経営コンサルタントへの道

コンサルタントのためのコンサルタントが、半世紀にわたる経験に基づき、経営やコンサルティングに関し毎日複数のブログを発信

■【心 de 経営】 経営四字熟語016 ■ 矯角殺牛 全体最適を目指す

2021-02-28 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

■【心 de 経営】 経営四字熟語016 ■ 矯角殺牛 全体最適を目指す

本

■ 示唆の多い経営四字熟語

 四字熟語には、いろいろな示唆がありますので、経営やコンサルティングを学ぶという視点で連載をします。

 四字熟語というのは、漢字4文字で構成された熟語で、中国の故事などに基づくだけではなく、幅広い内容を持っています。
 読み方を変えますと、別なものが見えてきます。それを経営コンサルタント歴40年余の目で見ますと、経営やコンサルティングに直結する示唆の多いことに気がつきました。 単に、四字熟語の意味を知るだけではなく、経営士・コンサルタントの視点から感じ取ったことをご紹介します。

 

■ 矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) 全体最適を目指す

 玄中記に、牛の角の形がわずかばかりゆがんでいることが気になり、それを矯正しようとしたら牛が死んでしまったという故事が掲載されています。

 すなわち矯角殺牛というのは大勢にあまり関係しないような、わずかな欠点を正すために努力をしても、その結果、全体を損なってしまっては何もならないという意味です。

 これは、経営においてもいえます。

 われわれ経営コンサルタントは、企業に行って、いろいろな局面で気になることが多々あります。しかし、その企業にとって何が重要なのかという視点で見ないと矯角殺牛になることがあります。

 すなわち、われわれ経営コンサルタントは、「全体最適」ということを常に意識し、どこから手をつけなければならないのかを的確に判断しませんと、せっかくの努力がマイナスの効果に繋がってしまうことがあります。

 私が経営コンサルタントになりたての頃の話です。ある精密機械製造業の顧問先で、収益が良くないので何とかして欲しいという社長の意向に引きずられ、そこに重点を置いたコンサルティングをしました。

 その結果として、売上高は増加傾向になりましたが、利益率は一向に上がりません。その原因は、管理体制にありました。売上高が伸びたために、どの部門も忙しくなり、社員の負荷が増加してしまいました。

 管理不充分なことから、貴重の利益が水漏れしていたのです。

 お恥ずかしながら、経験の浅い私には、全体最適なコンサルティングではなかったことにすぐに気がつけなかったのです。売上が拡大することにより、かえって社員に迷惑をかけてしまうことになってしまいました。

 経営コンサルタントが、矯角殺牛、すなわち部分最適を全体最適と勘違いするような判断をしてはならないことを、自分の失敗を通じて学びました。

 

■ バックナンバー

 これまでの経営四字熟語のバックナンバーをブログで見られるようにしました。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/519a7840abf5dcf643227ecff6b01cef

 


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◆【話材】 昨日02/27のつぶやき 「冬の恋人の日」バレンタインデーとは違うの?重複していない?

2021-02-28 07:01:08 | ブログ

◆【話材】 昨日02/27のつぶやき 「冬の恋人の日」バレンタインデーとは違うの?重複していない?

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

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◆【話材】 昨日のつぶやき 日本にもクーデターがあったのだ!!

2021-02-27 07:23:34 | ブログ

◆【話材】 昨日のつぶやき 日本にもクーデターがあったのだ!!

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◆【話材】 昨日02/25のつぶやき 時代は経営のプロを求めている

2021-02-26 06:36:04 | ブログ

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◆【話材】 昨日02/25のつぶやき 時代は経営のプロを求めている

2021-02-26 06:29:59 | ブログ

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◆【話材】 昨日02/25のつぶやき 時代は経営のプロを求めている

2021-02-26 06:29:59 | ブログ

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◆【話材】 昨日02/24のつぶやき 有名なコンサルタントと有能なコンサルタントとは違います

2021-02-25 07:30:42 | ブログ

◆【話材】 昨日02/24のつぶやき 有名なコンサルタントと有能なコンサルタントとは違います

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■【コンサルタントバンクたより】 1-1 コンサルタントバンクの目的

2021-02-24 14:23:55 | 【専門業】 経営コンサルタント成功法

■【コンサルタントバンクたより】 1-1 コンサルタントバンクの目的

  • コンサルタントバンクの目的

 コンサルタントにとって、クライアント開拓は頭痛の種です。

 コンサルタントにとって、実力アップを図らなければ、時代遅れのコンサルタントになってしまいます。

 クライアントさんからの質問や課題に、どの様に対応したら良いのか、迷うこともあります。

 

 自分の専門外の分野に関する引き合いがあったときに、仲間がいると心強いです。

 仲間がいれば相談もできます。

 コンサルタントという職業に特化した情報も入手しやすくなります。

 相互信頼できる仲間がいますと、仕事の依頼も来るようになるかもしれません。

 これを私達は「共業・共用・共育」と言っています。

 

 一人のメンバーは、皆のために、皆は一人のために

 

 あなたは、あなたの強みを活かしてください。

 そうすれば、あなたの仲間、あなたを支援したり、困ったときに助けてくれたりするでしょう。

 

 個の力を組織的に活かす

 

 これが、私達のコンセプトです。

 登録に登録料は不要です。

 サイボウズを使っていますので、訳のわからない仕組みより安心してコミュニケーションできます。

 

 一緒にレベルアップし、一緒に仕事をし、ノウハウを共用しませんか。

 

■ コンサルタントバンク・ブログ バックナンバー

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi-kyokai/c/46b6f56a10e289016c5a599ff092acdb

 

 

■ コンサルタントバンク ウェブサイト

  http://www.glomaconj.com/glomacontoha/glomaconkenkyukai.htm

 

  

 


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■■【経営コンサルタントのお勧め図書】169 必読!統計で見る日本の針路

2021-02-24 12:03:00 | 経営コンサルタントの本棚

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】169 必読!統計で見る日本の針路

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

■      今日のおすすめ

 『数字・データ・統計的に正しい「日本の針路」』

(高橋 洋一著 講談社+α新書)

■      目からうろこ「統計的に見る日本の針路」(はじめに)

 紹介本の著者は自らを「数量分析家」と称しています。経営分析でも、統計や関数を使って分析すると、従来の方式によるものと異なる解が出て、新たな発見をすることがあります。著者は「日本の針路」を、世界中のデータを使い、統計・関数的に分析しその結論を示しています。

 著者の示す結論の中には、既成的考えを覆す、新たな知見を示しているものがいくつかあります。その知見は、世界情勢を踏まえつつ、これからの日本の政治・経済を正しい方向に導くための重要な鍵となるものであり、又日本の将来に希望を持たせるものです。そのいくつかを次項でご紹介しましょう。

 なお、紹介本は「現代ビジネス」連載『高橋洋一「ニュースの深層」』のコラムから特に反響のあったものに加筆修正したもので、時の経過によりコラム記事の結果が出たものもありますが、データ・統計・関数的分析により結論を出すプロセスは、これからも十分通用するものとして興味深く読むことができます。

■      えっ!と驚く新たな知見〞の一部をご紹介します

【日本の借金1,000兆円はウソ】

 私は、従前から財務省が国内に向けては「(消費税増税の)国際公約を守らないと国債が暴落する」といい、海外に向けては「日本の国債は安全」と宣伝する、いわゆる二枚舌を使っていることについて疑念を持っていました。海外に向けて言っていることに真実があるのではと思っていました。

著者の、日本の財政に対する分析、分析に基づく結論に「やはりそうだったか」と納得しているところです。著者は「ある意味で財政再建が完了したとも言えてしまう」と記しています。

著者が論拠としているところは、日銀も含めた連結ベースでは(平成27年12月現在)、概算で(国の借金の数字が2013年度までしか公表されていないため)、ネットの国の借金は150~200兆円まで圧縮されていると分析している点にあります。

これでいくと、国のネット借金のGDP比率は30~40%となり、同じベース(ネット国債)で数字のとれるイギリスやアメリカ(GDP比率80%~60%)と比較し、著者は、「日本の財政が危機的だという論がいかに滑稽か、よくわかるだろう」と記しています。

何故この様な状態が存続しているかについて、著者は、「(財政の貸借対照表の資産の部の中身を見ると)貸付先や出資先に、財務省所管法人が他省庁に比べいかに多いかがよくわかるだろう。天下り先を確保しているのだ。」と記しています。 

このように見てくると、残念ながら国をはじめとし、構造改革に手がついていないと言わざるを得ません。ここまでの著者の結論に至る詳細なデータは、紹介本をぜひお読みください。(高橋論に対する反論も多いですが、高橋論のポイント・核心は日銀も連結対象に含めた点です。この点は、日銀法の改正やハイパーインフレを起こさないための政策論等に論点が広がりますが、ある意味では画期的・発展的な考え方と私は思います。)

【政府の掲げる「名目GDP600兆円」は根拠がある】

 著者は、2000年代の世界の先進国のインフレ率と名目GDP成長率の数字を集めた散布図から名目GDP成長率(Ⅹ)の回帰直線式(Ⅹ=1.2+1.2×インフレ率)と相関係数0.69の解を得ています。

著者は、この回帰直線式のインフレ率に3%を入れると名目成長率は4.8%になり、これが3年強続けば、日本の名目GDPは600兆円に達すると説きます。日本のGDP600兆円の達成にはインフレ率3%達成が必須と説くのです。そのために金融・財政政策、消費税10%への引上げ策等を、どの様に組み合わせて行うかが鍵となると説くのです。

どうですか、日本の名目GDP600兆円は政策次第で実現すると思いませんか。

■      「日本と世界の針路」のシナリオを描いてみませんか(むすび)

 皆様がお持ちの知見と紹介本の知見を活用し「日本と世界の針路」のシナリオを描いてみませんか。どのマーケットを狙うのか、持続的成長を成し遂げるために何をしたらよいのか、答えが出てきそうですね。

【酒井 闊プロフィール】

 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

 企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

  http://www.jmca.or.jp/meibo/index.html

  http://sakai-gm.jp/

【 注 】

 著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

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◆【話材】 昨日02/23のつぶやき 行基 15歳で出家し、法興寺、薬師寺で唯識等を学ぶ

2021-02-24 09:36:36 | ブログ

◆【話材】 昨日02/23のつぶやき 行基 15歳で出家し、法興寺、薬師寺で唯識等を学ぶ

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

本日の【今日は何の日】も、つぶやき済ですので、そちらもあわせて【話材】としてご覧くださいますと幸いです。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/1d98edbc1781bc2c13e6b073a2392d30

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■■【経営コンサルタントのお勧め図書】令和3年の日本の論点は?!

2021-02-23 12:03:00 | 経営コンサルタントの本棚

■■【経営コンサルタントのお勧め図書】令和3年の日本の論点は?!

http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif

 「経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。

 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。

http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

  • 今日のおすすめ

     『日経大予測2021「これからの日本の論点」』

    (日本経済新聞社編 日経BP 日本経済新聞出版本部)

    http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

  • 2021年の「日本の論点」に注目してみよう(はじめに)

     新しい年のスタートの時期に当たり、新年のPESTに係る本をご紹介します。

     紹介本は毎年、日本経済新聞社から出版される恒例の本であり、表題の「2021『これからの日本の論点』」が出版されると、「もうそんな時期になったか」と思うと共に、私自身の「予測に漏れが無いか」、「新年のポイントは何か」に焦点を当てて読みます。ただし、残念なことに紹介本は2020年秋に執筆されており、2020年末から2021年始めにかけて起きた、米大統領選の不正投票疑惑の混乱から見えた問題点、EUと中国の投資協定の合意の背景、等の重要な情報に関する記述が欠けている点は留意する必要があります。

     2021年版は、「日本経済はこれからどうなる」「日本企業はこれからどうなる」「世界はこれからどうなる」の3Chapter、23項目に亘って日本経済新聞のベテランの専門記者23人が2021年の予測を提示したものです。

     23項目から引き出される2021年のキーワードは「VUCA(注)」と「分断」です。「VUCA」は日常的にあることですが、2021年の特に注目したいのは「分断」です。その「分断」について次項で見てみましょう。

     (注)「VUCA」とは「Volatility;変動性、Uncertainty;不確実性Complexity

    複雑性、Ambiguity;両義性」の略です。

    http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

  • 2021年のキーワード「分断」とは

    【分断の米国、新大統領の手腕が問われる「5つの危機」】

     2021年1月20日にバイデンが第46代大統領に就任しました。紹介本の記事は2020年113日の大統領選投票日の前に執筆されています。大統領選挙の不正疑惑、バイデンの周囲のエスタブリッシュメントの不正行為疑惑など、必ずしもメディアに現れない情報もあります。皆さん独自の情報源で真実を追求してください。いずれにしてもバイデン政権は不安定な「分断」の中でのスタートです。「米国の分断」のニュースから目を離せません。

     紹介本の記事にある「5つの危機」とは①コロナ・ウィルスの招いた「命の危機」②コロナ・ウィルスの招いた「経済の危機」③人種、格差、移民、利益相反などに基づく「社会の危機」④対中衝突、同盟の亀裂などの「国際秩序の危機」⑤メディアへの不信、選挙制度への不信などの「民主主義の危機」です。

     2021年は「5つの危機」から目を離せない年です。対応に注視していく必要があります。

  •  

    【習近平政治が引き起こす米中分断の危機】

     紹介本の記事には、次のように記述されています。

     2021年7月に中国共産党創設100周年を迎え、2022年秋には5年に一度の共産党大会が開かれます。この党大会に向け習政権は一層体制固めをする一方、中国経済の低迷、米中関係の破綻、インドなどの周辺国との対立などの課題への厳しい政権運営を迫られています。

     米中分断については、「香港自治法」「ウィグル人権法」などを成立させた米国は、貿易、技術、人権、軍事などあらゆる場面で、中国との一層の対立を深めています。(最近では、2021年119日トランプ政権の最終日に中国のウィグル政策を「ジェノサイド〈集団殺害〉」認定をし、バイデン新政権も同意〈2021.1.20朝日デジタル〉。)

     南シナ海情勢に関しては、2016年7月のオランダ・ハーグ仲裁裁判所の「中国の主張する境界線『九段線』を認めないとの裁定(フィリピンの提訴に対する裁定)」について、トランプ政権は2020年7月に「(裁定と同じく)中国は『完全に違法』」を表明、オーストリアも同調、英国も最新鋭空母を南シナ海への派遣を表明し米国との連携を目指しています。

     この様ななか、バイデン新大統領就任式に1979年の断交以来初めてとなる台湾駐米代表を正式に招待しました(2021.1.21日経電子版)。バイデン新政権はトランプの対中政策を継承の方向を示しており、「米中の分断」は続きます。2021年の注視するテーマです。

  •  

    【戦後秩序が崩れた欧州、海図なき船出】

     紹介本の記事には、次のように記述されています。

     2021年には、GDPで加盟国の16%を占めドイツに次ぐ大国である英国がEUを離脱し(‘2020.1.31離脱’‘2020.12.24FTA合意’‘2021年に実質離脱’)、EUの長年に亘る牽引役であった「EUの女王」ドイツのメルケル首相が引退する。これにより、EUの次の三つの理想主義に傷がつく恐れがある。①基本方針の「統合拡大」②多様性と国際協調を重視する「西洋の価値観」③独仏伊英4カ国が纏まってこそ発揮できる外交力。つまり、EUの理想主義・リーダーシップ・結束力の三本の矢が折れる衝撃を否定できない。

     ◇このような激変を迎えたEUは、新政権の米国、野心を隠さぬ中国・ロシアに対抗する存在を示せるのでしょうか。

     このような中、2020年12月30日に中国とEUは相互投資協定を結ぶことで大筋合意した。世界2位と3位の経済規模を持つ国と地域の結び付きが一段と強まる合意です。この合意には、中国政府による国有企業への補助金の透明性の確保、参入企業への技術の強制移転を禁止、合意に違反した場合は法的な責任を問える紛争解決メカニズムの設立、中国側の強制労働を禁じる国際労働機関(ILO)の関連条約の批准を目指すことの約束、を含んでおり今後の進展・実現が注目されます(2020.12.31日本経済新聞電子版)。

     この相互投資協定の意味するものは何でしょう。EUBrexitの傷をカバーしようとしたのでしょうか。中国は本当に強制労働を禁じる国際労働機関(ILO)の関連条約を批准するのでしょうか。それほどに中国は追い込まれているのでしょうか。EUと米国との連携に於いて、この協定はどのような影響を持つのでしょうか。注視していきましょう。

  •  

    【その他の注目する「日本の論点」】

  • 「四度目の挑戦、国際金融都市は実現できるか」

  • 「『見えない資産』、経営の一丁目一番地に」

  • 「『ジョブ型』は日本の会社を変えるか」

  • 「コロナ下で生まれる新しい消費と流通」

  • 「異形のグローバリゼーションとどう向き合うか」

    といったところが私の注目点です。ご興味をお持ちの方は、紹介本をお読み下さい。

    http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

  • 2021年は不確実性の年(むすび)

    2021年はどちらを向いても不確実性に溢れています。

     経営に係る私達は、不確実性の年にどう対処したらよいのでしょう。私見ですが、「スピーディーなメタ(表やメディアに必ずしも現れない事態の原因となっている真の事実)を含む情報の収集⇔分析⇔仮説⇔検証⇔課題の見極め⇔課題解決の実行」をしていく事でしょうか。

    http://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/240.gif

    【酒井 闊プロフィール】

     10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。

     企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。

      http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/2091.htm

      http://sakai-gm.jp/

     

    【 注 】

     著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。

     

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

2021-02-23 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】044 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

 全業務を「見える」化して生産性向上 8704

 北海道北広島市の工業団地に年間数百件を超える見学者が訪れる金属加工会社・ワールド山内がある。1万9520平方メートルの敷地内にある4工場には板金や切削加工から溶接・組み立てまで100台を超える金属加工の機材がずらり。1日約4000点、高品質、短納期、低コストを合言葉に、月平均最大10万点もの製品を生み出す多品種少量生産で約300社の顧客の多様なニーズに対応する。同社は人手不足に悩む企業関係者の垂涎の的だ。

 6つの工程ラインはインターネットに接続され24時間稼動している。製品を何時何分に、誰が、どんな作業をして何分間で完成させたかという加工情報がリアルタイムで自動的に蓄積され、履歴として残る。人の動きも工場内に設置されたウェブカメラが録画して画像解析システムで作業者や作業に要した時間が分かる。

 工程だけではない。図面管理、見積もり、営業管理、製造手配、生産管理、品質管理、会計まで、同社ではすべてのシステムがネットワークでつながり、社員全員がタブレット端末やスマートフォンで確認できる。全業務が「見える」ので営業担当が顧客の前で見積もり受注、納期などを即座に決めることができるなど仕事のロスタイムが少ない。

 人が機械を使いこなすために、基準通りの手順を踏めば自動的に加工実績が取得できる機材の操作マニュアルも作った。だからパート従業員も機械を触れるし、いつ、誰が休んでも同じ品質のものができる。従業員の平均年齢は35歳。2割が女性だ。

 人手をシステムに置き換える取り組みを約20年前から進めてきた同社の山内雄矢社長は「いかに自動化し、記録を残し、利益を出すか。日本のものづくりが世界で戦おうと思ったら人件費では勝てない。設備と知恵です」と話す。「10年前の機械は消費電力も違う。入れ替えのサイクルが早いから減価償却の考えはありません」。設備は常に最新式を目指し、利益の8割を設備の拡充に回す。設備投資の累計は約60億円に上る。

 2018年3月期決算の売上高は19億円。「10年以内に50億の売り上げを目指す」と意気込む山内社長は「最終的には人でなくてはどうしてもできない感覚的なものだけ残し、あとはみんなロボットに換えていく」と言う。「時代の変化に対応できる会社でないと生き残れない。ものづくり企業は作ってナンボの世界です。時代とともに変わっていくお客さまの要求に柔軟に対応するのが一番大事。これからも最新設備を使いながら人間の知恵を入れ込み、感動を与える製品を生み出したい」ときっぱり。

 

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

 
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◆【話材】 昨日のつぶやき 元気な会社事例 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業  

2021-02-23 07:17:37 | ブログ

◆【話材】 昨日のつぶやき 元気な会社事例 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業  

経営コンサルタントとして感じたことを毎日複数のつぶやきをブログでお届けしています。

もし、お見落としがありましたり、昨日のブログで再度読みたいつぶやきがあるというときに便利なページです。

本日の【今日は何の日】も、つぶやき済ですので、そちらもあわせて【話材】としてご覧くださいますと幸いです。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/c1b7d56229600c92292d9a5a71260a12

晴れ c20

 

■ 昨日は、下記のリストのようなことをつぶやきました。

konsarutanto   ◇ 昨日のつぶやき ◇ 

 

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■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

2021-02-22 12:03:00 | 【経営】 成功企業・元気な会社

■【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】043 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

 経営コンサルタントを40年余やってきた経験から、すこしでも皆様のご参考になればとお届けしています。

 成功企業・元気な会社・頑張っている社長】は、皆様から寄せられたり、私が支援したり、見聞したりした企業の事例を紹介していますが、お陰様で、毎回拍手をいただいています。

 また、あなたのクライアント・顧問先やお知り合いの会社で、ここで紹介したい企業・団体等がありましたら、是非ご連絡ください。

■ 高齢者・障害者の人たちへ『心の元気』届ける事業 8627

 おしゃれをする気持ちが、生きる喜びへと繋がる瞬間がある。そこに年齢という概念は存在しない。老若男女、誰もが心の中に抱く気持ちなのだ。しかし、意思表示が不得手な障害者、おしゃれを忘れてしまった高齢者へは、介護する人たちのサポートが必要になる。だが、現実は生存に向けた格闘ともいえる日々。そこにおしゃれを楽しむ発想は生じにくい。仕方がないことであるが、それだけで終わらせない取り組みがある。

「シニアの方とハンディを持つ方へ『心の元気のおてつだい』を目指して起業した」というのは、心を支えるアイデアグッズの開発・販売を手掛けるポーラビット(東京都東大和市)の蓑毛(みのも)里枝子代表。子どもの頃から発明好きだったこともあり、身の回りのグッズなどを、ちょっとした工夫で使いやすくするのはお手のものだった。美術短期大学を卒業後、就職し家庭を持つ。子供が成長し、39歳で中学校の教員に。通信教育で小学校、特別支援学校の教員免許も取得したが、父親の介護のため職を離れた。

 介護を通し開発したのは、大人用よだれかけの「Bib-one」(ビブワン)。よだれかけを意味する「ビブ」とワンダフル、ワンタッチ、一人一人がかけがえのないオンリーワンの命である「ワン」を合わせ商品名にしたという。吸水力があり肌ざわりの良い今治産タオルを使用し、タオルの両端に特殊な留め具を装着する。面ファスナーが付いた留め具を首の後ろで合わせるだけ。タオルとはいえバンダナ風の柄でクール。留め具は実用新案に登録した発明品だ。「亡き父の介護では、首にタオルを巻いていただけ。何故、もっと早く気づかなかったのか悔みます」と蓑毛さんは語る。その想いから、高齢者にもおしゃれが必要なことを多くの人に伝えたい気持ちで2016年4月に起業した。

 開発のきっかけは、父親の病気を機に引きこもり状態になった母親のしぐさにあった。スカーフを上手く結べない姿を見て、ワンタッチで着脱できる「マグネット留め具付ワンタッチスカーフ」を作った。外に出たがらない母が、スカーフをすることで化粧をするようになり、服装も気にするようになった。おしゃれすることで明るく楽しそうに振る舞う母を見て、蓑毛さんも幸せな気持ちを感じられたという。その応用が大人用よだれかけを商品化することにつながった。「高齢者だけでなく障害者にも使える。もちろん健常者の人も気軽に使ってほしい」と今後の展開を語る。

 現在の活動拠点は、中小機構が運営する中小企業大学校東京校内に置かれた創業支援施設「BusiNest(ビジネスト)」のオフィススペース。本格的な販路開拓はこれからで、BusiNestのコーチなどの支援を受けながら戦略を立案中。だが、事業目的は、超高齢社会での社会貢献であり、より多くの人に『心の元気』を届けること。「そのためには独自展開よりも他企業との連携を模索していきたい」と話す。

 

  出典: e-中小企業ネットマガジン掲載承認規定に基づき作成

 

 
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◆【話材】 昨日02/21のつぶやき 火の鳥といいますと手塚治虫を連想しますが、別の火の鳥

2021-02-22 07:21:05 | ブログ

◆【話材】 昨日02/21のつぶやき 火の鳥といいますと手塚治虫を連想しますが、別の火の鳥

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