すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【国際親善試合】1戦目の欠点をキッチリ修正した勝利 U-24日本 3-0 U-24アルゼンチン

2021-03-31 07:49:31 | サッカー日本代表
インテンシティがはっきり改善された

 2戦目の試合には、この記事で指摘した通り1戦目に欠けていたインテンシティの高さや球際のデュエル、激しさ、強さがあったことが大きな勝因のひとつだろう。

 やはりサッカーにはこれらの要素が不可欠であり、2戦目ではそこをうまく修正できたと思う。

 もっとも得点は久保の個人技によるCKだったりしたが、このチームはくれぐれも上に書いたような泥臭い要素を忘れないでほしい。サッカーの基本だ。

 なおモンゴルから14点を取ったA代表の試合については何も言うことはない。力が離れていればサッカーではそういうことになる。

 もっともその相手にスタメンをフルメンバーで組む意味があったのか?(スタメンから控え選手を試したほうがいいのでは?等) という疑問は残るが、まあそのへんは議論が分かれる問題だろう。

 例えば名古屋グランパスの稲垣と中谷は非常にいい選手なので、もっと競った試合で試してみたかった。まあ今後もまた観る機会はあるだろうが。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【国際親善試合】スコア以上の大きな差がある ~U-24日本 0-1 U-24アルゼンチン

2021-03-27 05:32:58 | サッカー日本代表
「ボールプレイヤー」ばかりの2列目

 この日、4-2-3-1のシステムを取ったU-24日本の2列目には、左から三笘薫、久保建英、三好康児が布陣した。

 だが三笘や久保のような、オフ・ザ・ボールがダメなボールプレイヤーは日本でこそ「うまい、うまい」と持て囃されるが、海外では通用しないのではないか?

 プレスの強度や高度な組織守備など、海外は日本とくらべ守備のレベルが格段に違うのでつぶされてしまうのだ。

足元でばかりボールを欲しがる

 三好も含め、三笘、久保という2列目に入った3人は、スペースでなく足元でばかりボールを欲しがるタイプだ。

 彼らはボールを持つと、自分で何かをやってから(自分で一芸を披露してから)ボールを放そうとする。その間に守備でつぶされる。ひとことでいえば球離れが悪い。

 日本で「うまい」と持て囃されるのは、決まってこのテのオン・ザ・ボールなボールプレイヤーばかりだ。彼らは自分がボールを持っているときは走るのに、オフ・ザ・ボールで走るのをイヤがる。

ずっと同じリズムでプレイしている

 そういう選手が2列目にそろっているので、必然的にサッカーが小さくなる。例えばピッチを横切るダイアゴナルな長いサイドチェンジを入れるなど、大きい展開がまったくない。まるでフットサルを見ているかのようだった。

 トランジションのよさを生かした速いショートカウンターのような機動的な攻めがまったくないし、足元、足元と、ずっと同じリズムでプレイしている。

 これでは敵の守備者は目が慣れて守備しやすい。対策も容易だ。

 また総じて彼らは球際のデュエルがダメで、インテンシティが低い。上品なお嬢さんたちが何かやってるな、という感じ。

 私の目には、三笘などよりも相馬勇紀のほうがぜんぜんいい選手に映る。爆発的で、機動力がある。

 というわけでこの日の2列目をそろえたようなチームでは、日本は海外では勝てないのではないか? と強く感じた。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【日韓戦】不出来な韓国との「デキレース」 ~日本3ー0韓国

2021-03-26 08:13:20 | サッカー日本代表
これがあの韓国か?

 韓国は驚くほど緩かった。レベルが低い。システムはMFイ・ガンインのゼロトップだったが機能せず、至る所で日本にスペースを与え、アシストしてくれた。

 彼らは汚いファウルチャージこそ多かったが有効なプレッシングがまるでなく、皮肉なことに日本のいいところを存分に「引き出した」。

 日本はポゼッション率こそ45%だったが、シュート数は22本で韓国の倍以上と圧倒した。韓国は日本を脅かすような攻めがほとんどなく、日本はまったく危なげなかった。

コンパクトな陣形とバランスのよさ

 この日の日本は前が開けば積極的にシュートを撃ち、随所に見せるダイレクトプレイも鮮やかだった。得点シーンもDF山根視来の1点目、MF鎌田大地の2点目、MF遠藤航の3点目とどれも完璧なゴールだった。

 全体にトランジションもよく、韓国にまったく付け入るスキを与えなかった。

 日本のフォーメーションは4-2-3-1。GKは権田。最終ラインは右から山根視来、吉田麻也、冨安健洋、佐々木翔。セントラルMFは遠藤航と守田英正。2列目は右から伊東純也、鎌田大地、南野拓実。ワントップは大迫勇也だ。

 日本は陣形がコンパクトで間延びせず、全体のバランスが非常によかった。

 また前の4人もいいコンビネーションで、左の南野が中へ入ってくれば鎌田が左に開き、そして大迫だけでなく鎌田もポストプレーをこなした。右の伊東も相変わらず縦に速い韋駄天ぶりを示した。

セントラルMFの守田に注目した

 中央を締める守田と遠藤航の連携も完璧だった。守田は遠藤より攻撃的に、逆に遠藤はアンカー的にうまくバランスを取っていた。

 遠藤がいいのはもちろんわかっていたが、積極的にシュートを放った守田は守りだけでなく攻めでも魅せ、これでレギュラー取りに大きく近づいたのではないか。柴崎岳がこのところ不調なだけに朗報だ。

 最終ラインも危なげなく、吉田と冨安が組む真ん中は鉄壁。佐々木も幅を取りよく攻めにからんだ。

 驚かされたのはこの日代表デビューになった右SBの山根だ。思い切りよくインナーラップすると大迫のヒールキックに呼応して鋭くライン裏に飛び出し、豪快にこの日1点目のゴールを決めた。

 ボールがゴールに突き刺さるのを見届けると山根は大きくガッツポーズ。あの激しい動きに象徴されるファイトがこの日の日本をあらわしていた。

 ただし繰り返しになるが相手はユルユルの不出来な韓国だった。日本はこの日の快勝に慢心することなく、自分との戦いを続けてほしい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする