新発見。BLOGより転載
新品服はすぐに洗う派?着る派?ー新品服に潜む汚染の実態!
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あなたはお店で買った新品の下着やシャツやズボンをまずは洗濯してから着ますか?
それとも新品なので洗う必要ないと思ってそのまま着ていますか?
確かに店で陳列されている新品を購入すれば、その生地はキレイで清潔であると思いますよね。
ところが、そこにはあまりユーザーには知られていない驚きの事実が明らかとなったのです。
米国ABCの報道番組Good Morning Americaの調査依頼を受け、NY大学の微生物学と免疫学の責任者であるフィリップ・テーノ博士による検査が行われた結果、新品服に潜むゾッとする実態が発表されました。
新品の衣類を洗わずにはいられない身の毛がよだつ実態
テーノ博士は、アパレルチェーン店(ブランドとファストファッションの両方を含む)から購入したパンツ、ブラウス、下着、ジャケット、その他の衣料品を調査しました。
調査した新品衣服の多くには、健康被害を引き起こす可能性のある化学物質や染料による汚染が確認でき、また、シラミのような寄生昆虫の存在の可能性も示したのです。また、衝撃的なのが、衣服から発見された下記汚染物です。。。
・糞便
・気道分泌液(気管や気管支の粘膜からの分泌液。様々な害細菌が含まれている)
・膣内細菌
・皮膚フローラ(皮膚の表層に存在する細菌)
そのなかでも当然ですが、水着、下着、その他のデリケートに接する商品が最も汚染されていました。
テーノ博士はABCのインタビューで、この調査結果について答えています。
❝ 衣類の中には、ひどく汚染されているものがありました。多くの人が同じ商品を試着したのか、あるいは、誰かがひどく不潔でそれを試着ことを示しています…。❞
これは、ちょっとショッキングな事実です。言われてみれば、多くの人が新品の商品を試着し、店員がまたそれを棚に並べる。
もちろん試着した人がどんな人か、清潔な人なのか分かりませんし、いちいち店がクリーニングするわけないですから、当然といえば当然の結果なんでしょうが・・身震いする内容ですよね。(怖)
では、汚染された衣服を着用した場合、リスクのある病気はどのようなものがあるのでしょう?
実際に考えられるのは、
・A型肝炎、トラベラーズ下痢(もらい細菌による下痢)、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌という毒菌)、サルモネラ菌、ノロウイルス、酵母感染症等
が挙げられるそうです。テーノ博士は続けます。
❝ 幸いにほとんどの人が非常に頑強な免疫系を持っています。ですので通常、微弱な毒細菌であればやっつけることができます。ただし、免疫システムが弱い時にこうした衣服に接触すると病気になる可能性があります ❞
新しい服を洗うべきもう一つの理由
汚染物だけではありません。
購入した新品服がどの国で製造されたかによって、複数の化学物質が混入している可能性があります。
中でもアゾ染料、アニリン染料は軽度から(発がん性レベルの)重度の皮膚反応を引き起こすことが分かっています。
実は周知されていませんが、アゾ染料の毒性は国でも問題視するレベルとなり、2016年4月からアゾ染料の衣服の販売禁止規制が始まってメーカーも対応に追われていました。(ですので、現在は基本的に大丈夫のはずです)
しかし、逆に言うと、最近まではこのような危険物質が混入した商品が店頭に並んでいたということですよね。
しかも、アニリン染料やホルムアルデヒド樹脂などまだまだ有害物質が使用されている衣服も多く、新品には有害化学物質の付着があり得るということです。
(繊維染色工場:中国では年間数兆リットルの工場廃水を生産)
さらに!ノニルフェノールエトキシレート(NPE)という衣類を製造するために使用される毒性の強い界面活性剤が含まれています。
人体への影響のみならず、繊維工場や自宅の洗濯機から河口へ排水され世界的に社会問題となっているのです。
大手アパレルメーカーは、こうした有害化学物質の排除宣言をしていますが、排除率やメーカーの実行有無については分からないので、どの新品商品が対象か確認しないとわかりません。
植物から繊維を製造するには、漂白、染色、矯正、収縮低減、汚れおよび臭気の耐性、防火、防虫、しわを低減させる化学物質が必要になってきます。
そして、仕上げにしばしば使用される化学物質には、ホルムアルデヒド、苛性ソーダ、硫酸、臭素、尿素樹脂、スルホンアミド、ハロゲン、および臭素など危険有害物質が含まれています。
一般コットン服を買う=世界で最も有害汚染された服を着る
まだまだリスクがあります。
あなたが購入する衣服がオーガニックでない限り、生産中に農薬や他の化学物質で大量に処理されている遺伝子組み換え(GE)コットンから作られている可能性があります。
❝ 綿花生産に使用される化学物質は栽培で終わらない。有害な除草剤を使用して植物を枯らすことで、大量収穫も可能になるのです。
コットン業界で最も有害な除草剤や殺虫剤が多量に使用されていることから、綿は世界で最も汚れた作物とみなされています ❞ オーガニック消費者協会(OCA)コメント
世界の全ての農作物の中で最も殺虫剤(農薬)量が使われているダントツトップがコットンなのです。
特に世界保健機関(WHO)が認める最も深刻な有害殺虫剤の3つ「アルジカルブ(男性の皮膚に1滴で致死量)」「パラチオン」「メタミドホ」が、綿花生産で最も一般的に使用されています。
これは、食べ物のみならず衣類も なるべくオーガニックコットンを選択したほうがよさそうですね。
多くの専門家は、新しい服を家に持ち帰ったときに洗濯することを勧めています。
様々な新品衣類に関するおどろおどろしい実態が明らかになった今、勧められなくても洗濯したくなりますよね。
(参考:How Important Is It to Wash New Clothes Before Wearing Them?)