岸本晃の住民プロデューサーNEWS

多様性と基点、番組制作について。

 この数年間は東京から九州や関西、東北等へ出かけている感じでした。今は東峰村が基点で4日ほど前は北陸にいて一度東峰村に戻って今東京にいます。この数十年間いつも基点が動いていました。兵庫、山口、大分、熊本、そして東京、兵庫・・・、と。

 10数年前に独立して熊本のある民放の住民ディレクター番組をプロデュースしていた頃は人吉球磨が基点でした。通常民放番組は県庁所在地に本社があって熊本県なら熊本市を基点に県内全域を見ます。まさに「見る」のです、熊本市民の目で。記者やディレクターも熊本市内の本社に揃っていますから土日のトピックスには鶴屋デパートの展示会が多くなります。他の地域でニュースとして大事なものがあっても手勢がないので間に合うところでデパートの催事を取材して人手不足をカバーするのでした。

 そこで県内全域に住民ディレクターがいるところから発想してまずは人吉球磨を基点に番組を考えたら県内全域はどう見えるんだろう?番組の動きはどうなるだろう?というのが住民ディレクター番組のコンセプトでした。例えば阿蘇でイノシシが出て困るという話は熊本市内が基点なら「皆さん大変ですね」と他人事で紋切り型の締めで終わるのが普通です。ところが人吉基点なら「うちじゃあこぎゃんやっとっと、そぎゃんこともあったいな」(「うちでは(イノシシ対策に)こうやっていますよ。そういうこともあるんですね」)となりこのテーマは他人事ではないまさに地域の課題として他のコーナーをやめても盛り上がります。実際こんな例は山ほどありました。

 兵庫や東京、山江村や東峰村と基点を変えてきたわたしの生活は実に全国の文化が様々な視点で見ることができます。多様性を受け入れるという気質もそんな生活から身についてきたと感じます。今は日頃は500坪の事務所兼邸宅!?ですが東京ではわずか数坪のウサギ小屋です。なんだか茶室にいるような気分ですが、ごちゃごちゃしているので風流はないです。しかし日本は四季の変化が風流やもののあはれを感じさせてくれるので豊かな感性が培われるのですね。活かせるかどうかは生活してるかどうか、でしょう。


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