雪だるまの大好きな作家 宮沢賢治
数ある短編の中でも1・2を争うくらい好きな童話
チュウリップの幻術は
洋傘直しが ある農園に訪れたときの不思議なお話
空や雲や花 賢治独特の表現が初々しくてはっとする
普通の人にとってはなんでもない風景も
賢治にとっては全てが煌き
自然を愛して純粋な心の持ち主だったからこそ書けた作品
可愛らしい印象のはずなのに 妙に妖しく描かれていて
青い空の下に咲く鮮やかな色とりどりのチュウリップ達が
目の前に浮かんでくる
ゆらゆら ゆらゆら と
甘ったるいかおりまでしてくる
賢治ワールドに惹きこまれて 本当に酔ってしまいそうになる
冒頭に出てくるスモモの青じろい花というのもロマンチック
スモモの花の垣根 一度見てみたい