こうバクダンが剣道から帰ってきて、
「ママ?こんど道場に来たら驚くことあるよ…。」
とポソっと言った。
「何?ほのかの髪が伸びた???」
「…。違うし。」
「何よ?何?何?」
「見たらびっくりする。」
「何よ?イケメンの先生が来たっ?!」
「…違うし。」
「…何よ…?」
「次の稽古会、オレ、中堅…。」
「…?!…マジで…?」
剣道の団体は五人制。
先鋒、次峰、中堅、副将、大将です。
一年生から四年生が低学年、五年生、六年生が高学年で分かれます。
各道場、先生の考え、その時のメンバーにもよるだろうけど、うちは最初に勝って後に回す先鋒がいて間は最低限、守れるよう、その間に誰かが負けても必ず勝つ強い大将でチームを組む。
四年生の時、低学年Aチームのこうはずっと先鋒で、年間を通して引き分けは1、2回はあったけど、負けることは一度も無くまずまず先鋒の仕事ができてた。
五年生になって強い良子達に守られながら一番弱い次峰、引退した子が二人いて、Bチームが作れなくなってからは2チームが1つになり副将をしていた。
でも、相手はほとんどが大きな六年生で面が届かない。
引き分けだったり、とんでもない負け方を続けてしてたところを今月から六年生は引退。
新しい新年度Aチームの始まりが、早く言えば降格です。
「でも稽古会だけだから!試合はちゃんと先鋒だからっ!!!」
「なんでわざわざ先生がそうしたか分かるか。それで見て、アンタが変わらないなら中堅のまんまだ。キャプテンがそんなの、下に示しが付かないわ。よく考えとけ。」
「…分かった…。」
本人もショックだったらしい。
でも、そうなってもおかしくない試合をしてきた事の大変さを思い知ってない自分の責任。
主将が中堅なんてあり得ないんじゃあないか?
恥を知れ。
悔しさをバネに…なんてできるんだろうか?
へこんで落ちたら許さない。
やった事ないけど…褒めてみようか…。
どこを?何を???
うーん…。
「ママ?こんど道場に来たら驚くことあるよ…。」
とポソっと言った。
「何?ほのかの髪が伸びた???」
「…。違うし。」
「何よ?何?何?」
「見たらびっくりする。」
「何よ?イケメンの先生が来たっ?!」
「…違うし。」
「…何よ…?」
「次の稽古会、オレ、中堅…。」
「…?!…マジで…?」
剣道の団体は五人制。
先鋒、次峰、中堅、副将、大将です。
一年生から四年生が低学年、五年生、六年生が高学年で分かれます。
各道場、先生の考え、その時のメンバーにもよるだろうけど、うちは最初に勝って後に回す先鋒がいて間は最低限、守れるよう、その間に誰かが負けても必ず勝つ強い大将でチームを組む。
四年生の時、低学年Aチームのこうはずっと先鋒で、年間を通して引き分けは1、2回はあったけど、負けることは一度も無くまずまず先鋒の仕事ができてた。
五年生になって強い良子達に守られながら一番弱い次峰、引退した子が二人いて、Bチームが作れなくなってからは2チームが1つになり副将をしていた。
でも、相手はほとんどが大きな六年生で面が届かない。
引き分けだったり、とんでもない負け方を続けてしてたところを今月から六年生は引退。
新しい新年度Aチームの始まりが、早く言えば降格です。
「でも稽古会だけだから!試合はちゃんと先鋒だからっ!!!」
「なんでわざわざ先生がそうしたか分かるか。それで見て、アンタが変わらないなら中堅のまんまだ。キャプテンがそんなの、下に示しが付かないわ。よく考えとけ。」
「…分かった…。」
本人もショックだったらしい。
でも、そうなってもおかしくない試合をしてきた事の大変さを思い知ってない自分の責任。
主将が中堅なんてあり得ないんじゃあないか?
恥を知れ。
悔しさをバネに…なんてできるんだろうか?
へこんで落ちたら許さない。
やった事ないけど…褒めてみようか…。
どこを?何を???
うーん…。