おいしかったからねっ！

こうバクダンのツレ そうま は、すっげぇいい子！！！


よくうちに泊まったり遊びに来るが、バカなこうバクダンに


「ガチャガチャしなさんな！」っとお母さんかのように呆れながらも仲良く遊んでる。



こうが剣道に行く前に少しご飯を食べるんだけど、そうまがいたら、お母さん仕事で遅い時など、一緒に無理矢理食べさせる。


小食のこうより食べるのでこの前たくさんお皿に乗せすぎた。



「残していいぞ？」


と言うあたしに


「出されたもんは全部食べる！」


「…！ごめーん。」


だって、こうの倍は身体おっきいんだもん。




ガリガリの息子しか育てたことがなく、一般的な小学五年生の食べる量が分からず、そのうえ人には沢山食べてもらいたいあたしのせいだ。


結局食べてくれた。



その後、こうは剣道に行ったが、テレビの途中だったそうまは最後まで見て帰った。


帰る時、見送ってたら、いつものように



「お邪魔しましたー！」


「はーい。気をつけてー！飛ばすなよ！」


と言うあたしに


「はーい！おいしかったよ！」


「…へ…？あぁ！」



「おいしかったよ！」



「はぁ、ありがと…。」



「うん！ありがとう！！」



爽やかに帰って行った。




…。…。…。いい子だぁぁっ！！




昨日の今日すぎるけど、親の育て方が見える。



親御さん知ってるけど素敵な人だもん。


遊びに来るようになった最初のころからすぐにいい子だ！と分かり


「あんた、兄弟いるの？」


って聞いたら



「うん！男３人、気楽な次男！へへっ！」


爆笑した。



こうはそうまが大好き過ぎてキモチ悪いほどべったりラブラブで、こっちが引く。


こうと同じく、バカはバカだけどお父さん、お兄ちゃんとやってるサッカーは凄い上手いらしく、試合への取り組み方、自分でのトレーニングなど感心する事ばかり。



男３人って大変だろうな、と思いもするが、逆に少し羨ましい！


どうやってこんなに素敵に育ててるのかなぁ、とずっと思ってた。



こうが荒れてた時、隣のクラスのそうまもいろいろあって、お母さんと長らく電話で学校について話したけど、しっかりした人。


保育士さんだそうです。



学校側の対応を、同じ子供に接する仕事として納得できない！と話してくれました。






うちのバクダン達はヨソ様のお家でちゃんとできてるのか、他の人にちゃんと話せてるのか。



普段からしつこく


「挨拶はちゃんとしろ！」


「店でも店員さんにもありがとう！すみません！」


「ありがとうの言い過ぎはない！」



云々、言っているつもりではあり、コンビニでもちゃんとありがとう言ってるが、あたしの知らない所、時の方がたくさんあるもん。



自分の行動をどっこいしょ！と棚の上に上げて、いい子だと言ってもらえるよう、がんばろう。


バクダン達二人とも、ebiちゃんも、みんなそうまが大好き。



そうま、うちのムコに来ないかな！

子供の頃の夢。

小学校の卒業文集に

将来の夢は犬の美容師さん

と書いた。




でも新たな夢の、ホテルで働く、できればブライダル、を叶え、何だか分からないまま入った老人介護の世界にどーっぷりハマり、病気して退職して今。



介護の仕事には戻れないから、主治医のおっけぇも無いまま、次は何の仕事ができるか考えてた。


家具屋さんで働きたいなぁ…と漠然と考えてた先日。



市の広報紙に職業訓練生募集の記事があった。



…。…。…！！！



トリマー養成？？？！！！




うわぁ…！



ちっちゃい頃の夢だ…。



早速、電話してみた。



…。



担当の人と話して


「病気で仕事辞めてるんです。」


と言った途端、



「今は仕事できるんですか？」


「主治医に５月くらいからなら、って言われてるんですけど…。」


訓練の始まりは３月の末。



「もし仕事するとしても最初は二時間くらいからだっ！次、再発したら一生寝たきりだぞっ！！！」


っと言われてるのは伏せた…。




そしたら、


「訓練は仕事できる状況である事が決まりなんです。」


と、難病担当の人にまわされた…。



「毎日、訓練に参加していただける方に限らせていただいてます。その他の登録も主治医の先生に大丈夫だと言う書類を書いていただく事になるかもしれません。」



…。


「次、金曜に受診なんで、そこでおっけぇもらったらいいんですねっ？？？」


「そうですねぇ。それからこちらに来ていただいて詳しいお話を…」


「分かりました！先生におっけぇ貰ってきますっ！！！」


被せ気味に息巻く。




毎日、何時間あるのかな。


息巻きすぎて聞けてなかった。



先生に



「毎日二時間だって。」



って嘘つこうかな？



それで再発したらまたみんなに迷惑かけるな。



でもちゃんと聞いてみよう。




気付けばいいトシこいたから、潰しが利かない我が身を呪う前にトシを諦めましょう。



どうせ病気になるんなら潰しが利く若いうちになりたかったなぁっ！


けっ。