尖閣批判にはチベットを!
「中国のものだ」尖閣問題で米主要紙に全面広告- 読売新聞(2012年9月29日11時51分)
【ワシントン=中島健太郎】中国の英字紙「チャイナ・デイリー」は28日付のワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズなどの米主要紙に「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国のものだ」という見出しの全面広告を掲載した。
広告は、尖閣諸島が「古来、中国の領土で、争う余地のない主権を中国が有している」とし、「日本による『国有化』は中国の主権を侵害し、反ファシスト戦争の結果を拒否するものだ」などと、中国政府と同様の主張を展開している。
藤崎一郎駐米大使は28日の記者会見で、広告掲載について、「一方的な意見を米国の主要紙が大きな形で取り上げることは誤解を与える」と述べ、ワシントン・ポスト紙に抗議したことを明らかにした。各地の総領事館も、広告を掲載した新聞社に抗議した。
反論・・・「チベットはチベット人のものだ、中国人は出て行け! 」
○ 引用・・・・○
誰が歴史を書いたかで歴史は大きく違う。中国の歴史は明らかに漢民族(漢族)の歴史だ。漢民族は中国語を話し、漢字で歴史と文化を残している。中国は56の民族が存在するが、92パーセントが漢民族。これに中国以外に生活する華僑も加わり漢民族の文化圏は広大だ。中国の少数民族問題というのは、漢民族以外の問題をいう。
もっとも漢民族が統一民族かどうかは断定できない側面がある。同じ中国語でも標準語以外に広東語、上海語などの方言があるが、日本の方言のように想像ができる域ではなく、お互いにまったく通じないと言われている。衣食住も北と南では大きく違う。しかし、中国のナショナリズムの中では他国の民族に対し漢民族の意識は強く、少数民族に対しる意識の中でも漢民族という意識ははっきりとしている。
中国では圧倒的な存在の漢民族なのだが、歴史の中では挫折もあるし優越性ばかりを語れない多民族国家の弱さもある。中国の歴史はひとつの王朝が統一する歴史と複数の王朝が乱立する分裂の歴史が繰り返されているが、漢民族がその主役を演じて中国の歴史を築いてきた。
ところが、重要な局面で漢民族以外に征服されている。それは二つの時代があり、ひとつは「元」。チンギス・ハーンがモンゴル諸部族を統一し勢力を拡大する中で彼の孫であるフビライ・ハーンが南宋を滅ぼし中国を征服した。巨大なモンゴル帝国の支配は西と東を安全につなぎ、貿易や文化の交流が盛んに行われた。マルコ・ポーロの東方見聞録はこの時代に書かれ、モンゴル帝国の繁栄はヨーロッパに広く伝わった。また同じ騎馬民族のチベット族が信仰したラマ教(チベット仏教)が宮廷では盛んになり各地に寺院が建立された。
たまたま「元」という国号を使ったから中国の歴史にうまく組み込まれているが、この時代はモンゴル人あっての中国で、今までの中国の歴史はここで終わってもおかしくないものだ。
約一世紀後に漢民族が明王朝を起こしてモンゴル勢力を北方に追いやったため中国は再び漢民族の歴史に戻った。漢民族が歴史をつづる時点で一時的に「モンゴル王朝」が中国を治めた歴史になったが、恐らく、モンゴルの歴史の中ではモンゴルが中国の歴史に出入りしたという意識はないはずだ。
もう一つは、日本とも深く関わる「清」だ。漢民族の「明」を満州族の「清」が征服する。清はオランダ人を追い出し台湾を領有し、モンゴルやチベット、東トルキスタンのジュンガルと勢いよく支配を広げた。中国人の象徴のように後頭部以外の髪を剃って後頭部の頭髪を編んで流している辮髪は満州族の風習で、これを漢民族に強要したのがこの時代だ。従わないと死刑にさせられたので清が滅びるまで続いた。
清はアヘン戦争をイギリスにより仕掛けられヨーロッパ列強による植民地化の危機にさらされた。これに日本とロシアが加わり、日本は日清戦争をおこし多額の賠償金を清に払わせることになると同時に台湾を領有した。清朝は外国勢力に国土を売る結果となり中国分割の不安は民衆の闘争を呼び起こすことになった。辛亥革命はこの流れに従うように起こり、中華民国建国のきっかけとなった。中国の王朝支配の歴史はここで終わる。革命の始まりは人民の発起とされるが、その根底には満州族の支配に対する漢民族の反発があったとされている。
もうひとつ、漢民族の優越性をストレートに語れない多民族国家の弱さは、支配が引きずる傷だ。たとえば、少数民族の一つに数えられている朝鮮族は、日本が朝鮮半島を統治する20世紀初頭に逃れてきた朝鮮人が中国に移住した人たちもいれば、明から清の時代に戦争捕虜として連れてこられた人々の子孫もいる。その中で漢民族との融合を図っているのだが、どこに朝鮮族のアイデンティティを求めたらいいのか、まだ乗り越える途上にある。
さらに、中国で圧倒的な多数を占める漢民族は、広大な領土の中では南東の半分に居住していて、残りの半分は少数民族で形成されている。また、それにつれて中国語圏も国土の東半分で西半分はチベット・ビルマ語派が占めている。数の上では多数を占めている中国語を話す漢民族は、領土の観点からすれば中国の半分ということになる。
中国の少数民族問題は実に複雑で、チベット問題も宗教の自由と民族自立の観点から解決すべきだとするのはキリスト教的な西欧文明の歴史観から言えることで、漢民族中心の歴史から見れば、まだ途上の問題だ。外部からの解決策がことの本質を解決できるはずもない。
参考資料:
Microsoftエンカルタ総合大百科2008:「中国」「辛亥革命」「朝鮮」「漢民族」
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中国人の理屈でいうと、彼らの周りの土地・海域はすべて自分達のものであるということにないかねません。
一体、いつから中国領土という理屈になるのか、はっきりわかりませんが、今の中華人民共和国という国がでは、いつから中国を統治していたのか。勿論、他民族国家で、少数民族のことなど無視、また漢民族でも言語がかなり異なり、何をもって中国というのか。過去に、多くの王朝が交代し、他民族に支配されたことも。
今の中華人民共和国と、過去の王朝の間に中国という統一国家の正当性が継承されているのかすら不明。何を持って過去からズート中国領土という理屈が成り立つのでしょうか。
日本のように、島国で、他民族から侵略されたこともなく、ほぼ一貫して、同じ歴史観・言語のもと、存続してきた国とはちがうと思います。勿論、アイヌ・琉球など多少は少数民族の問題は、あるわけですが。
仮に、中国というものが、過去の歴史から引き継がれて、 国際的に認められたとしても、その支配・勢力地域はその時代により変化し、異なる可能性大!
尖閣列島は中国領という正当性を証明することなど困難です。中国という概念すら何を持って中国、中国領土というのかすら・・・規定できないわけですから。
今の中国と清・明・元・宗・・・などが同じかどうか? 別の国家ともみれるかもしれません?
19-20世紀以降でしょうが、普通は、国家間の条約締結などをもとにして、国境線を画定する以外、明確な証明手段はないんです。
アメリカはインディアンのものだ!という理屈すら成立するわけです。でも、それを認めるわけにはいかないわけです。
ロシアの広大な領土も、ロシア人が南方・東方に進出して、ここはロシア領だと宣言したんでしょう。でも、そこには、少数民族が存在していたはずで、でも、彼らの権利は歴史上・抹殺されてしまって、歴史からは葬られ存在しないわけです。占領した、征服したものの理屈で、歴史がつくられているわけです。
ロシアは、アラスカをアメリカに売ってしまったんですが、今のロシアが、アメリカにあの頃の王朝が勝手に売ったので、ロシアに返せ!・・・などということはありえません。そこには、歴史上、ちゃんと条約として締結したという、事実が存在するから。
今の尖閣列島の問題も、国際法上の手続き、あるいは条約としてちゃんと残っているか、締結した事実が存在するかが重要なはず。
それを無視するならば、力で自分の領土をいくらでも拡張できることに・・・過去に支配していたと、勝手に言いがかりをつけて。
その過去は、今のあなた達と継続性すら疑問なんですが。
下関講和条約、ポーツマス条約、千島樺太交換条約、日露不可侵条約、サンフランンシスコ講和条約・・・など。 それを無視するならば、無法者国家というしかなし!
恥ずかしいと思いますが。世界の笑いものになって、軽蔑されることを期待したいです。
だいたい、近代以前・・18世紀以前ぐらい・・・国境など、大体の勢力圏ぐらいで、はっきりなどしていなかったはず。中国でも、時代時代によりその支配王朝の勢力範囲はかなり違いあり。また、地域の住民は、お互いに交易をして、共存共栄していたわけです。明確な国境という概念すらなかったかもしれません。
中国でいえば、その勢力圏として、はっきりとしたものとして残っているのは、万里の長城かもしれません。見方によっては、万里の長城より以北は漢民族の勢力圏とはいえないあいまいな共存共栄・・緩衝地帯のようなものかもしれません。 いいかえれば、中国というのは、漢民族が少数民族を支配する植民地帝国のようなものかもしれないわけです。漢民族が少数あるいは地方の弱小民族を支配する(チベット、満州・・・・)・・・非民主主義的、共産党独裁国家!
彼らに、尖閣列島を、侵略とか不法占領とかいう資格すらないわけです。 彼ら自信が、少数民族を支配・その領土を占領しているわけですから。
こんな国が、国連常任理事国をとして、大手を振って日本を非難する資格など毛頭ないわけです。
○○追記・・・10/22(月)
嘘つきと裏切り 日本人は「恥ずかしい」で中国人は「賢い」
2010.12.24 10:00
櫻井さんの記事より・・・・・
尖閣問題を受けた世論調査では、現在の日中関係を「悪い」と回答した人が実に90%にのぼり、87%の人が中国を「信頼できない」とした。だが、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は、中国の「嘘と裏切り」が、その軍事力・経済力を背景に、新たなフェーズに入ったと指摘する。
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1978年4月、その夏の日中平和友好条約締結を前に、100隻以上の武装中国船団が尖閣諸島付近で領海を侵犯。当時、