植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

井上-フルトン戦を夢想した

2023年07月26日 | スポーツ
家内が昼間からぷんぷん怒っておりました。
なんで「井上尚弥」の放送をやらないのよ、という不満でありました。今日はもう憂鬱でがっかりよ、とスマホを片手に文句を言っていました。

井上尚弥のタイトルマッチは地上波はおろか、BC・CS、DAZNでもWOWOWでも放送いたしません。見たければ「独占放送のLemino」に加入するしかない、というのが現実でした。

よく考えると、ここ数試合、井上選手の世界戦をテレビで視聴していません。2021年暮れのWBA防衛戦以来、ノニトドネアとの再戦、Pバトラーとの4王座統一タイトルマッチもオンエアされませんでした。彼は世界のボクシングの各階級を体重差を考慮したうえで一番強いボクサーを選ぶパウンドフォーパウンド(PFPランキング) で1位になったのです。すると、もうファイトマネーから入場料・放送料なども爆上がりで、有料で試合を見てもらう「ペイ・パー・ビュー pay-per-view 」方がビジネスとして合理的になったのです。

井上尚弥が世界の「Naoya-Inoue」となり、従前のテレビはタダで見る(NHKを除く)ものだという日本の社会で、価値のあるものには、お金を払ってコンテンツを視聴するというシステムが浸透してきたということになります。

民放は、民間企業からスポンサー料を貰って、基本的に広告収入で放送業務を賄ってきました。視聴者は黙ってCMを我慢さえすればただで番組を楽しめる、というのが戦後からずっと続いたテレビのシステムでありました。
しかし、CMタイムに7・8本の広告や番宣が挿入され、番組の時間よりCMの方が長いくらいになりました。一方、番組作りは安直で、ひな壇芸人にやらせのような演技をさせ下らぬ食レポ・お笑い番組など全く魅力を失いました。BSに至っては、古い映画やドラマ、外国の品質の悪い映画、連続ドラマなどを延々と流すようになりました。

世の中の景気が回復しないので、スポンサーも減り渋くなっているので、番組にお金をかけなくなっているのです。すると視聴率は落ちさらにCMがとれなくなりますね。悪循環なのです。

民放は、自分たちがおまんまを食べるために、芸能界で最も金になる集団ジャニーズやら女性のアイドル集団グループ(モー娘。AKBなどなど)の人気にぶら下がってきました。お笑い芸人や芸の乏しい可愛いだけのタレントにあやかってきて、視聴者を納得させるような手間がかかる良質な番組作成を軽視してきたツケでもあります。

ワタシは子供の頃からボクシングを見るのが好きで、大場政夫・輪島・ガッツ、具志堅用高・・・昭和の時代のボクサーを楽しみにテレビで見ていました。あの亀田兄弟などインチキ臭い連中も居ましたが、その後も粟生貴・内山高志・山中慎介そして井岡一翔など世界に通用した名チャンピョンを輩出し、世界戦はほとんど欠かさず見てきたのです。

しかし、ボクシング通(笑)のワタシからみて、井上尚弥はそれらの歴代の名選手をはるかに凌駕するモンスターであります。ワタシの知る限り、最もそれに近いのはあのフロイドメイウェザーぐらいのもの。パッキャオや古いけれど、ムハメッドアリなどを凌ぐボクサーだと思います。
スピードとパンチ力はもちろん、最小限の動きで相手のパンチをかわし、チャンスと見るやあっというまに相手の急所に強い正確なパンチを当てます。
プロの戦績は25戦 25勝 (22KO) 無敗、すでに30歳で盛りが過ぎてもおかしくないのです。試合数は物足りませんが、仕方ない強すぎて誰も挑戦できないのですから。

今回も戦前予想でWBC、WBO世界王者フルトンは21戦無敗で体格差があり、非常にディフェンス能力が高いと評価されて、井上不利と専門家もいました。しかしこのクラスで8Koというパンチ力のない相手に負けるわけはないと思っていました。井上は、過去の試合でも1試合で一度くらい相手のパンチを貰うシーンがありました。井上は相手の動きを見切って全部よけられるはずなのに、ワタシはわざと打たせて、どのくらいのパンチか試しているのだと思っています。

試合は残念ながら観れませんでしたが、KOしたラウンドの前7Rにフルトンが攻勢をかけポイントを取ったという報道がありました。これとて、作戦で逃げ回ってパンチを出さない相手に、「ひょっとしていけるかも」と思わせるるために態とパンチを食い、劣勢になるようにした高等戦術だったのでは、と想像しました。ポイントで負けているのが明らかなフルトンに、攻勢に出させたので、8R-KOという結果になったのではないでしょうか。

そのうちネットか何かで試合の映像が観れるでしょう。

それにしても、ワタシは9時半に就寝しているのです。
昨夜11時過ぎにそばの布団で寝ていた家内が突然、大きな声でワタシに「お父さん、井上勝ったわよ!」と話しかけて来ました。彼女は夜中にアイフォンでチェックしているのです!!
せっかく寝入ったところなのに(´;ω;`)ウゥゥ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 展覧会出品の備えは万全 わ... | トップ | 公道の植え込みに除草剤を撒く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スポーツ」カテゴリの最新記事