In Deepより一部転載
2021年1月7日
ーーー転載開始ーーー
<前半略>
PCRはウイルス検査には極めて不適格
日本でも世界でも多くの人たち、あるいは政治家や当局の人たちも、
「 PCR検査により、新型コロナウイルス感染が検出されている」
と勘違いされてはいないでしょうか。
PCR という手法は、もともと、ウイルスなどの病原体を検査として検出するものではなく、「遺伝子を増幅させる」ための優れた技術です。
あまり難しいことは書きたくないですし、難しいことを書こうとしても間違えるだけになると思いますので、現在の、
「 PCR の検出の数によって混乱した世界」
というものがどれだけ不条理か、あるいは場合により、そこには大きな悪意が存在していることを少しでも知っていただければと思います。
PCR検査とは本来何か、ということについては、私が書くより、お医者様や科学者の文章を転載したほうがいいかと思いますが、その基本的な仕組みについては、日本のお医者様のコラムより抜粋させていただきます。
PCR検査の問題点
COVID-19感染症の流行を機に、突如感染症の検査としてPCR検査が出現しました。
これまで、この検査が臨床の感染症の現場で使われたことはありません。
PCR検査は、簡略にいうと、唾液中あるいは鼻腔口腔内にいるウィルスの遺伝子の特定の断片を取り出し、それを倍々に増幅させていき(サイクル数といいます)、サイクル数から存在するウィルスの量が推定される検査です。
要するに、サイクル数(増幅の数)が少なくて陽性になればウィルス量は多く、サイクル数を多くして陽性になるようであれば、ウィルス量は少ないことになります。このサイクル数はCt値と呼ばれています。
そして最も重要な問題は、ではCOVID-19感染症を陽性とするCt値はいくつに設定されているのかということにあります。
つまり、Ct値を高く設定すると、微量のウィルス量でも陽性と診断されてしまいますし、また感染性のあるウィルスのCt値はいくつくらいまでなのかという重要な問題もあります。
このように、PCR検査は、
> 突如感染症の検査としてPCR検査が出現
したもので、これまで、臨床の感染症の現場で使われたことはなかったものです。
これがどんな検査かといいますと、上の、
> ウィルスの遺伝子の特定の断片を取り出し、それを倍々に増幅させて
というものです。
この「特定の断片」というものが曲者なのですが(ウイルスの死骸の断片も含まれます)、それは後にしまして、ウイルスの断片を、
> 倍々に増幅
するとありますが、どのくらい「倍々が続くか」といいますと、国により基準が違いますけれど、サイクル数は以下のようになっています。
・日本 40
・米国 40
・台湾 35
・米国 40
・台湾 35
などとなっていますが、これがどういうことかといいますと、以下のような図式が成り立ちます。
・サイクル1:ターゲットx 2(2コピー)
・サイクル2:ターゲットx 4(4コピー)
・サイクル3:ターゲットx 8(8コピー)
・サイクル4:ターゲットx 16(16コピー)
以下、延々……。
・サイクル2:ターゲットx 4(4コピー)
・サイクル3:ターゲットx 8(8コピー)
・サイクル4:ターゲットx 16(16コピー)
以下、延々……。
この調子でターゲットのウイルスの断片の「増幅サイクル」が増大していきますと、40サイクルでは、
「 2の 40乗」
となるのでしょうかね。
これを参考として、以下の日本経済新聞からの抜粋を読まれてほしいと思います。
PCR「陽性」基準値巡り議論、日本は厳しめ?
英オックスフォード大学の研究チームはPCR検査が死んだウイルスの残骸を検出している可能性があると報告。英国の別の研究では、値が25より小さい陽性者の85%以上は他人に感染力があるウイルスが培養できたが、35を超えると8.3%しか培養できなかったとの結果もある。
(日本経済新聞 2020/11/08)
これが示すところは、
「サイクル数が 35を超えると、偽陽性率が 92 %に達する可能性」
があるということです。
簡単にいえば、「陽性と判定された 8.3%だけがコロナウイルスに感染しており、その他は、ウイルスの死骸をコロナウイルスだと判定されている」ということになります。
現在の日本のサイクル値は 40 ですので、偽陽性率はさらに高いと思われます。
90%以上の陽性判定を受けた人たちが、実際には新型コロナウイルスに感染していない(他者に感染させられるようなウイルス量は持っていない)のに、陽性判定を受けている。
たとえば、1月7日の東京の感染確認数は、2447人とされていますが、
「このうちの 2200人程度は《偽陽性》である確率が高い」
ということです。
<後半略>
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ーーー転載終了ーーー