情報発信の仕方がかなり難しくなって来ていると感じる人が増えているのではないかとおもいます。Facebook、Twitterなどができてやれることはかなり広がったのですが、半面内外の発信が同時になっていくのでここをうまくコントロールできないと状況は一転する場合があります。
昔ながらの日本人の賢いやり方では根回しというのがあります。言葉の響きが悪いようになってしまってますが実は暮らしの知恵が詰まっていて事をスムーズに運ぶ大事な手法です。以前なら内と外でうまく使い分けができていましたが今はどっちも同時に伝わる可能性が高いのです。内を固めてから外へ、もしくはその逆に、と現実社会では段取りはケースバイケースです。ソーシャルメディアの特性や使い方をよく理解してないとこのあたりで一つ間違うと全く予期していない誤解や勘違いが生まれる可能性が高くなっています。
住民ディレクターのノウハウは暮らしの現場から発想するのでメディアを使うことと地域の動きを創ることが同時です。だから人数よりも質です。質というのは「住民ディレクターの理念」をよく理解しているという意味です、「知恵の受発信で暮らしを豊かに」です。仲間も少数精鋭なんだけどのんびりとやっているという感じ。しかも詳しくは知らないけれど「住民ディレクターっていう人たちががんばっているわね」というぐらいの知られ方が浸透すれば東峰村のように5人もいればほとんどのことはやっていけます。
集落をみんなで回り、様々なグループ、団体と一緒にやっていければ自然と情報共有されていきます。 「気持ちを伝え合う」という人間本来の暮らしの継続から人と人、地域の内外の垣根は無くなっていきますので普段の暮らしにメディアが「農家のコンバイン」のように根付いていれば自然と成っていくものでしょう。メディアの人たちにありがちな無理な演出や過剰な誇張、量に走ることは益々垣根を高くするだけです。