せっかくなので、ホイールシリンダーやブレーキ関連の正確な名称を掲載しておきます。これらは、J3の整備解説資料モドキから作成しております。古い資料は、写真と解説があり非常に参考になります。最下段には、同じくJ20,J30の整備解説書から、ホイールシリンダーの作動状況を詳しく説明しているくだりがありますので、参考までに掲載してみます。
《ホイールブレーキの図》
《ホイールシリンダーの図》
《ホイールシリンダーの機能について》
かなり古いJ20,J30整備解説書モドキに記載されている、ブレーキシステムの概要部分を引用してみます。実に味わい深い表現です。
【概要】
ブレーキ装置は独立した2系統のフートブレーキ及びハンドブレーキよりなっております。フートブレーキは四輪油圧式で、ブレーキペダルを踏むこと
によりマスターシリンダーに発生した油圧をブレーキパイプによって、各輪のホイールシリンダーへ伝え、ブレーキドラム内のブレーキシューを拡張
せしめ、制動を行います。
【フートブレーキ】
フートブレーキは、ブレーキペダル・マスターシリンダーと各輪のホイールシリンダー・バンキングプレート・シュー及びドラムと、
これらを結ぶブレーキパイプ及びホースより構成された四輪油圧圧式で、フロントはアルミ合金に鋳鉄ライナーを鋳込んだアルフィンドラムを使用し、
2リーディング・シュータイプで、左右各輪にそれぞれ2つのホイールシリンダーがあり、2つのブレーキシューを各個別に作動する構造になって
おります。
リヤは普通のトレーリングリーディングシュータイプで、一つのホイールシリンダーで二つのシューを同時に作動します。ブレーキペダルを踏むと
リンク装置を経て、マスターシリンダーのピストンを押し、その踏力に応じた油圧をブレーキパイプを通じて各ホイールシリンダーに伝えます。
フロントホイールシリンダーでは、その油圧で1個のピストンを外側へ押し出し、そのピストンにつながるブレーキシューをドラムへ押しつけ、
ライニングとドラム内面との摩擦力により制動力を発生します。同様にリヤホイールシリンダーでは、2個のピストンを両側に押し出し
前後両ブレーキシューをブレーキドラムに押しつけ制動力を発生します。
ブレーキペダルを放せば、ブレーキ油圧は下がりブレーキシューはリターンスプリングによりブレーキドラムよりはなれて戻り、ブレーキ油は
パイプを通じてマスターシリンダーへ戻ります。
しかし、油圧が完全になくなると各シリンダーのピストンがカップの張りが弱く、オイル漏れの原因となりますので、僅かの油圧(1.4-1.8kg/xm2)
を残すようにバルブを取り付けています。ブレーキライニングが摩耗してドラムとの隙間が大きくなった時は、調整を実施するため両ブレーキバッキング
プレート前後部にエキセントリックスクリューが装備されています。
以上J20,J30初期の整備解説資料モドキより抜粋しました。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp まで
《ホイールブレーキの図》
《ホイールシリンダーの図》
《ホイールシリンダーの機能について》
かなり古いJ20,J30整備解説書モドキに記載されている、ブレーキシステムの概要部分を引用してみます。実に味わい深い表現です。
【概要】
ブレーキ装置は独立した2系統のフートブレーキ及びハンドブレーキよりなっております。フートブレーキは四輪油圧式で、ブレーキペダルを踏むこと
によりマスターシリンダーに発生した油圧をブレーキパイプによって、各輪のホイールシリンダーへ伝え、ブレーキドラム内のブレーキシューを拡張
せしめ、制動を行います。
【フートブレーキ】
フートブレーキは、ブレーキペダル・マスターシリンダーと各輪のホイールシリンダー・バンキングプレート・シュー及びドラムと、
これらを結ぶブレーキパイプ及びホースより構成された四輪油圧圧式で、フロントはアルミ合金に鋳鉄ライナーを鋳込んだアルフィンドラムを使用し、
2リーディング・シュータイプで、左右各輪にそれぞれ2つのホイールシリンダーがあり、2つのブレーキシューを各個別に作動する構造になって
おります。
リヤは普通のトレーリングリーディングシュータイプで、一つのホイールシリンダーで二つのシューを同時に作動します。ブレーキペダルを踏むと
リンク装置を経て、マスターシリンダーのピストンを押し、その踏力に応じた油圧をブレーキパイプを通じて各ホイールシリンダーに伝えます。
フロントホイールシリンダーでは、その油圧で1個のピストンを外側へ押し出し、そのピストンにつながるブレーキシューをドラムへ押しつけ、
ライニングとドラム内面との摩擦力により制動力を発生します。同様にリヤホイールシリンダーでは、2個のピストンを両側に押し出し
前後両ブレーキシューをブレーキドラムに押しつけ制動力を発生します。
ブレーキペダルを放せば、ブレーキ油圧は下がりブレーキシューはリターンスプリングによりブレーキドラムよりはなれて戻り、ブレーキ油は
パイプを通じてマスターシリンダーへ戻ります。
しかし、油圧が完全になくなると各シリンダーのピストンがカップの張りが弱く、オイル漏れの原因となりますので、僅かの油圧(1.4-1.8kg/xm2)
を残すようにバルブを取り付けています。ブレーキライニングが摩耗してドラムとの隙間が大きくなった時は、調整を実施するため両ブレーキバッキング
プレート前後部にエキセントリックスクリューが装備されています。
以上J20,J30初期の整備解説資料モドキより抜粋しました。
★三菱ジープ互助会★
代表発起人J57改@日野市
当方へのアクセスは、jeep-gojyokai@crux.ocn.ne.jp まで