
写真を見てもらってもわかると思うが結構大掛かりだ。しかし、全部村にあるものを活用した。IT劇場で一番中心となったのが数日前に単独でご紹介した宇宙人アニメなどの地元住民ディレクターの皆さんの作品だ。7人の住民ディレクターが制作した作品は会場から感動のため息や拍手が続いた。今回、福岡県の報告書作成の関係でこの当日の会話を全部読ませていただいた。7人の住民ディレクターの皆さんの素直な気持ちの表現が勿論心を打つが、ITはおもちゃか?救世主か?と問うた役場のIT推進室の小林室長への答えが見事に出ているので驚いた。
すでに紹介済み(12/20の項参照)の秋山さんの宇宙人は地元の焼き物の振興を考え、現場感覚の発想だった。やや衰退気味の小石原焼きの活性化にと願った作品だ。主婦の梶山成美さんは6歳の匠太朗くんといつも遊ぶ「行者杉」周辺を散歩する。母がカメラマンで息子は草むらで見つけたタケノコをマイク代わりにリポートする。ほのぼの感が深山の空気とあいまって心身ともに癒される。これはまったく新しいツーリズムになると直感した。自然との調和、親子のコミュニケーション、メディア活用などが一体となったもので呼称が浮かばないが、新しいツーリズムの誕生をうかがわせる。野寄さんは山村留学の子供たちのお世話をする指導員で1年間一緒に生活している。だからこそ子供たちの生き生きした暮らしぶりが見事に伝わってくる。都会から愛する子供を村に預けた家族が見るとこんなにうれしいものはない。村の人々も山村留学の楽しい生活を初めて垣間見たという。
会場に集まった全国の過疎地域の皆さんや都道府県の地域政策関係の方々も「過疎問題シンポという名前だったので暗いイメージをもっていたが、皆さん生き生きしていて楽しそうで住民が本当に主役になっている」「ITの行く先が見えなかったがIT劇場で明るい未来がみえてきた」地元参加者からも「こんなに多くの人に注目されているとは知らなかった。今後の展開が大いに楽しみ」などの意見が相次いだ。
このほかの皆さんの作品のどれも暮らしの息遣いがそのまま伝わる素晴らしい作品ばかりだ。順次紹介していくが、2008年1月号の「南の國から」で放送することになっている(プリズム企画・制作・著作/e2byスカパー194ch放送http://www.interlocal.tv/)。プリズムTVも新しいあり方を模索してきたが、東峰村だけではなく杉並区、黒潮町(高知県)、綾部市(京都府)などの豊かな暮らしぶりを伝えるメディアとして再スタートを図りたいと思っている。
年末だけに今年1年を振り返りつつ2007年の住民ディレクターNewsを見直して生きたい。
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