平成8年から18年間は全国に「住民ディレクター」を広めることに専念してきました。わたし自身はテレビ局の「番組ディレクター」としてあらゆる番組を制作してきましたが「住民ディレクターは番組ディレクターではない」ということを知ってもらうためにこの18年間は地域づくりのディレクター(住民ディレクター)として番組は作ってきました。「番組ディレクター」はやらなかったのです。
「住民ディレクター」にとって番組はオマケで地域の活性化が本筋です。だから番組を制作することに専念してしまうと地域が疎かになるというのが理由です。さて、前置きが長くなりましたが、「官兵衛で國創り」という番組制作を今はしています。当然今までと同じく「國創り」=地域活性化の総合プロデューサーであり住民ディレクターとして動いているのですが、今回は「番組ディレクター」としても動かざるを得ないほどの状況にあります。
「官兵衛で國創り」を発信していると次々と人が動き、様々な関連情報が入ってくるのです。当然それはまずわたしに来ます。するとわたしの中で官兵衛と東峰村、官兵衛と福岡県、全国へとどんどん繋がりが見えてきます。庶民の身近な歴史が見え始めます。するとそのご縁ある皆さんと官兵衛をどう番組化するか?がかなり大事な仕事になります。ここで「一人の番組ディレクター」が必要となります。いつもそうですがまずは自分がやり始めるしかありません。「番組ディレクター岸本晃」が随分と久しぶりに登場してきています。
この世界に入り込んでしまうとヤバいので今まで敢えて避けてきたところがあるのですが・・・。もう逃げられませんね。面白いんです。人の繋がりが、歴史の新しい見え方が。醍醐味をお伝えしながら「官兵衛で國創り」は益々元気に地域を開拓していきます。村民スタッフも官兵衛を契機に新しい人が増えてきました。関心分野が各々違うのでこれも当然です。評論家には絶対味わえない醍醐味です。本当の味を味わうにはいつも当事者になることです。