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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

シンポ、即実戦!綾部市の夜

 京都府綾部市の全国水源の里シンポジウム(限界集落シンポ)が昨日18日から始まった。綾部市の住民ディレクター仲間と一日取材を兼ねて参加した。全国から400人、地元綾部から400人が集まり会場に800人が埋め尽くした。限界集落の名付け親で地域社会学が専門の長野大学大野晃教授も参加して地下足袋をはいて集落を回った経験から生まれた発想を披露した。各地から来られた実践者の発表もあったが結論的には自発的に動く住民がいるかどうか、自分たちで政策を作ってしまうほどの気持ちで行動することが過疎を食い止める力になる。急いでも駄目だが、かといってのんびりしている時間もない。集落がつぶれてしまう!。などの危機感と解決策としての住民の主体性が結論づけられた。 同行してくれた長岡さんが「住民ディレクターそのものですね。」と横でつぶやいた。まさにそうだった。住民ディレクターは地域の総合プロデューサーで情報発信の受発信も得意な人のことだ。状況は時代や世相で変動するがいかなる状況でも正確に判断、決断し解決策を実践し続ける人材養成が目的だ。最後のまとめで司会の方が課題、問題は山積みで全部を一挙にどうすることもできないので、選択と集中がポイントだと語った。要は最も効果的な策を集中的に実行することでまずは一点突破することだろう。この戦略を実施するにも情報発信を核に様々な事業を企画し、実践し放送、配信する力を持つことは地域力とうまく結ばれれば相乗効果大だ。今日のシンポの報告はすべて文字と写真だったが、動画で集落の人々の暮らし、営み、仕事が映し出されればもっともっと身近な存在として実感できたと思う。
 ロビーではおばちゃんたちが、お国自慢の山菜や佃煮、漬物などを販売していた。人気があったが、どうせならシンポの中でこのばあちゃんらが実際に農作業をやっている姿や、日日の暮らしを会場にビデオで映し出せれば、きっとロビーの商品は売り切れご免になるほど売れるはずだ。それを日常的にやる手法として住民ディレクターは発想した。この仕組みの真ん中は人間力だ。各地から報告があった課題をひとつひとつ住民自らが描き出し発信すること、知られることが大事だ。今日、明日はマスコミが一気に報道してくれるが明後日からは誰がするか?自分たちでやっていければ1年中、大事なことを伝え続けられる。Iターンでやってきた若者たちにこそこの手法を身につけてもらい、農業や林業の合間に情報発信をしていければ彼らの新しい仕事にもなる。今日新たなネットワークが結ばれたのでこのネットワークからスタートすればいい。
 さっきまで地元の皆さんと一部スカイプ(ネット電話)でつながりながらこの企画をどうするか具体的に議論していた。入れ替わり立ち代り7名。即実戦が住民ディレクターの真髄だ。

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