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ドラマ「グッドラック」(1996年、松本明子主演)第9話レビュー

2016-10-11 23:43:59 | 90年代ドラマとパチンコ
(90年代・パチンコドラマレビュー)

「グッドラック」(日本テレビ、1996年放映)

(C)日本テレビ

※ドラマの全体情報はコチラ
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/4efdbe572ced6a46a4c0303100cbd603




第9話「裏切りの新装開店」


★放映日時
1996年(平成8年)8月28日(水)
午後10時00分~10時50分(水曜10時ドラマ枠)


★主なキャスト
飛鳥鈴子(松本明子) ※鈴子は「りんこ」と読む
藤堂竜作(佐野史郎) ※元パチプロ「ブッコミの竜」。現在はバーのマスター。
高原俊輔(豊原功補) ※駅前再開発を手掛ける「黒部興産」プロジェクトリーダー。
高原祐二(原田龍二) ※俊輔の実弟。パチンコメーカー「ラッキー商会」営業。
佐藤年男(勝村政信) ※飛鳥球殿ホール係
栗原妙子(網浜直子) ※飛鳥球殿カウンター係
木村緑(宮地雅子) ※飛鳥球殿カウンター係
飛鳥友利(秋本祐希) ※鈴子の実妹。黒部興産に就職して俊輔をサポート。
黒部辰吉(西田健) ※黒部興産社長
吉川美沙子(真梨邑ケイ) ※黒部の愛人。竜作の元妻。
黒部栞(吉村美紀) ※黒部の娘。俊輔の婚約者。「しおり」と読む。
松岡恵一(金田明夫) ※元・飛鳥球殿主任。現在はライバル店に鞍替え
長谷川義彦(故・伊藤俊人) ※元・飛鳥球殿ホール係。現在は松岡の下で働く。
鬼頭清十郎(徳井優) ※飛鳥球殿の常連。怪しい易者。
園田満吉(ドン貫太郎) ※飛鳥球殿の常連。八百屋(八尾満)の大将。
村瀬和則(山田明郷) ※飛鳥球殿の常連。床屋の主人。

★その他のキャスト
阿部裕
五森大輔
志村和彦
宇田茂雄
鈴木耕司
ヤマ・プロダクション


★提供(スポンサー)
大塚製薬
花王
黄桜酒造
国内信販
象印マホービン
日産自動車


★スタッフ
脚本 寺田敏雄
音楽 BIG HORNS BEE(ソニーレコード)
技術 遠藤文章
カメラ 渡部健
照明 野村博幸
音声 岩橋尚治
VE 高田彰彦
VTR 大沼成康
編集 伊藤信行
MA 大川恵達
音響効果 鈴木晴夫
PM 西本秀勝
美術デザイン 門奈昌彦 中村桂子
装置 其田順一
装飾 小泉貴志
衣装 田村智枝
スタイリスト 稲葉加奈子
持道具 佐藤秀治
メイク 竹内三枝子
持効 内山栄一
造園 浜野義雄
生花 田中昭範
建具 佐藤正人
電飾 松本剛宏
美術デスク 川野裕司
美術協力 日本テレビアート
衣装協力 noue-rue ケイハウス 菱屋 ABX
 赤川英株式会社 FINAL STAGE ルーニィ
 株式会社ラブエル 十仁プラザ
持道具協力 CITIZEN Why Company Limeted
 MURAL トップサービス株式会社 THEおせわや
ロケ協力 パチンコ平和(JR代々木駅東口)
 宗特機 IDO
車輌 麻生リース
擬斗 FCプラン
技術協力 NTV映像センター
制作協力 5年D組 太田雅晴
タイトル ケネックジャパン
CG 青木伸治
広報 立松典子※ 「松」は正しくは「木へんに八、口」
宣伝デザイン 森亜希子
スチール 山口喜久義
演出補 長瀬国博
記録 荒井静香
制作担当 喜多智彦
制作デスク 大沢久美子
プロデューサー補 土井かおり
制作補 井上博己
主題歌「SQUALL」 詞 氷室京介 松井五郎
 曲・唄 氷室京介(Beat Nix/ポリドール)
挿入歌「もっと静かに」
 詞・唄 鈴里真帆 曲 つんく(キングレコード)
チーフプロデューサー 小杉善信
プロデューサー 田中芳樹
演出 藤本一彦
製作著作 日本テレビ




★あらすじ

第9話は、飛鳥球殿が「新装開店」をする話です。長く新台入替をせず
古い台ばかり並ぶ飛鳥球殿は、台の故障が絶えません。無論、流行りの
CR機とも無縁。そんな冴えぬ状況に、メーカー営業の祐二(原田)は
「飛鳥球殿はパチンコ台の骨董屋だ、骨董屋!」と、痛烈に皮肉ります。
その言葉に奮起した鈴子(松本)は、店として5年ぶりの新台入替を決意。
お客も減って、資金も厳しいですが、いつまでも店を「ガラクタ置場」に
しておく訳にはいきません。すると、祐二が気を利かせて、開業予定の
ホールが周辺住民の反対でポシャったことで、新台を格安で購入できる
手筈を整えます。祐二は、鈴子に「これが、自分の置き土産代わり」と
言います。実は、祐二は、会社から札幌へ転勤を命じられていましたが、
飛鳥球殿への愛着と、鈴子への密かな好意から、転勤を渋っていました。
しかし、鈴子が、いつも自分を助けてくれるブッコミの竜(佐野)に
惚れている事を知ってヘソを曲げ、急遽、札幌行きを決めたのでした。
ともかくも、飛鳥球殿久々の「一大イベント」に、店員の佐藤(勝村)、
妙子(網浜)、緑(宮地)は興奮気味です。彼らが仕事終りに居酒屋で
ワイワイやっていると、元店員の松岡(金田)と長谷川(伊藤)が現れ、
「飛鳥球殿は台が古い」と盛んに皮肉ります。思わずカチンと来た鈴子、
「何よ、ウチだって…」と新装の予定をバラしかけますが、その場にいた
竜が、つまみの野菜スティックを鈴子の口に突っ込み、事なきを得ます。
新装情報をライバル店に漏らすのは「ご法度」。店にとっては、まさに
トップシークレットに他なりません。しかも、竜の計画によれば、
今回の新装はお客にも内緒。抜き打ちの入替をして、インパクトを
大きくしたい狙いがありました。しかし、脇の甘い鈴子は、妹の友利
(秋本)に、新装の予定をバラしてしまいます。友利は、元来、
家業のパチンコを嫌っていましたが、飛鳥球殿の買収を目論む
黒部興産のリーダー、俊輔(豊原)の計画的でスマートな考えに
惹かれて、同社に就職した挙句、彼のそばで働いています。その友利に
大事な計画を話してしまった鈴子。案の定、話は俊輔の耳にも入り、
「飛鳥球殿をツブす絶好機」と、彼は妨害工作の計画を練ります。
新装前夜、祐二と佐藤が雨の降りしきる中、トラックで新台を工場に
取りに行って深夜に戻ると、台をチェックしていた竜は、全台が
「裏基板」にすり替えられていると気づきます。どの台も、1回転
させただけでフィーバーするよう仕込まれていて、とても新装時に
デビューさせる訳にはいきません。そう、俊輔の企みとは、密かに
基板を不正なものとすり替えておいて、飛鳥球殿の新装そのものを
頓挫させる事だったのです。ガックリ肩を落とす店員達。さらに、
俊輔の計略は卑劣を極めており、偽の新装ビラを部下に撒かせて、
当日、鈴子が後に引けない状況を作り上げていたのです。まさに、
進退窮まった鈴子ですが、常連の期待を裏切れないと、まさかの
新装強行に打って出ます。翌朝、易者(徳井)、八百屋(ドン)、
床屋(山田)といった常連はじめ、偽のビラを見て集まった大勢の客が、
新台目指してなだれ込みますが、シマの何処にも、肝心の新台が無い。
不審に思った客らが詰め寄ると、鈴子は「新台はありませんが、店員一同、
徹夜で台も椅子もフロアも、ピカピカに磨きました。お昼も用意しました。
皆様が、少しでも快適に過ごせるように…」と理解を求めますが、当然
「ふざけるな!」と皆怒って帰ってしまいます。自分の思いが伝わらず、
愕然とする鈴子。すると、シマの一角に、易者、八百屋、床屋の常連客
三人だけ残り、のっぴきならぬお店の現状を察して、「新台無き新装」に
笑顔で付き合ってくれます。常連の温かさ、人情に触れた鈴子は、思わず
涙を流します。それを外から見ていた俊輔は、傍らにいた竜に「これで、
飛鳥球殿もノックアウトですね」と誇らしげに言いますが、竜は
「新装開店は、台を入れ替えるだけじゃない。「心の新装開店」も
ある」と、冷静に反論します。確かに新台は一台もありませんが、
鈴子も、他の店員も常連客も、地元のオアシス「飛鳥球殿」を
心から愛する思いを、この新装で新たにしたのでした。一方、
妹の友利は、目的の為には犯罪行為も辞さぬ俊輔の卑劣さを知り、
「貴方にはついていけない」と、ある夜、車から飛び降りて
彼の下から逃げ出します。着いたところは原宿陸橋。鈴子が
事あるごとに立ち寄る、「心の拠り所」でした。そこで見たのは、
祐二が鈴子に「好きだ」と告白する場面。祐二は、今度の新装で
一生懸命動いたのは、他ならぬ鈴子の為だったと気づいて、今の
会社を辞めて飛鳥球殿で働きたい、と鈴子に申し出ます。そして、
友利もまた、己の過ちに気づいて鈴子のもとに駆け寄ろうと
しますが、そこへ俊輔の婚約者だった栞(吉村)が現れます。
実は、彼女の父で黒部興産社長の黒部(西田)は、愛人の
美沙子(真梨邑)に暴行を加えて、近く社長から解任される
見通しでした。美沙子は、かつて、自分を庇って無実の罪を
被った元夫、竜との復縁を望んでおり、それを知った黒部は
激怒したのでした。一方、出世欲の強い俊輔は、先の無い
黒部や娘などさっさと捨てて、自分を慕い、懸命に尽くして
くれる友利に「乗り換える」気満々でした。だが、栞にすれば、
友利さえ俊輔の前に現れなければ、自分が婚約者でいられたのに…
と、友利が疫病神にしか見えません。恨みつらみを友利にぶつけ、
彼女に掴みかかる栞。と、次の瞬間、栞に押されてバランスを崩した
友利は、階段から激しく落下します。ゴロゴロ転げ落ち、頭から血を
流して、ピクリともしない友利。それを見た鈴子は、ガタガタ震えて
「友利!」と絶叫します。果たして、友利の運命は…?


(C)日本テレビ
(老朽化した台で、玉補給の具合が悪くなり、混乱する鈴子たち)

(C)日本テレビ
新台入替について話し合う、鈴子と祐二。それを見守る妙子、緑、佐藤。


★鈴子が新装当日に配る予定だった、ビラの文面

ビックリ 5年ぶりの
新装開店
本日10時!
最新機種=多数= 新台入荷
◎その他の台もオール大放出!!
出玉快進撃!
お待たせしました…
飛鳥球殿


★俊輔が部下にバラ撒かせた、「偽の新装ビラ」の文面

NEWラインナップぞくぞくデビュー
新装開店
本日10時OPEN
THE BEST of PACHINKO
あなただけに教える
最高出玉保証「設定1」
パチンコ&パチスロ
飛鳥球殿

※「設定1」の謳い文句から、飛鳥球殿が入荷予定だった
新台は、設定機能の付いた「CR機」と推測できる(従来、
飛鳥球殿にCR機はなく、台間カードユニット等の設備も
確認できないが…)。因みに、新台の液晶に注目すると、
オープニング(エンディング)で映像が流れる「カエル」の
デジパチと、同じ図柄だと判る。但し、オープニング台の
盤面には「グッドラック」と書かれている一方、新台には
「Hawaii Gaeru」の表記があり、両者は別機種(前者が
「グッドラック」、後者が「CRハワイガエル」)と推測できる。



(グッドラック、豆トリビア)
本作では、株式会社SANKYOが全面協力している。
(オープニングのデジパチ「グッドラック」の
原型は、「CRダウンタウン劇場」と思われる)
だが、第9話は「裏基板」という微妙なネタが絡んでおり、
「同社に要らぬ迷惑を掛けてはならぬ」との判断からか、
この第9話のみ、エンディングのスタッフロールの中に
「株式会社SANKYO」の表記が一切出てこない。
(他の回は、全て表記が出ている)