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名古屋大学たばこを研究

2019年07月13日 | 名古屋健康禁煙クラブ
名古屋大学たばこを研究
中間台木に葉タバコ 異科接ぎ木 実現 名古屋大 効率手法開発へ
7/13(土) 11:11配信 日本農業新聞

葉タバコを中間台木にして異なる科の植物を接ぎ木する技術を、名古屋大学が開発した。葉タバコが、キク科やバラ科など大半の植物とつながることを発見、利用した。今までにない組み合わせの接ぎ木の育成が可能になる。特許を取得しており、効率的な接ぎ木の手法や接ぎ木促進剤の開発を目指している。

 一般的な接ぎ木は、同じ科の植物同士でしかできなかったが、葉タバコを使うと異科の植物をつなげられる。
開発した同大大学院生命農学研究科の野田口理孝助教によると、葉タバコを含むナス科タバコ属で、
異科接ぎ木適性が見つかった意義は大きいという。

 実験は菊を台木に、中間台木に葉タバコ、穂木にトマトを接いで結実させた。輪作用のマメ科を台木に
収量性の高いトマトを接ぐといった、連作障害の回避と多収性を両立する接ぎ木苗の育成など、
今までにない組み合わせが可能になる。

 今後は葉タバコが異科をつなげるメカニズムを解明して接ぎ木促進剤の開発を目指す。
活着率と生産性が高い穂木と台木の組み合わせを効率的に見つけるなど、
接ぎ木技術の向上にもつなげる。

 同大の学内ベンチャー、
グランドグリーンは種苗会社などと商品開発を進める。研究技術を応用した
自動接ぎ木システムの来年の販売を目指す他、
実験用の小さな接ぎ木を効率化するマイクロチップも開発している。
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電子たばこ販売禁止は中高生の喫煙率上昇を減らす目的も

2019年07月13日 | 名古屋健康禁煙クラブ
電子たばこ販売禁止は中高生の喫煙率上昇を減らす目的も

中高生の喫煙率が上昇 米・サンフランシスコ市が電子たばこの販売を禁止に
連載「ちょっとだけ医見手帖(山本佳奈医師)」 より

 2019年6月25日、電子たばこで急成長中のスタートアップ企業が本社を構える米国サンフランシスコ市で、電子たばこの販売を禁止する条例案が可決されました。残すのは、ロンドン・ブリード市長の署名のみ。署名されれば7カ月後に条例として施行され、サンフランシスコ市は、全米で初めて電子たばこを全面禁止する市になります。

 条例案では、サンフランシスコ市内にある店舗での電子たばこの販売やネット販売が禁じられており、違反者には罰金が科される見込みです。「米国の高校生の電子たばこの使用が近年急増しており、健康への影響がよく分かっていない電子たばこが若者の手に渡らないように、あらゆる手段を講じたい」とサンフランシスコの相談役Shamann氏は言います。

 実は、サンフランシスコ市での可決に先立ち、6月4日には、カリフォルニア州のビバリーヒルズ市議会でも、すでに電子たばこを含む大半のたばこの販売を禁じる条例案が可決されています。例外的に販売が認められる場所(特定のシガーラウンジやホテル)があるものの、たばこ、電子たばこ、水たばこ、葉巻などニコチンを含む商品全てが禁止とされ、2021年1月1日から施行予定です。

 さて、日本でも最近よく見かけるようになっている加熱式たばこ。欧米ではニコチンが加えられた電子たばこの使用が急増しており、その健康への影響について近年議論が盛り上がっています。そこで、今回は加熱式たばこや電子たばこを中心に喫煙についてご紹介したいと思います。

 従来のたばことは違う、新型たばこは大きく2種類に分けることができます。一つ目は、加熱式たばこです。葉たばこを加熱することによりニコチンを含有したエアロゾル(空気中に浮遊する粒子)を発生させ、それを吸引します。二つ目は、電子たばこです。液体を加熱してエアロゾルを発生させて吸引します。液体にはニコチンを含むものや含まないものがあり、日本ではニコチンを含むものは販売が禁止されていますが、欧米ではニコチンを含む液体を使用する電子たばこの普及が急増しています。
2019年2月、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は米国の中高生のたばこの使用率について報告しました。それによると、高校生における燃焼式のたばこ(従来のたばこ)の使用率は2011年から2018年に21.8%から13.9%へと低下したものの、電子たばこの使用率は1.5%から20.8%に上昇したことがわかりました。さらに、2017年から2018年にかけて、電子たばこを含むたばこの使用は中学生で28.6%(5.6%から7.2%)増加、高校生で38.3%(19.6%から27.1%)増加し、電子たばこの使用は、高校生の間で77.8%(11.7%から20.8%)、中学生の間で48.5%(3.3%から4.9%)増加していたことがわかったのです。

 加熱式たばこやニコチンが含有された電子たばこには、燃焼式のたばこと同様に依存性薬物であるニコチンが含まれています。しかしながら、「煙が出ない」「煙が見えにくいため禁煙エリアでも吸うことができる」「受動喫煙の危険がない」「従来のたばこより健康へのリスクが少ない」と誤解され、急速な広がりを見せているのです。

 アイオワ州立大学のBao氏らによる、電子たばこ使用経験がある米国成人の割合は2014年から2016年にかけて、12.6%から15.3%に増加し、特にかつて喫煙していた禁煙成人や喫煙経験のない人の電子たばこの使用率が増加していたという報告も、こうした誤解からでしょうか。

「煙が出ない」「煙が見えにくい」といわれる加熱式たばこや電子たばこを加熱すると、白い水蒸気を発生します。確かに、葉たばこを燃焼したときの紫煙がぷかぷか浮遊する様子は見えませんが、特殊なレーザー光を喫煙者が吐いた空気に照射すると、大量のエアロゾルを確認することができます。従来のたばこ同様に、見えないエアロゾルをたくさん放出しているのです。

 この電子たばこのエアロゾルに対して、世界保健機関(WHO)は健康に悪影響がもたらされる可能性があり、受動喫煙者の健康が脅かされる可能性が高いと指摘しています。

 加熱式たばこや電子たばこは、従来のたばこに比べれば、たばこ煙中の有害物質のうちの粒子成分であるタールが削減されているものの、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品であり、使用者にとっても、周囲の人(つまり受動喫煙となる人)
にとっても有害と考えられます。日本呼吸器学会は、これらのたばこの使用は推奨できないと指摘しています。

 1990年から2015年までの195カ国の地域における喫煙有病率と起因する疾病調査による系統的分析によると、全世界の男性の4人に1人(25%)が喫煙を続けており、全世界の死亡率の1割以上(11.5%)が喫煙に起因していることがわかったと、Lancet誌に掲載されています。

 日本でも加熱式たばこが急速に普及する昨今、今後は加熱式たばこを含む喫煙自体が増えるかもしれません。サンフランシスコやビバリーヒルズでの電子たばこ全面禁止の取り組みが全世界で普及していくのか、期待したいと思います。
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