まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

大三元X(ダイサンゲンX)(高砂、4号機)

2013-11-29 00:37:15 | パチスロ4号機

1994年(平成6年)11月に高砂電器から登場した4-3号機「大三元X」(ダイサンゲンX)

 

麻雀をモチーフにした高砂の初期4号機(Aタイプ)。当時、パチンコの「麻雀モノ」はありふれていたが、パチスロとなると前例がなかった(スロは、この手の「競技モチーフ物」が少ない時代。アニメやドラマとのタイアップ物も皆無)。まさに「コロンブスの卵」という感じで、高砂開発陣の着眼点には拍手を送りたい。この流れは、4-4号機「ターゲットセブン」(コチラは競馬をモチーフ)にも引き継がれた。

そういう意味で、設置は少なかったものの、記憶に「刺さった」機種である。下パネルの赤い鳳凰と黒い「大三元」ロゴのコントラストも、インパクトは大。

本機は4-2号機「エニイセブンA」の後継機で、リール配列や役構成は共通だが、ボーナス確率やリーチ目(リール制御)などに変更が加えられた。

けたたましいボーナス図柄テンパイ音や、派手な払出し音が特徴。これは、当時の高砂4号機の「代名詞」でもあった。両ボーナス時の軽快な「中華風サウンド」も特徴。また、技術介入性もしっかり持ち合わせており、ビッグボーナス時のジャックインハズシ効果は高い。

現役時、本機設置店に巡り合う機会は少なかったが、新宿南口地下の「ビッグスペース」などで打った記憶アリ。同店の実戦は連チャンとハマリの波がハッキリしており(しかも、ビッグならビッグばかりが50ゲーム以内に3連、4連と続いた)、「裏〇ノ」の可能性も大いにあったが…今となっては真相不明。

 
(新宿東南口「ビッグスペース」階段前で、朝の開店待ちをするスロッター達。通りを挟んだ向かいには「グリンピース」「てんとう虫」「平和」があり、パチ屋やスロ屋が密集していたエリア。)

 


 

(ボーナス確率)

BIG
設定1 1/297
設定2 1/277
設定3 1/260
設定4 1/248
設定5 1/240
設定6 1/240

REG
設定1 1/431
設定2 1/431
設定3 1/420
設定4 1/420
設定5 1/390
設定6 1/344

※前機「エニイセブンA」と比べて、全般的にビッグ確率が良い(設定6は同値)。同時に、設定5,6のレギュラー確率も上がった。その分、通常時の小役確率を落として帳尻を合わせている。

 

(払い出し表)

「中・中・中」「發・發・發」でビッグ、「中・中・發」「發・發・中」でバケ。左&中に「中・中」「發・發」「中・發」「發・中」と並び、右リールに「白」(右リールのみ存在する図柄)が止まると15枚となる。

その他の小役は、「7萬」揃いが7枚、「チップ」揃いが6枚(ビッグ中は3枚+ジャックイン)、「5索」揃いが5枚、サイコロ(チェリー)が2枚、「中・發」の組み合わせ+右リールチップでリプレイ。麻雀図柄である点を除けば、役構成とリール配列は、前機「エニイセブンA」と全く同じだ。

 

(リーチ目)

当時、大三元Xのシマに貼られていた「リーチ目表」。

代表的なリーチ目は、中段に「中・中」或いは「發・發」とテンパイした形(2確目)。これは、前機エニイセブンAにはなかった新たな制御だ。

その他の入り目も、判り易いものが多い。中や發の左・中テンパイ形が大半で、どのラインでも小役又はリプレイがハズれれば「鉄板」となる。けたたましいテンパイ音が鳴り、右リールのリプレイや15枚を否定した瞬間、脳汁が溢れた。

また、成立後のリーチ目としては、リプレイや15枚役の中段揃いは100%のリーチ目。

 


一方、エニイセブンAでリーチ目だった「ボーナス図柄の一直線目」(画像参照、左⇒中が同一図柄の場合を除く)は、本機では一転して無効となった(たとえ中段揃いでもNG)。それでも、フラグ成立後は左⇒中にボーナス図柄が頻繁に並ぶようになる為、ボーナス一直線目は「チャンス目」としての役割を果たした。

 

(ビッグ時のジャックインハズシ)

本機はビッグ中に15枚役が揃いやすく、変則押しでジャックイン絵柄の「チップ」をハズす事で、ビッグ時の獲得枚数が大幅アップする。運が良ければ、500枚近く抜けるケースも。

当時は、クランキーコンドル(1995年7月登場)の大々的な「技術介入ブーム」が到来する前だったが、本機のハズシ効果は非常に高く、オヤジ打ちの客と差をつける絶好のネタとなった。


(1)ハズシ実行時の押し順は、「中⇒左⇒右」。まず、中リール上段に切れ目の「中」を狙う。中リールに「中」絵柄は4つあるが、切れ目の「中」だけは1コマ下に「5索」がある。15枚成立時は、中リールの上段or下段に「中」が停止する。

 
(2)中リール上段に「中」が止まったら、左リール上段にも「中」を狙う。成功すると、左&中で「中・5索・7萬」のトリプルテンパイが出来る。

     
(3)この形から、右リール上段に切れ目2コマ下の「白」(「中」の2コマ下)を狙う。15枚成立時は「中・中・白」が、リプレイ(ジャックインではなく再プレイ)成立時は「中・中・チップ」が、それぞれ上段に揃う。

但し、右リールに他の「白」を狙うと、リプレイ成立時に上段「中・中・チップ」(リプレイ)と中段「5索」(5枚役)のダブル揃いを制御で蹴り、リプレイを取りこぼしてしまう。右上段には、必ず切れ目2コマ下の「白」を狙う。

 


(4)一方、中押しして下段に「中」が止まった時は、左リール下段付近にも「中」を狙って、左&中で「7萬・チップ・中」のトリプルテンパイを作る。この時、15枚とジャックイン双方の可能性がある。

 
(5)但し、このトリテン形になったら、右リールは適当押しでOK。

    

(6)15枚成立時は、右を適当に押しても下段に「中・中・白」が揃う。一方、ジャックイン成立時は、上段「7萬」と中段「チップ」のダブル揃いを蹴る為、適当押しでもチップが外れる(ハズシ成功)。

※1,2回目は順押し消化。3回目の小役ゲームからハズシ開始。残り10プレイになったら順押しに戻す。上記手順で、適当押し比プラス30枚以上の効果あり。