「東日本の今」全国30元中継は今回のテーマを後方支援のモデル提案としました。後方支援とは?現地では震災後に山間部だからこそ遠野市が後方支援拠点として活躍してきましたし、今も継続されています。後方支援とは一般的に遠野市のこのような働きをイメージしますが、我が身に照らして考えると自分は何ができるのか?「何ができる」の前にどう考えているのか?どうするのか?に行き着きます。
わたしは震災後すぐにできることを考え構想し、これまでの1年半余りで準備してきたのがまさに今回の30元中継です。30元中継番組をつくるということが目的ではなく、この30元中継の仕組みを日常的に活用することで東日本の皆さんが「自分自身で」「伝えたいことを必要な時に伝えられる」メディアをもつこと、「自前メディアの創造」が新しいまちづくりを推進するひとつの力になると確信しているからです。その仕組みを創るための実践は福岡県東峰村で日常生活に密着したケーブルテレビ放送で毎日行ってきました。放送、発信がコミュニティ再生に寄与し地域の活性化に大きな効果を上げています。
今月の1日から5日までやっと二ヶ月ぶりに主に岩手県が主でしたが東日本を訪問し、自分としてはある程度想定していた現状を確かに感じてきました。それは3年前、兵庫県佐用町で起こった台風による集中豪雨で20名の死者・不明者を出す水害の復旧、復興の中で現地の方々と長期的に取り組んで来た経験があったからです。今回は軽々しく言えませんが「東日本の今」の一端でもわたしたちのネットワークでお伝えし、共に考え、共に行動するお仲間づくりをしていこうと考えています。参加することが支援になるボランティア事業です。10年20年にもなるであろう長期交流支援は9月15日からやっとスタート地点に立ちます。