岸本晃の住民プロデューサーNEWS

内発的、本音、人間的だから創造的活動に

  住民ディレクターを考えたときに私の中では地域を何とかしないと日本はヤバイな、という気持ちがありました。その時の当面の相手は「東京」に住む人たちでした。まずはテレビ局でいうと「日本テレビ」、こちらはどローカルの熊本県民テレビです。なかなか対等には向こうは見ていません。同じ構図は国と市町村、県と市町村、市と町村、村役場周辺と山の中の地域・・・、ことほどさように見事に同じ構図がどこまでも延々と続くのでした。

 で、24時間テレビは熊本だけで独自にやるぞ!とやった企画に最終的に日本テレビが乗ってきたり、熊本で丸丸自分達で作るドラマを、250万円で作ってしまうぞ!とやっていたら、結局日本テレビをはじめ全国のネットワークに放送されることになったりしていました。地域おこし番組は流石にどこもまねをしてこなかったけれど、今現在全国どこでもやっていることは結局、当時私たちがやっていたことのまだまだ数十分の一の手間隙しかかけてないと感じています。

 最近、東京にいることが多いので、「東京」のイメージが随分変わりました。同時に、東京が、というより時代が、世界が変わったのだと思いますが、東京に気持ちが通じて一緒に動ける人が多いです。地方、地域だからといって気持ちひとつというわけではなくなりました。かつては過疎、離島、中山間地というだけで同志的な気持ちが湧いたと思いますが、時代は本物の時代に入ってしまったし、人間としての基本的素養というか、信頼できるとか、本音で話せるとか、素直である、とか他人のことを考える、とかがあるかどうかの時代になりました。そういう素養がないと地域づくりとか過疎問題とか協働や連携は成り立たなくなりました。

 しかし、逆にきちんとしたテーマや目的で集まる人たちは素晴らしいほど次々と創造的な活動を生み出していきます。住民ディレクターの企画力はまさに自らの内からでてきた課題やテーマを自らの力で企画する力をつけることなのです。自発的な何かがないと動きません。湧いてきません。責任感でやる時代ではなく楽しくワイワイやっているうちにみんなのためになってしまう、そういう楽しい生き方が住民ディレクターの本質です。

 私自身が12年間自分で楽しくないことはしてきませんでした。どうしてもしなくてはならないときは、楽しくしてしまうのです。しかも、結果的に皆さんの役立つことにもつながる。そういうことに貴重な時間を使うことが地域の振興に大事なことだと考えています。義理人情でやる活動は面白くならないですね。

 東京の村おこしをいい始めてもう5年ほどになりますが、もしかしたら今の時代は東京にこそ大きな可能性があるのかも知れませんね。勿論、人間的な人々に限っての話ですが。

(写真は東京・六本木)

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