アップルもサムスンもこのところ、株価低迷・・・・↓
その原因は、スマホの事業に対しての懸念が・・・・ニッポンの家電メーカーと同じ。
革新的商品も、技術の進歩により、あっという間に、たのメーカーに研究され・模倣され、その優位性は長くは続かないという・・・厳しい状況。
かつては、サムスンはニッポンメーカーの商品を模倣し、技術者をハンチィングして、成長してきたんですが、もはや、逆の立場に。
まあ、ニッポンのメーカーより10-20年遅れて、得意のものまね・・どおり同じ道に入りつつあるのか?
サムスン(三星)が、自分達の独力で、何か、革新的、製品を開発したことがあるのか?・・・・ものまねの領域以外なにもなし!
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サムスンショックで韓国“大打撃” スマホ不安で株価暴落「サムスン頼みの経済」- 夕刊フジ(2013年7月3日17時12分)
世界市場で日本メーカーを凌駕(りょうが)してきた韓国のサムスン電子に重大な異変が起きている。5月まで最高値をうかがっていた株価が6月に入って暴落。韓国企業で独り勝ち状態だったサムスンだが、スマートフォン市場の変調やアベノミクスが業績に打撃を与えるとの懸念が広がる。「サムスン・ショック」が深刻化すれば、韓国経済全体もただでは済まなくなる。
サムスンの株価は5月末の153万8000ウォン(約13万5000円)から6月26日には126万1000ウォン(約11万1000円)まで下落。7月1日も132万6000ウォン(約11万6000円)と低迷が続く。株式時価総額も約1カ月で13%超減少し、約31兆ウォン(約2兆7000億円)が消失してしまった。韓国の上場企業の時価総額の約20%を占めているサムスン株下落が相場全体を引き下げた形だ。
株価暴落のきっかけとなったのは、米大手証券会社JPモルガンによる投資家向けリポート。サムスンが4月末に発売した最新型スマートフォン「ギャラクシーS4」の販売台数が事前の予想を下回るとして、同社の目標株価を210万ウォンから190万ウォンに引き下げた。引き下げ後の目標株価も現状より高い水準なのだが、「海外の投資家が一気にサムスン株を売り浴びせた」(中堅証券営業担当者)という。
投資家をパニックに陥らせたのは、スマホでサムスンとシェア争いをしている米アップル株の“前例”だ。昨年9月にiPhone(アイフォーン)5を発売した際に同社の株価は700ドルを超えていたが、その後販売の伸び悩みが伝わるにつれて株価は400ドルを下回る水準まで大幅に下落した。「アップルの株安を経験した投資家が、サムスンが同じ道をたどることを懸念して早々と売り逃げても不思議はない」(銀行系証券ストラテジスト)というのだ。
「iPhoneやギャラクシーなどハイスペック(高機能)のスマホについては、販売面も機能面も飽和状態に入りつつある。今後もスマホ市場は新興国で拡大余地があるが、中心となるのは低価格商品だろう」と通信担当アナリストはみる加えて、サムスンなど韓国企業に打撃を与えたのが、アベノミクスの金融緩和の結果として生じた円安だ。
「安い人件費と円高ウォン安を武器に世界市場でシェアを奪ってきたサムスンだが、円安ウォン高によって日本メーカーの巻き返しを食らうことも十分に想定される」と前出のストラテジストは指摘する。
韓国にとっては、サムスンが凋落するようなことがあれば、一国の経済を揺るがすような事態となる。
日本総合研究所上席主任研究員の向山英彦氏は、「サムスングループは韓国を支えており、その中核企業であるサムスン電子の収益のうちスマートフォン関連が約7割を占める。韓国経済を支えているのがサムスンで、サムスンを支えるのがスマホという構図」と解説する。
逆にいうと、スマホがこけるとサムスンがこけ、韓国経済も倒れてしまうことになりかねない。
サムスン自身もスマホ依存に危機感を持っているようだ。今回のリポートが出回る直前、李健煕(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長は、世界中の従業員に対してメッセージを送った。そこには「これからは質を超えて事業の品格と価値をさらに高めなければならない」とするなど危機感がにじんでいたという。
発光ダイオード(LED)や太陽光事業、コンピューター断層撮影装置(CT)など最先端医療機器、バイオテクノロジーによる医薬品開発に力を入れているが、目立った成果は出ていない。
前出の向山氏は「スマホに代わる収益源がよくみえていないというところも株価下落の背景にある。有機ELテレビの発売も始めたが、どれだけ世界的に需要が盛り上がっていくのかはよくわからない」と語る。
2011年にはソフトウエア、デザイン、サービスの強化を打ち出し、海外の現地採用者を中心に約3万2000人の人材を獲得したが、連続する夜勤や業務のプレッシャー、上司の命令に服従を求められる韓国企業特有の「しごき」体質によって退職者が相次いでいるという。
サムスンは今月5日に4~6月期の営業利益と売上高の暫定値の発表を予定しているが、厳しい予測をするアナリストも多い。「韓国経済は良くも悪くもサムスン頼みという歪(いびつ)な構造を抱えている」(向山氏)。サムスンだけでなく韓国経済も危機的状況にさしかかっているのか。。
○サムスンへ高まる警戒感 スマホ失速、外国人社員の流出、ライバルの台頭…- Business Journal(2013年6月30日07時00分)
6月中旬より、株価が大幅に下落しているサムスン。6月5日に155万ウォンをつけたのをピークに、右肩下がりを続け、6月26日には124万ウォンを記録した。時価総額で上場企業全体の20%となるサムスンの転落劇に、韓国経済も動揺している。
・証券会社のリポート1本でサムスン電子株急落 ー JB PRESS(6月13日)
株価下落の引き金になったのは6月7日に明らかになったJPモルガンのレポート。「2013年のギャラクシーS4の販売台数も7900万台から5900万台に下方修正し、7~9月期以降営業利益が伸び悩む」としサムスンの勢いに陰りがあることを示唆。さらにモルガン・スタンレーもスマホの販売目標を引き下げるレポートを発表し、これに追い打ちをかける。しかし、韓国の業界内では「ギャラクシーS4の販売が伸び悩んでいるという目立った兆候はない」という見方が支配的と異なっているようだ。
世界のスマホ市場で首位をひた走るサムスン。だが、サムスン電子内の営業利益の内、実に74%をスマートフォンの売り上げが占めており、投資家からの警戒感を招いている。すでに先進国でのスマホ普及率は70-80%にまで上昇。これまでの高成長がこのまま続くとは考えにくく、新たな一手が待たれている。
・サムスン斜陽、日本と同じ道? 海外現地採用者の離職相次ぐ ー msn産経ニュース(6月22日)
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サムスン株価下落 スマホに傾注の事業形態の危うさ浮き彫り- NEWSポストセブン(2013年7月1日07時00分)
グローバル経済の覇者の落日は、突然訪れた。6月7日、サムスングループの中核企業の総合家電・電子製品メーカー「サムスン電子」の株価が前日比マイナス6.2%の142万7000ウォンに下落。一夜にして時価総額15兆2000億ウォン(約1兆2160億円、1ウォン=0.08円)が消えたことになる。 その後も株価は低迷を続け、6月26日現在で129万ウォンにまで落ち込んだ。
〈7~9月期のギャラクシーS4の出荷数は投資家の失望を誘うだろう〉
暴落のきっかけはJPモルガンが発表した調査レポートだった。この文書は、今年4月に発表したサムスン電子の目玉商品のスマホ、ギャラクシーS4に対して、〈サプライチェーン(下請け会社)を調査した結果、7月からの月間の注文数が1000万台から700万~800万台に20~30%減少していることがわかった〉と記した上で、同社の株価目標を従来の210万ウォンから190万ウォンに下方修正した。
だが、なぜ一商品の不振が巨大企業の屋台骨を揺るがす事態に発展したのか。運転中は音声のみでスマホを操作できる、利用者の視線を検知して視線を外した際に動画再生が自動的にストップ……。サムスン独自の最先端機能を搭載した「ギャラクシーS4」は、今後のスマホ市場の行方を占う商品だった。アップルと特許技術を争い、「コピー商品」の誹りを受けるサムスンにとって、付加価値を生み出す独自製品はブランド向上のためにも必須だった。
だが、期待のギャラクシーS4はまさかの停滞──。ユーザーからは「普段の操作にここまでの高度な機能は必要ない」「かつての日本のガラケーを見ているよう」と厳しい声が相次ぐ。
株価指数先物情報を個人投資家に提供するカブ知恵代表の藤井英敏氏がいう。
「海外投資家らが想起したのは、iPhone5の売り上げ鈍化が招いた今年4月のアップル株急落でしょう。去年までは、株式市場はアップルの“iPhoneシリーズ”やサムスンの“ギャラクシーシリーズ”に対する期待が高かった。しかし双方の売り上げが期待したほどのものでもなかったことから、スマホへの投資家たちの期待値が落ちてしまった。実はスマホ市場は昨年9月にiPhone5が発売されたのをピークに右肩下がりなんです」