かんりにんのひとりごと

日々の出来事や季節を感じる光景を載せています!

喫茶店で「長谷川等伯」を読む

2024-05-19 | 読み物

 

今日は朝から雨模様でした。

 

先週は、『葵祭』に行ったり、卓球の練習を頑張ったりしたので、やや疲れていました。

 

雨模様でもあり、どこへも行かずに体を休めることにしました。

 

こんな日は、喫茶店に限ります。

 

 

家で本を読むと、眠たくなってしまうのですが、喫茶店ならば、集中して読み続けることができます。

 

最近は、抹茶オーレというやつを頼むことにしています。

 

コーヒーを家で飲んでいたら、ただなんですが、ちょっとした贅沢なので、良いでしょうね。

 

 

今読んでいる本は、安土桃山~江戸時代にかけて活躍した絵師「長谷川等伯」の物語です。

 

前回は、狩野永徳さんが主人公の「花鳥の夢」を読んだので、同時代に生きたライバルの絵師二人の物語を、読み比べるように読んでいます。

 

長谷川等伯は、今でいうと石川県の七尾市の出身で、武士の家に産まれながら、染物屋に養子に出されたことになっています。

 

そこで、絵を描くことを学び、能登では有名な絵師となりました。

 

この頃は、京の都では狩野派が大きな影響力を持ち、大きな寺院の障壁画を一手に引き受けていたようです。

 

長谷川等伯も京に登りたいという夢を持ちます。

 

 

狩野永徳が織田信長や豊臣秀吉に気に入られて、表の世界を歩いていたのに対して、この物語では等伯はある事件をきっかけとして、織田信長の家来から命をねらわれることになります。

 

あちこちの、寺院にかくまってもらいながら、妻子とともに逃げ惑う姿が描かれています。

 

一方で、絵師としての力量は各地で認められ、反信長の勢力から、肖像画を描いてほしいという依頼が相次いで寄せられます。

 

狩野永徳とは対照的に、裏側の世界でうごめいているように描かれています。

 

今読んでいるところは、上巻の後半部分で、まだまだ物語は下巻へと続きます。

 

 

この先、どんな展開が待ち受けているのか、楽しみにしています。

 

 

 

 

夕方に、愛犬の散歩に行くと、雨が降り出して、川べりに咲いていたハナショウブが濡れていました。

 

雨の中に咲く花も綺麗だと思い、スマホで撮影しました。

 

 

 

 

この場所には、昨年も咲いていたので、今年も咲くかと期待していました。

 

もう五月も後半なので、いつもより遅いような気がします。

 

 

 

先日から、アヤメ・ショウブ・カキツバタの違いが判らず悩んでいますが、この花は花びらの形からして、ハナショウブではないかと思います。

 

カキツバタは、もっととがった形でしたね。

 

 

 

アヤメには、模様があるとコメントで教えていただきました。

 

それで、納得していたのですが、ショウブとハナショウブは違うとも書かれていて、まだまだ混乱しています。

 

なかなか難しい問題ですね。

 

 

   

 

 

 

 


『狩野永徳』から『長谷川等伯』へ

2024-04-23 | 読み物

 

昨日やっと狩野永徳さんの生涯を描いた歴史小説「花鳥の夢」を読み終わりました。

 

毎日、通勤の電車の中で読んでいたので、少しずつしか読めなくて、時間がかかりました。

 

それでも、面白かったので、家に帰っても寝転びながら読んだりしていました。

 

狩野永徳と言えば、室町末期から安土桃山時代に活躍した狩野派の絵師でした。

 

狩野一門の家に産まれて、狩野派を背負って生きていかなければいけない立場にありました。

 

時の権力者から絵を描いてくれと頼まれて、命を削りながら、絵を描く姿が印象的でした。

 

室町将軍の足利義輝に頼まれた「洛中洛外図」は有名です。

 

私もぜひ一度見たいと思うのですが、信長に献上した後、越後の上杉家に贈答されたということで、現在は米沢市に本物があるそうです。

 

京都市内でも、復元されたものが展示してあるそうなので、とりあえずはそれを見てみたいと思っています。

 

戦国の戦乱の中、焼けた絵も数多く、残っていないものが多いようです。

 

物語の中では、織田信長に頼まれて安土城の全室に絵を描いたことになっていますが、当然安土城は残っていません。

 

豊臣秀吉の依頼で大阪城にも絵を描きましたが、大阪城も当時のものは残っていません。

 

信長や秀吉と狩野永徳のやり取りも楽しくやみましたが、何より永徳自身が自分に問いかける部分が、興味深く絵師としての悩みが描かれているのが、良かったと思います。

 

終盤には、永徳のライバルとして描かれる長谷川等伯が登場します。

 

狩野派とは違った絵を描く長谷川等伯に対して、永徳は強いライバル心を持ちました。

 

狩野派のプライドをかけて、等伯に立ち向かっていくのでした。

 

さて、このお話も読み終わりました。

 

次に読もうと思っているのは、永徳のライバルである「長谷川等伯」の物語です。

 

 

長谷川等伯は能登出身の絵師で、京へ上りたくて仕方がありません。

 

苦労して、京へやってくるというお話みたいです。

 

 

 

この「等伯」という小説は、くしくも狩野永徳の「花鳥の夢」と同じ時期に発表された小説だそうです。

 

二人の作家が同時期にライバルと思われる二人を題材として小説を発表するというのは、面白いものですね。

 

 

長谷川等伯の絵は智積院に「桜図・楓図」というものがあります。

 

息子の久蔵が「桜図」を描いて、父が「楓図」を描いたそうです。

 

昨年に見に行って、見とれてしまいました。

 

長い時間を経て、長谷川等伯さんと対面したような気分です。

 

その人の物語を読むと思うと、嬉しく思います。

 

明日の通勤の行きかえりから、読み始めようと思って楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


源氏物語とダブルスの試合と

2024-03-10 | 読み物

 

昨日、「源氏物語」は読まないと書きましたが・・・。

 

実は・・・。

 

メルカリで、ポイントがたまっていたので、ついでに初心者向けの「源氏物語」を買ってみました。

 

こちらも中古で350円ですが、ポイントで買ったので、無料でした。

 

 

もちろん、原文は長くて、難しいので、だいたいの内容があらすじとして書かれている本で、ところどころ、解説の文章も書かれている初心者向けの本でした。

 

 

もとから、全文を読むつもりはなく、何章まであって、どんな章立てになっているのかを知りたい気持ちがありました。

 

 

ちょうど、大河ドラマでもやっているので、最低限の内容くらい知っておきたいと思っていたこともありました。

 

 

 

 

第一章は「桐壺」ですね。。。

 

内容は、あらすじを読めばわかりました。。。

 

登場人物も、だいたい書かれていました。。。

 

親切ですね。。。

 

 

 

それにしても、、、、、、、。

 

今日の大河ドラマは、衝撃的でした・・・。

 

いろんな意味で、、、。

 

一昨年の「鎌倉殿」を見た時も衝撃的な場面はたくさんありましたが、今日の「光る君へ」も負けず劣らず、「衝撃的」でした。。。

 

さすがですねーーー、大石静先生。。。

 

 

 

今日は、卓球のダブルスの試合があって、やや疲れていたのですが、いっぺんに吹き飛びました。。。

 

 

ダブルスの団体戦で、4人でチームを組んで、60代の部にエントリー。。。

 

似たり寄ったりのチームで、団栗の背比べでしたが、1勝2敗で、惜しくも3位。。。

 

その後3位と4位のトーナメントに入り、見事に優勝しました。

 

 

ダブルスは、何と言ってもパートナーとの共同作業です。

 

自分一人では、勝つことができません。

 

そういう意味で、今日はチームの皆さんと、協力し合えたのが、良かったかなと思っています。

 

賞金は、割り切れないので、困りましたが・・・。

 

それにしても、「どうする道長君」ですね。

 

 

 

 

    

 


春はあけぼの やうやう白く

2024-03-09 | 読み物

今日、メルカリで注文していた書籍『枕草子』が届きました。

中古で三百円でした。

大河ドラマで、「源氏物語」をやっているので、本当はそっちを読もうかと思ったのですが、そちらは大変長い物語らしいです。

また、男女の複雑な人間関係を描いているということもあって、ちょっと最後まで読めるかどうか、わからないと思いました。

そんなこともあって、ウイカさんが演じている清少納言が書いた『枕草子』の方を読んでみたいと思いました。

そうはいっても、今は狩野永徳さんの「花鳥の夢」をまさに読んでいる最中なので、どうかなと迷っていました

しかし、「枕草子」は短い文章がいくつも並べて書いてあるので、いつどこを読んでも構わないので、読みたいところだけ読めばいいかと思って買いました。

特に、有名な「春は曙 やうやう白くなりゆく・・・」というくだりが、なんとも味わい深くて、こころに響きます。

春は、やっぱり夜明けが良いですよねーーー。

だんだんと日が明けていく時間帯・・・。

平安時代と現代とでは、まったく見える光景が違うと思いますが、私は私なりの光景で、自己満足しています。

冬はくっきりとさえわたった空ですが、春になると、霞か黄砂か花粉かわかりませんが、なんとなく霞がかった感じがします。。。

さすが、清少納言さんです。。。

この絵を見ていると、なんとなくウイカさんに見えてきます。

ウイカさんの髪型が特徴的だったのですが、この絵にある清少納言さんも耳のあたりの髪を三角にカットしてあります。

平安時代の流行りのカットだったのかもしれません。

今日は、職場の近くの駅前の河津桜が綺麗でした。

NHKの朝のテレビでも、紹介されていました。

しばらくは、大勢の方が見に来られると思います。

電車が混んでいて、大変ですが、これも少しの期間だけです。。。


狩野永徳を読む「花鳥の夢」

2024-03-03 | 読み物

今日も寒い日でした。

散歩に行くと、ピーピーと言う声をだして鳴いているヒレンジャクを発見・・・。

撮影しようとカメラを出して、狙いましたが、枝が邪魔でなかなか撮れません。

そんなことをしていると、ヒヨドリが来て、ヒレンジャクを追い払ってしまいました。

あらあらーー。

せっかくのシャッターチャンスだったのに、残念でした。

仕方なく、朝から散髪に行きました。

心なしか、頭のあたりが寒くなりました。

さて、今日はいつも電車の中で読んでいる「狩野永徳」さんの物語を読もうと喫茶店に入りました。

家で読むと眠たくなってしまうのですが、喫茶店では眠らずに読むことができます。

コーヒーとお菓子を頼んで隅っこの席に落ち着きました。

この本は、ブログで他の方が紹介されていたので、読みたくなりました。

狩野永徳さんは、何度か書いていますが、室町時代から、安土桃山時代に活躍した絵師で、狩野探幽さんの二代前にあたります。

妙心寺の『元信の庭』で有名な狩野元信さんはおじいさんにあたるみたいです。

この本の中で、永徳さんは絵をおじいさんに教えてもらって、才能を認めてもらっていたと書かれていました。

逆に父の松栄さんのことは、絵は下手ではないが、おじいさん程にはうまくないと、冷静に分析しているような話が書かれていました。

まあ、小説ですから、内容が正しいとは限りません。

実際に、本人に聞いたわけではないでしょうから。。。

いろいろな資料を見ながら、歴史の事実と照らし合わせて、自由に欠ける部分を膨らませたのでしょうね。

なかなか面白い小説で、室町時代の京都を想像しながら読み進めています。

なにせ、通勤の電車で読んでいると、一日に数ページしか進まないので、まだまだ序盤の話です。

狩野永徳さんが、室町幕府13代将軍の足利義輝から「洛中洛外図」を描くようにと依頼を受けて、京都中を歩いて、いろいろな建物・人物・行事を下絵にしている場面です。

今でも、この「洛中洛外図」というのは、残っていて、見ることができますが、まさかそれを小説にしてしまうというのが、面白い発想だと思います。。。

絵師として、この絵にかける意気込みみたいなものが書かれていて、引き込まれるように読みました。。。

しかし・・・。

残念ながら時間切れ・・・。

予定の時間となり、この話はまた明日の電車の中ということになりました。

ちなみに、歴史の事実としては足利義輝から頼まれた絵なのですが、義輝が絵が完成する前に死んでしまったそうです。

最終的に、この絵は織田信長の手に渡り、信長を通じて、越後の上杉謙信に贈られたということです。

一つの絵をめぐる、不思議な物語ですね。

『洛中洛外図』はまだまだ序盤で、物語は、このあとも信長・秀吉の時代へと続いていくみたいです。

早く読みたいですが、飛ばし読みをするのがもったいなくて、ゆっくりと読んでいます。。。

最近は速読ならぬ、「遅読」が私の読書術です。。。

洛中洛外図屏風 文化遺産オンライン

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【大人の教養・日本美術の時間】洛中洛外図をひもとく | 紡ぐプロジェクト

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