三菱ジーパーとの連携の輪を拡大しよう。
≪設立の趣旨≫
①修理情報の共有
②J3等車両研究
③部品調達他

得意の寄り道です。今回はかなり寄り道が深くなるかも知れません。その④

2016-04-07 21:37:38 | 日記
せっかくなので、ホイールシリンダーやブレーキ関連の正確な名称を掲載しておきます。これらは、J3の整備解説資料モドキから作成しております。古い資料は、写真と解説があり非常に参考になります。最下段には、同じくJ20,J30の整備解説書から、ホイールシリンダーの作動状況を詳しく説明しているくだりがありますので、参考までに掲載してみます。

《ホイールブレーキの図》

  

《ホイールシリンダーの図》

  

《ホイールシリンダーの機能について》

 かなり古いJ20,J30整備解説書モドキに記載されている、ブレーキシステムの概要部分を引用してみます。実に味わい深い表現です。

 【概要】
 ブレーキ装置は独立した2系統のフートブレーキ及びハンドブレーキよりなっております。フートブレーキは四輪油圧式で、ブレーキペダルを踏むこと
 によりマスターシリンダーに発生した油圧をブレーキパイプによって、各輪のホイールシリンダーへ伝え、ブレーキドラム内のブレーキシューを拡張
 せしめ、制動を行います。


 【フートブレーキ】
  フートブレーキは、ブレーキペダル・マスターシリンダーと各輪のホイールシリンダー・バンキングプレート・シュー及びドラムと、
 これらを結ぶブレーキパイプ及びホースより構成された四輪油圧圧式で、フロントはアルミ合金に鋳鉄ライナーを鋳込んだアルフィンドラムを使用し、
 2リーディング・シュータイプで、左右各輪にそれぞれ2つのホイールシリンダーがあり、2つのブレーキシューを各個別に作動する構造になって
 おります。

 リヤは普通のトレーリングリーディングシュータイプで、一つのホイールシリンダーで二つのシューを同時に作動します。ブレーキペダルを踏むと
 リンク装置を経て、マスターシリンダーのピストンを押し、その踏力に応じた油圧をブレーキパイプを通じて各ホイールシリンダーに伝えます。
 フロントホイールシリンダーでは、その油圧で1個のピストンを外側へ押し出し、そのピストンにつながるブレーキシューをドラムへ押しつけ、
 ライニングとドラム内面との摩擦力により制動力を発生します。同様にリヤホイールシリンダーでは、2個のピストンを両側に押し出し
 前後両ブレーキシューをブレーキドラムに押しつけ制動力を発生します。

 ブレーキペダルを放せば、ブレーキ油圧は下がりブレーキシューはリターンスプリングによりブレーキドラムよりはなれて戻り、ブレーキ油は
 パイプを通じてマスターシリンダーへ戻ります。
 しかし、油圧が完全になくなると各シリンダーのピストンがカップの張りが弱く、オイル漏れの原因となりますので、僅かの油圧(1.4-1.8kg/xm2)
 を残すようにバルブを取り付けています。ブレーキライニングが摩耗してドラムとの隙間が大きくなった時は、調整を実施するため両ブレーキバッキング
 プレート前後部にエキセントリックスクリューが装備されています。

 以上J20,J30初期の整備解説資料モドキより抜粋しました。

★三菱ジープ互助会★
 代表発起人J57改@日野市
 当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp まで

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