黒仁庵 ポケットにバイクを忍ばせて。

五感で感じる情報を、どうしたら活字に出来るか、考えてみよう。
それが出来ると、五感が研ぎ澄まされるって不思議がわかる。

港福岡 博多湾。慕情豊かな散歩道。

2018年10月11日 | バイク


博多埠頭を眺める。
学生時代、波止場に憧れた。


船着き場の磯の香りと油の匂いが混ざった空気がなんとも言えない。
「悪臭」ではない。


もちろん「清々しい匂い」でもない。

港街 博多。


子供の頃のニワカ煎餅のコマーシャルで
「お父さん、福岡と博多はどう違うの?」ってセリフを言っていた。
お父さんは、
「県庁があるのが福岡で、ニワカ煎餅があるのが博多なんだよ」って見事なCM返事をしてた。


今は県庁も移転し、ニワカ煎餅も県庁も博多区にある。

「福岡は黒田武士に代表される、侍の町」
「博多は千年以上の歴史を持つ商人の町」

福岡県で福岡市。
全国をバイクで旅してると
「おや凄い荷物。どちらから?」と聞かれ
「福岡です」というと、反応のレスポンスが悪い。みんな一瞬「キョトン」とするのだ。
「福」と付く地名は多い。
福島、福山、福井、福崎、、、、
「ピン」と来ないんですね(⌒-⌒; )
だから僕は
「博多です」と言うことにしている。すぐさま
「あ、九州の博多からぁ♬」となるのだ。
地名の知名度は「博多」の方が高いってわけでしょう。

明治 廃藩置県の時、県名は、福岡黒田藩が52万石という大大名として統治していたので、「福岡県」になるのは致し方ない、、、として都市名を決める時、は県議会で大変もめたそうだ。
「博多市にするか、福岡市にするか」でだ。
1票差で福岡市に決定だったとか。

博多の名前はその他のもの……「博多駅」とか「博多湾」とか、文化面で「博多織」「博多人形」「博多弁」として残ったとは言え、公式な地名としての「博多」は消滅した。
政令指定都市になった1972年、福岡市「博多区」で復活。

海上交易で栄えた博多。
高度経済成長期、ヘドロ(ヘドロは言い過ぎか)の海だった博多湾も今はかなり綺麗になっていて、休日のみならず海釣りの人たちがたくさん押し寄せる。


「そこそこ綺麗でほどほど汚い」
今や国際港として、太古の歴史を飲み込んで、横浜神戸にはない、独自の港湾都市を形成している。




夕陽が沈む博多港。
バイクで港湾の匂いに包まれて、ブラリと散策するには最高です♬