植物園「 槐松亭 」

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なでしこジャパンの監督は失格だと思う

2023年11月01日 | スポーツ
やはり、先日行われたなでしこジャパン、2024年パリ五輪 の第2次予選の試合に触れないわけにはいきません。

アジアの中で2か国だけが出場出来る枠があり、これを決めるための予選であります。日本が対戦するのは「グループC」で、インド・ウズベキスタン ・ベトナムであります。既にインドに7-0で大勝し、開催地のウズベキスタン・ベトナムなど、番狂わせも起りえない弱い相手であります。

そして2戦目に戦ったウズベキスタン戦、これが問題になっています。地元とあって、多くの観客が応援に詰め掛けていました。インド戦はほとんどスタンドに人影がありませんでした。開始早々10分過ぎまでに2点を先取した日本は、それから後半終了まで75分、一本のシュートも打ちませんでした。センターラインから相手陣内でボールをキープしパスを回し、最終ライン近くまで行ったかと思うと、バックパス。そのボールキープ率が91%であったそうです。

解説者もその意図は分かっていたようです。すでに予選通過が確実なオーストラリアとは二次予選で当たりたくない、その一点につきるようです。ウズベキスタンが2位になると、日本はオーストラリア戦を回避できて、最終予選でB組の1位と 対戦することになるという計算なのだそうです。

池田太監督によれば、最終予選を有利なホームで戦いたかったと「弁明」しておりますが、オーストラリアに負けて、オリンピックの出場権を逃すことを恐れたに相違ありません。

日本は先般の女子ワールドカップで、スウェーデンに負けてベスト8で姿を消しました。スウェーデンはその時点で世界ランク3位の強豪、11位であったなでしこが負けてもおかしくはありません。しかし、予選リーグで戦ったスペインが優勝し、その時には勝っている相手です。あの澤穂希や宮間あやなどを擁してワールドカップに優勝した時とまさるとも劣らない戦力と評価され、優勝候補とまで言われたのです。負けた後、池田監督は「スエーデンに研究されてなでしこのいいところが出せなかった」と言っていました。馬鹿ではありませんか、あんた監督ならスエーデンを徹底的に研究して勝つ道を探すべきでなかったの?。自分が研究不足で、ちょっと分析され研究されて攻め手を封じられるような欠陥のあるチームを作っているのは監督なんです。

それが、予選でランク10位のオーストラリアに負けるかもしれない?と逃げているのですよ。あのだらだらした試合を見させられた世界のサッカーフアンがどう思ったか。わざわざ交通費や滞在費を払って応援に行った人たちに見せるプレーではなかろうと思いました。このサッカーファンのワタシですら、後半直後にテレビを消しました。つまらぬ緊張感のない試合を見る気になりませんでした。

では、実際にプレーしていたなでしこの選手にとってはいい練習になったか?・・・断じて否であります。ああいうスピードを落としてのんびりとボール回しをするリズムや経験は、次以降の試合に必ず悪影響を及ぼすと思います。なんでもそうですが、人間は楽することを覚えると、何かの時に必ずそっちに反応してしまうのです。常に最善の判断とベストプレーをするという最も重要なポイントが欠落する、サッカーの神様がいたら、こうした不真面目な試合は好まないと思いますね。

今や世界的にトップレベルと言われるテクニシャンの「長谷川唯」、遅れてやってきた猶本光、長野、宮沢ひなたなど世界のトップチームで活躍している多くの選手がいて、どんな国が相手でもやれる、というフォーメーションを幾つも用意する必要があります。そんな貴重なチャンスを無駄にし、せっかく招集した国内組の若手選手も攻撃に参加できないのですからフラストレーションばかりで為にはなりません。

ハッキリ言いますが、池田では優勝できない。それがワタシの中の結論であります。その前の高倉麻子 監督は、なでしこの世代交代期に監督を任せられて苦労しました。それまでの優勝メンバーを外せなかったのです。池田監督は、タレント揃いのチームを率いながら、本来の力を引き出せていません。今回のように、消極的な姿勢で選手に勇気を持たせる采配が出来ないなら、別のアグレッシブな監督を探したらいいかもしれない、と本気で思います。


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