「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

日本の安全保障の識者は大丈夫でないと思う理由<ウクライナ紛争2024.05.17

2024-05-17 20:54:08 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

[深層NEWS]パトルシェフ氏の露大統領補佐官任命「傍流に押しやられた印象」…小泉悠氏
2024/05/17 00:55
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240516-OYT1T50174/

前安全保障会議書記のニコライ・パトルシェフは、これまでプーチン政権のNo2です。

ロシア国防省人事に見るロシアの変化<2024.05.14
https://smcb.jp/diaries/9286638

ニコライ・パトルシェフが造船担当の大統領補佐官に移動したと言うことは、プーチン政権から外れたと言うことです。
「役職上は傍流に押しやられたように見える」
見えるのではなく、事実上の引退です。
本人は72歳で子息のドミトリー・パトルシェフが、農相から副首相に昇格しました。
要するに政権から引退したと言うことです。
https://www.asahi.com/articles/ASS5D6FXTS5DUHBI024M.html

ロイターは、以下のように伝えています。
『ロシア大統領府人事、プーチン氏側近パトルシェフ氏を降格』
By Guy Faulconbridge、 Andrew Osborn
2024年5月14日午後 10:27 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/FPX5N33A45MDRGHPZAWSRCRQEI-2024-05-14/

ロシア政府の代表者は、プーチン大統領です。
しかしプーチン大統領が、全てを行うわけではありません。
政府の大幹部がいて閣僚がいて、上級官僚がいます。
当たり前ですが、これらの多くの人々が仕事を分担して政権が運営されています。

だから、プーチン政権でどのような人事異動があるかは次のロシア政府の政策や具体的な行動を占う意味で、非常に重要です。

No2の大幹部が1人事実上の引退をしました。
プーチンの側近
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60614782
これまでの主要メンバーは・・・
ニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記
アレクサンドル・ボルトニコフ連邦保安局(FSB)長官
セルゲイ・ナルイシキン対外情報局長官
序列が正しいかは分かりませんが、この3人と目されておりニコライ・パトルシェフがNo2です。
今回、安全保障会議書記に昇格したセルゲイ・ショイグは国防相時代は、No5です。

No2が引退したら誰がNo2なのか❓
セルゲイ・ショイグの序列は、何番目か❓
アレクサンドル・ボルトニコフとセルゲイ・ナルイシキンは、これまで通り政権の大幹部なのか❓
これまでの例なら、新国防相のベロウソフはNo5に昇格したのか❓
ゲラシモフ参謀総長は留任したが、今後も参謀総長であり続けるのか❓

ロシアの幹部人事で注目するべき点は、主にこれです。

事実上の引退をした前No2のニコライ・パトルシェフなど、どうでもいいわけです。

日本の安全保障の識者らしき人たちが、こんな無意味な発言をしてそれを大新聞が記事にしています。
外国の専門家もあまり当てになりませんが(見通しが全部外れています)、日本の場合は輪をかけて酷いと言えます。
日本政府がウクライナに大金をつぎ込んでいるからウクライナを正当化しウクライナの勝利を叫んでいるわけです。

ウクライナ紛争を煽り立てている学者や識者も沢山いますね❓

こういう人たちが、国を戦争の方向に引きずっていくような気がします。

※もう少し、裏読みも出来ます。
(これが事実だとは、言っていません)
プリゴジン(ワグネル)の反乱事件です。
その前には、プリゴジンとジョイグ&ゲラシモフの権力闘争がありました。プーチン氏の支持を背景にプリゴジンは、ジョイグ&ゲラシモフをさんざん批判し罵倒して追放しようとしました。
ロシア軍は、派閥抗争をしたと言えます。
これを治めるためにプーチン氏以外の大幹部が動いたと思います。プリゴジンからワグネルを取り上げることをプーチン氏に納得させました。
その後プリゴジンの反乱を誰かがそそのかしたと思います。
プリゴジン反乱後のロシア政府側の動きを見ていると誰かが指示を出しています。関係方面全部がそれに従っていましたから、これは政権の大幹部の合議だと思います。プーチン氏は、そこに関与していません。

プリゴジンの排除には、相当大掛かりな仕掛けがあります。やはりワグネル軍団を率いていましたから、相当難しかったと思います。

結果としてプリゴジンの排除に成功しました。
それを、プーチン氏の意に反して取り仕切ったのがNo2のニコライ・パトルシェフであるとしたなら❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27

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