食品のカラクリと暮らしの裏側さんより転載
2014年04月02日
ーーー転載開始ーーー
チューブ入りの生わさびと本わさびはどう違うの?
https://blog.goo.ne.jp/galaxy-karakuri/e/3dcc31304eb9f5c856e8e2f2ffd2d419
粉や西洋ワサビとの相違を強調
わざわざチューブを空気で膨らまして保存すると辛さや風味が抜ける
■本わさび表示の理由は西洋ワサビとの違いを強調
チューブ入り山葵(わさび)は、外箱に「特選生わさび使用」や「おろし本わさび使用」などと表示されています。
そこで「本」と「生」では、どう違うでしょうか?
少々分かりにくいので、しっかりお読み下さい。
チューブ入りが販売された1970年代以前は、粉の山葵を水で溶いて練り山葵にしたものが主流でした。
しかし80年代後半になると、生の山葵を下ろした製品が登場し、
「生わさび」を強調する意味で使われました。
次に「本わさび」は、日本原産の山葵を強調する意味です。
練り・粉・チューブ入り山葵には、かなりの割合で“西洋ワサビ”が混合されているからです。
西洋ワサビはホースラディッシュ・ワサビダイコン種で、色が白く粘り気がないために緑色に着色したり添加物を混ぜ込んでいます。
こんな山葵を、普通、“わさび”と呼んでいるに過ぎません。
重なる消費者の疑念から、
本山葵が50%以上含まれるものを『本わさび使用』、
50%未満を『本わさび入り』に表示変更しました。
しかし全く分かりにくく、
業界は再び
『本わさび使用』表示の脇に小さく「西洋わさびをブレンド」、
『本わさび入り』は「西洋わさびに本わさびをブレンド」の文字を追加しました。
しかし消費者からみれば、これでも分かりにくいのではないでしょうか。
■本わさび100%品でもかなり副原料や添加物が入っている
日本原産の山葵が「本わさび」といっても、必ずしも国産を示すものではありません。
今や中国・台湾・ベトナムが主流で、国産は少ないのです。
国産わさびと書いてなかったら、間違いなく輸入山葵です。
本山葵100%品でも、チューブの中身全部が本山葵ではありません。
様々な副原料や添加物の多さに、吃驚します。
辛さや風味が抜けないように、植物油脂・香辛料抽出物・環状オリゴ糖・香料などが入っています。
添加物の臭さが嫌だという方が多いのでないでしょうか。
さっぱり感がなく、添加物特有の舌にベトベト感を感じます。
とにかく、本来の山葵以外のものがいろいろ入っていると思って下さい。
チューブを絞ったままの状態では見掛けや置きにくいこともあって、使用後にわざわざチューブに空気を入れ膨らませていませんか!
これでは余計に香辛料が空気に触れてしまいます。
風味・辛味の劣化の元なので、風味を長持ちさせるために空気を抜いて絞ったままの形で蓋を閉めるのがベストです。
メーカーによっては、チューブの脇に注意書きがあります。
余談ながら大事な要素ですが、刺身の添付品の小さな山葵パックなど、総面積が30c㎡以下のものは原材料名表示が免除されます。
そのためチューブ入り以上に何が混ぜられているか分からないので、できるだけ使わないことです。
ーーー転載終了ーーー