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怒り心頭に至った時、とうとう熊本にあった九州農政局という今で言う農林水産省の出先機関にトラクターやコンバイン、トラックを総動員して建物を占拠して世の中に自分達の主張を伝えるべく言論の場を作りました。当時テレビ局にいた私はいろんな意味で親しくしていました。農業問題を取材していた同僚にも情報を上げ、日本テレビ系列のドキュメントシリーズにも登場しました。
その山口力男さんが、その騒動の少し後に突如、「阿蘇百姓村」という民宿であり、今で言うエコツーリズムの場を作りました。都会の人だけではなく農業を知らない人たちを迎え、農業体験をしてもらい、林間に暮らし、バーベキューで阿蘇の赤牛を食べてもらい、草原の維持がいかに難しくなっているかなどを体感してもらう場を作ったのです。
先日書きましたが、阿蘇で荒廃が進む中、地道にこういう活動をやっていた男がいたのです。その百姓村が今はどうなっているか?を聞きに行くために先日、お邪魔しました。結局うまくタイミングが合わず、会えませんでしたが、その時に留守番をしていたのがこのイノシシです。まだ子どもで、最初はブヒブヒという音は聞こえるものの、イノシシの鳴き声だったことはわからず、のんびりと日光浴をしているうちに姿を現してきました。人なつっこくて愛嬌のあるところはご主人さんにそっくりでした。
そういう風に顔つきが山口さんに似ているので「息子に会った」と彼には電話しましたが、電話の声では相変わらず元気な感じでした。次回阿蘇に行くときはゆっくりと語ろうと思います。中国餃子など、今は食の問題が日常的に語られますが、彼らは20年前から食を語ること、食を通じて地域を考えること、食で百姓と消費者が交流することを実践していました。その頃から決して消費者にへつらわず、国にも農協にも堂々と言いたい事を言う人で、補助金漬けで適当にやっている農家とは根性が違いました。しかし、留守の間に見た阿蘇百姓村には消費者が通ってきている跡は感じませんでした。何事も継続し成果を出すことは本当に難しいものです。
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