食品のカラクリと暮らしの裏側より転載
2019年03月29日
ーーー転載開始ーーー
加工食品に使われるグルタミン酸Naとイノシン酸は化学合成されたもの
外食、加工食品、総菜、調味料など、ほとんどにグルタミン酸Na(ナトリウム)などの化学調味料が使われています。
外食、加工食品、総菜、調味料など、ほとんどにグルタミン酸Na(ナトリウム)などの化学調味料が使われています。
現状は、産まれたばかりの赤ちゃんから高齢者まで、日本全体が「味の素」漬けになっているのです。
かつては「化学調味料」と呼んでいたのが、天然エキスなどを加えて「うま味調味料」という表記に変更されました。
また「グルタミン酸Na」が「調味料(アミノ酸等)」に置き換えられ、健康に良いようなイメージになったため、「化学調味料」が使われていることが分かりにくくなっているのが問題です。
やはり化学調味料は摂り過ぎに注意が必要で、味覚音痴になる恐れや健康問題からまで考える必要があります。
▽食品業界の表記や原材料表記の変更/図表
▽食品業界の表記や原材料表記の変更/図表
食品・調味料業界は、表示を健康によいイメージに変更させたため
化学調味料が使われていることを分かりにくくさせています。
グルタミン酸Naは昆布に含まれているうま味成分であることが、1908年・化学者の池田菊苗博士によって発見されました。
その後グルタミン酸Naは化学合成され、現在はサトウキビなどを原料に、発酵法を用いて生産されています。
昆布はグルタミン酸Naの他に、カルシウム・カリウム・マグネシウム・鉄などのミネラル、ビタミンB1・B2、葉酸などのビタミン類、食物繊維などの様々な栄養素が含まれています。
それらが混ざり合って、深みのあるうま味を出しています。
従って食品添加物の調味料のうま味と、自然のうま味とは全く違うものです。
一方、1913年・小玉新太郎氏が、鰹節から「イノシン酸」を発見します。
一方、1913年・小玉新太郎氏が、鰹節から「イノシン酸」を発見します。
鰹節も様々なミネラルやビタミンが含まれ、それらが合わさって鰹節の出汁が生まれます。
もちろん加工食品などのイノシン酸も、人工的に作られたものです。
笑ってしまうことは、1985年まで業界団体である日本化学調味料工業協会を名乗っていましたが、「うま味調味料協会」に改名したことです。
化学調味料では、世間の風当たりが強いと思ったのでしょう。
工業団体自ら、“化学品”~食品添加物であることを認めたようなものです。
健康イメージの「調味料(アミノ酸等)」という言葉に騙されてはいけません。
摂り過ぎの問題は、次号でお伝え致します。
ーーー転載終了ーーー