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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

住民ディレクター、実力の時代へ。

ケーブルテレビの活発な動きに対照的なのが東京杉並区や兵庫県但馬地域の活動です。インターネットテレビは自主運営しているものの、行政の継続的な支援はなく任意団体として力を着々とつけているケースです。但馬でも杉並区でも会員は少なくとも息の長い活動を続けている所以は住民ディレクターが「番組はオマケ」と宣言してきたからでしょう。番組はオマケでできるもので、その前に地域活動をプロデュースする活動ということをよく理解していただいている人がリーダーであれば、メディアや行政支援がなくても活動は活発に続きます。

但馬でも先月その結果、とてもいい地域活動番組ができましたし、杉並区では地元の商店街とのコラボレーションで素晴らしい商店街紹介番組が完成しつつあります。しっかり「人」の顔が見える番組になりました。これはもう少し磨くと十分東京のケーブルテレビや民放でも放送可能なコンテンツになっています。可能というのは、局側の姿勢に拠るからです。新しい時代の新しいコンテンツ制作の動きに敏感であれば話し合いは十分可能です。テレビ局を退職して13年になりますが、民放もいよいよ二極化してきていて、今後生き残れるかどうかの転換点にあると感じます。

但馬にしても杉並にしても任意団体の活動がここまでくると、そろそろオマケの位置から、目的として番組制作を考えてもいいところに来ました。とはいえ、まだ企画、構成のところです。撮影、編集はサポートがあればいけるところまで来ています。両地域でいえることは住民ディレクターが本来目指している総合的な企画力を満遍なくバランス良く身に付けてきているということです。

そういう意味ではちょっと異色なのが福岡県東峰村です。ケーブルはありませんが今のところ行政主導型で、地域SNSと衛星放送の両輪で情報&番組制作を継続的にしています。衛星放送はプリズム企画・制作・著作のe2byスカパー「南の國から」です。そろそろ「日本の國から」にタイトルを変えないといけなくなっていますが・・・。

東峰村は独自のIT劇場という発想で、SNS、衛星放送、テレビ会議、ネット中継などを組み合わせて、次々と新しいツールの組み合わせ技を開拓しています。わたしも面白いので色々と提案させていただくのですが、役場のIT推進室の小林室長と和田さんが何だかだと工夫してカタチにしてくれます。
年度末にはちょっと珍しい企画をやろうと暖めています。また詳報します。

但馬、杉並に戻ると住民ディレクターは生活者であるところに戻ります。リーダーも含めてプロではありませんから、まずは生活優先です。しかし、杉並のように東京のど真ん中の商店街の方々とコラボするというのは、相当な経営センスも求められます。ある意味地方に多い農林水産業の場合は経営感覚は必要ですがまだシビアではないので、ボランティア精神で十分動けます。しかし、都市部の商店街の皆さんはこの辺はシビアです。住民ディレクターはボランティア活動ですということだけでは相手も動いてくださいません。時間とお金の感覚がボランティア活動といえども厳しく求められます。勿論サポートするわたしも当事者ですから同じくです。

そういう意味では杉並のコラボが評価され、次の企画へと動きつつあるということは非常に大きな成果だと思います。総合的な企画力の時代に確実に入りました。
(写真:ITツールを組み合わせて劇場をつくる東峰村の小林IT推進室長)

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