エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

『ダーウィン』の 進化論

2021-06-17 08:13:40 | 趣味
◎ 著書「種の起源」の中で「進化論」を説いた 偉人

チャールズロバートダーウィン』 (1809~1892)

イギリスのシュールズベリーで生まれた『ダーウィン』は、当時の人々が描いていた「人類創造は 神の力添え」と言う既成概念を打ち破り、全ての種は共通の起源があると1858年、自然科学者「アルフレット・ラッセル・ウォーレン」と協同で、ロンドンのリンネ協会の会報に「変種を形成する種の傾向、ならびに種の永続  および自然淘汰による種の永続」と言う革新的な論文を掲載しました。 両氏の主張は、生物学者 や 社会学者 ならびに 一般の思想家に大きな影響を与えた論文だったと思います。 何より、神 や 仏 と言う曖昧な概念から脱却した事に 価値があります。

『ダーウィン』は 5年間 ビーグル号 に乗船し、南アメリカで化石になった骨を発見し、中に 化石 と 現存する生物の相違を検証したり、ガラパゴス諸島では ゾウガメ や イグアナ が他の生き物と異なる形態を取っている事を知り、種の変化について推理が強められた様です。 それから 20年後『ダーウィン』は「ウォーレン」と共同で、著『 種の起源 』で「 進化論 」を発表しています。 ・・・ 「進化論」は、省略します ・・・

確かに、自然科学 や 医学 に精通した『ダーウィン』の主張は、当時の大衆を納得させる力があったと思います。 しかし、私は『ダーウィン』が ガラパゴス諸島で行った 野鳥観察 に些か 疑問 を持っています。 巨大なゾウガメ や 海に潜るイグアナ の生態観察であれば「進化論」を検証する良い題材になったと思います。 ただし、『ダーウィン』が注目したのが ダーウィンフィンチ だった事に違和感を覚えます。

◎ ダーウィンフィンチ:ガラパゴスに13種 食性が異なる亜種が存在する。


『ダーウィン』いわく:「ガラパゴスに遣ってきた最初の鳥は、常食していた種子が不足するまで繁栄した。そして飢餓に直面して最も力が強いものだけが生き残り、これが遺伝性の偶然の出来事によって肉食になったであろう」と、ダーウィンフィンチ の進化を説明しています。 
これは、間違いです。 ガラパゴスに餌を求めて飛んで来た野鳥は、食糧が尽きると再び新天地を探す 能力 があります。 メジロが、梅 や 桜 の開花予想し日本中を移動する様に、フィンチも本能に従って餌がある地を探す事が出来るのです。(1000キロ どころか 1万キロも) 
また 鳥類は、強い種が生き残ったり体が大きい種が優れている訳ではありません。 現実に、タカ(猛禽類)やアホウドリ(大型種)は、絶滅の危機に瀕しています。 鳥類は、一見貧弱に思われる小型の種が進化の証です。 地球環境が激変した場合、大量に食糧を必要とする生物から淘汰が始まるのです。

160年以上前『ダーウィン』は、ビーグル号で世界旅行をしました。 5年間の旅で、たまたま ガラパゴス に立ち寄り、珍しい動植物を発見した事が切欠で、生物の起源を推理する「進化論」を執筆しました。 私が 推理と強調するするのは「進化論」を説いた時期が、観察旅行から 20年後だったからです。 既に『ダーウィン』は、生物学者から「ビーグル号航海記」などの執筆で活躍する 人気作家 だったのです。 巧みに綴った「進化論」は、自然科学者 と言うより 文学 の趣が濃いのです。 それ故に「進化論」の信憑性は、論理的に希薄と言いたいのです。(独自の見解)

結論から言って、いかに『チャールズ・ダーウィン』であろうと、ビーグル号乗船 5年(ガラパゴス滞在は 1ヶ月弱)の野鳥観察で、白亜紀の*始祖鳥から 1億4700万年 続いた鳥類の進化を、解き明かす事は出来ないと思うのです。 * 始祖鳥とは別に、羽毛を持つ古代の鳥類が 中国の砂漠地帯で発見されています。

私は、スズメを始めとして、数々の野鳥を観察して来ました。 しかし 5~10年で、生態を把握する迄に至っていません。(凡人の限界) 19世紀の偉人『ダーウィン』は、僅か一ヶ月のフィンチ観察で、全野鳥の生態を見出したのでしょうか? 「進化論」に齟齬(食い違い)があれば、現代科学・医学 に 大きな疑念が沸き上がります! 「 進化 < 自然の摂理 > 退化 」