エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

コアラ

2021-06-15 08:14:20 | “現代医学の功罪” 関連
2019年、南半球・オーストラリアは猛暑に見舞われ、自然発火と思われる森林火災が、数十か所で ほぼ同時期に発生しています。 猛火が激しく、森林の大半が燃えた様です。 そこで犠牲になったのは、一日の大半をユーカリの木で過ごす コアラ です。 特に、ユーカリの葉は油分が多く、発火すると枯葉の如く燃えます。 動きの遅い コアラは、火災から逃げ遅れ 2万頭以上? 死んだと言われてます。 今後、種の絶滅が懸念されます。

◎ ユーカリを糧に暮らす「コアラ」
Koara

オーストラリアに生息する コアラ は「縫い包みの様に可愛く」「守って遣りたい程 ひ弱」で、誰からも愛される有袋類の哺乳動物です。 1800年頃までは、先住民(アボリジニ)の食量として狩猟の対象にされていた様です。 オーストラリアが植民地となって以降も、フランス人の手軽な狩猟(射撃ゲーム)として乱獲され、絶滅の危機が何度もあったそうです。 一日の内 20時間近く 寝て過ごす コアラ ですから、人間だけでなく天敵だらけだった筈です。 猛禽類・ディンゴ・キツネ・大蛇・etc に襲われる訳ですから、子々孫々生き延びる事が大変だったと思います!

生存競争を勝ち抜いて来た理由は、ただ一つ 主食 ユーカリ だったからです。 昆虫も 他の動物も 食べる事が出来ない、毒性がある木の葉を主食にする能力が備わっていたからです。 コアラは ユーカリの毒性(タンニン)を、2メートルもある盲腸で分解し生きる糧に出来たのです。 本来 ユーカリは、栄養価が低く餌に適しません。 他の動物と食料の奪い合いがなかった為、し烈な生存競争がなかったと言えます。 しかし、低エネルギー食はあらゆる行動を制限し、18~20時間微動だにしない事で、襲い来る飢えに耐えて来た様です。 正に、コアラは 動物界の 行者(仙人)です!

現代医学は、コアラの 毒消化能力 に注目し、医薬の研究を進めています。 母コアラは、離乳期の子コアラに自分の糞を食べさせます。(子コアラは、生まれながらユーカリを食べる事は出来ません) 母コアラは、ユーカリを盲腸で半消化した パップ(未消化の糞)を、子コアラに食べさせて毒消しの 免疫 を授けるのです。 
医学は、それを 医薬に応用すると言うのです。 欲張りな人間が 無欲の コアラ から、免疫を指南して貰うと言うのですから 呆れます。 コアラの糞を主原料に、毒消しのクスリを開発しているそうです。 いずれ、新薬 として 医療・医薬 に使われるかも知れません。 期待して 良いのでしょうか? 
現に アマゾン奥地 に踏み入り、新種の 昆虫 や 動物 の糞から、様々な病原菌に打ち勝つ強い 細菌 や ウイルス を、手あたり次第に採取している様です。 病気で苦しむ 患者の為ではありません。 新薬で 一攫千金 を狙う、浅ましい 研究者達(製薬会社)の為です! 

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コアラの糞新薬 を、比較するつもりは 毛頭ありません。 ただ 生命の神秘を、強調したかったのです。 自然のままに生きる コアラ は、バップと言う究極の免疫を授かって、数百万年 生き延びて来たのです。 勿論 人間は、コアラより優れた免疫(病気を免れる能力)がある筈です。 それを、クスリ(化学療法剤)に頼る 生き様 に疑問を持っています。 三日で治る苦痛を、一日で癒そうとする現代社会の矛盾に、警告を鳴らしたい。 重篤な 病気 や ケガ でなければ、免疫と言う治癒能力を信じて欲しい。

話は飛躍しますが「新型コロナウイルス」に言及したいと思います。 感染者数・死亡者数の多い国を挙げると、ある共通点が思い浮かびます。 アメリカ合衆国(60万人死亡)ブラジル(48万人死亡)インド(36万人死亡)フランス(11万人死亡) 何の関連もない様ですが、いずれも 抗生物質 を多用する国々です。 ある意味、病院に頼らず 強いクスリに依存する傾向があります。 何が悪いのか? 自己治癒能力:免疫 が失われる 薬害 が高い国です! 特に インド は人口が多く、抗生物質が変異した「スーパー耐性菌」を発生した国です。 「インドに気を付けろ」と言うのではありません。 痛い・苦しを「安易に 抗生物質 に頼るな」と言いたい! 誰にも効果がある 安全・安心 なクスリは、現実に存在しません。 強いて探すと、麻薬(麻酔)くらいなら物でしょうか?

コアラ に限らず、クスリ や 医療 を必要とする動物(一部ペット)はいません。 果たして 医療医薬 は、人間の特権 なのでしょうか? 場合によっては、科学・医学 の 暴走妄信 という言葉が、当て嵌まるのかも知れません!