知らぬ間に食べているより転載
2020年05月25日
ーーー転載開始ーーー
添加物 原材料表示 にもポイントがあります。
添加物の知識を得ても、それがスーパーで手にした食品に入っているのかどうか、原材料表示で判別することができなければ意味がありません。
ただ、その 原材料表示 には、添加物の表記法以外にも、ややこしいルールや、慣習のようなものがあり、正しく読みとるにはちょっとしたコツが必要です。
添加物 表示 は表示が義務づけられている
食品添加物は、食品表示法によってその表示方法が決められています。
食品添加物を使用した場合は、原則として、使用した全ての食品添加物の物質名を「原材料」の欄に記載しなければなりません。
表示する際には、重量割合の高い順から表示する必要があります。
実際には 添加物 原材料表示 わかりにくいと多くの人の感想
東京都では、食品表示の分かりにくい点について、「よく感じる」又は「食品によっては感じることがある」を選んだ方410人に、食品表示の分かりにくい点について聞いたところ、「分かりにくい用語で書かれている」(58.0%)が6割近くで最も高く、以下、「表示文字が小さすぎる」(52.9%)、「書かれている内容が多すぎる」(39.5%)などがありました。
その他の意見では、食品添加物の記載でまとめて書かれている場合、具体的には何が入っているか分からない。
食品添加物は気になるが、実際の体に及ぼす影響までの知識がないため、ただ良くないものとして捉えてしまうような傾向にあり、分かりにくい。二次加工された加工食品では原材料の素性が分かりにくい。などがありました。
消費者は添加物の少ないものを購入したくてもわかりにくいという問題を抱えていることがわかってきました。
原材料表示 添加物がどれかわからない
まず、原材料表示でわかりにくいのは、記載されているもののうち「添加物」がどれかということです。
よく間違えるのがたんばく加水分解物、エキスですが、これは「食材」である。
添加物はほとんどが「調味料(アミノ酸等)」以下に表示されています。
とはいえ、この「アミノ酸」の表記自体もわかりにくいものです。
添加物で、「アミノ酸」とだけ表示があれば、それは化学調味料のグルタミン酸ナトリウムを単独で使った場合です。
つまり、卓上にある味の素を使ったのと同じです。
ただし、「アミノ酸等」とあれば、味の素と一緒に、他の乳酸カルシウムなどの有機酸を使っているというわけです。
原材料表示を見るポイントとして大事なのは、他社から販売されている、同種の食品の原材料表示と比較して見てみることです。
食品添加物の表示は物資名だけでは消費者にとって分かりにくいので主な用途が、甘味料、着色料、保存料(増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料)、酸化防止剤、発色剤、漂白剤、防かび剤の8種類については【用途名表記】が必要となります。
用途名表示
【用途名】【表示例】
甘味料 | 甘味料(サッカリンNa)、甘味料(ステビア) |
着色料 | 着色料(赤2)、着色料(黄4) |
保存料 | 保存料(安息香酸Na)、保存料(ソルビン酸k) |
増粘材、安定剤、ゲル化材、糊料 | 安定剤(CMC)、ゲル化材(ペクチン) |
酸化防止剤 | 酸化防止剤(BHT)、酸化防止剤(v, c) |
発色材 | 発色材(亜硝酸Na)、発色材(硝酸k) |
漂白剤 | 漂白剤(亜硫酸Na)、漂白剤(亜硫酸塩) |
防かび剤、防ばい剤 | 防かび剤(OPP)、または防ばい剤 |
一括名表示
香料のように微量のものを多種類配合したものなど物質名のかわりに種類を示します。
「一括名」の記載が可能なものとして下記の14種類が認められています。
「一括名」の記載が可能なものとして下記の14種類が認められています。
一括名】【使用目的名】
イーストフード | イーストの栄養源 |
ガムベース | チューイングガムの基材 |
かんすい | 中華麺の製造 |
酵素 | 炭水化物やたんぱく質の分解などを行う |
光沢剤 | 食品に光沢を与える |
香料 | 香りの付与、増強 |
酸味料 | 酸味の付与、増強 |
チューイングガム軟化剤 | チューイングガムの柔軟を保つ |
調味料 | 味の付与調整 |
豆腐凝固剤 | 豆乳を凝固させる |
苦味料 | 苦みの付与、増強 |
乳化剤 | 食品の乳化、起泡材 |
水素イオン濃度調整剤 | pH調整剤、適切なpH領域を保つ |
膨張剤 | 膨張剤、ベーキングパウダー又はふくらし粉 パン菓子製造工程でガスを発生して生地を膨張させる |
表示免除品目
工助剤キャリーオーバー栄養強化の目的で
使用されるもの
食品の加工の際に使用され、食品中には残存しないもの。完成前に除去されるもの。その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加されるものではないもの。食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないこと。 |
最終食品では、効果を及ぼさないもの |
特別用途食品や機能性表示食品を除く、栄養強化目的で使用されたもの |
添加物を判断する大事なポイント
そうした上で、できるだけ項目数の少ない、スッキリしたシンプルな原材料表示の商品を選ぶことです。
そして、できるだけカタカナ表記の少ないもの。
つまり、「化学の教科書」と見紛うような表示になっている商品を避けることです。
何よりも大切なことは、自分の知らない物質名や、不安が残る物質名があったら、「何のために使っているのか」「どんな物質なのか」を、ためらわずに問い合わせることです。
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