保険会社とその顧問弁護士は、(裁判所に提出した)【民事調停申立書】の中で、申立てに至った経緯として、『・・・相手方(=私ども)が本件事故による損害賠償について、交渉に応じていただくことができない状況にある・・(中略)・・このようにして、本件につき交渉にて解決することは困難を極めている』と決めつけました。
これは事実と異なります。
また一般的に、示談や調停・裁判は、治療の終わった後に始めるべきのようでして、ウチのケース(事件)では、PTSDの治療中でした。
さらに、保険会社の『担当者』達は自覚していると思いますが、私どもはお金目当てではなく、加害者の欺瞞と保険会社の対応の不誠実さに憤りを感じ、それをエネルギー源?として交渉していました。
雲行きが悪くなるたびに、担当者を次々と変える対応をして、交渉を長引かせたのは保険会社のほうです。
しかし、保険会社のこうした交渉術は、むしろ逆効果でした。
私は、諦めることも妥協することも、しませんでした。
以下、私の(調停に提出した)反論文をコピー致します。
(例によって、■や✕は必然ですのでご容赦ください。文中の青字は今回加筆したものです。)
・【 4 申し立てに至る経緯】について
平成29年11月✕✕日の事故から30年3月✕までは、私どもは被害者である子供の外傷と心療内科の治療が継続中であり、保険会社と交渉云々という心身の余裕はなかった。
その後、Eメールにて■■■■■■(=保険会社)と問題解決の為に交渉を始めたが、納得できる対応とは思えず現在に至っている。直近のEメールは2018年9月✕✕日■■■■■■(=保険会社):K氏に送付した。このメールに返信はない。
総じてメール返信は遅く、1週間ほど置いて、私どもから再送することも何度かあった。
従って、申立書にある『申立人(=保険会社)らは本件事故について早期の解決を切望している』などの記述には若干違和感を感じる。
この事柄は、重要な争点とは思われません。
しかし、この事に関し、もし保険会社とその弁護士が反論してきたら、私は、”証拠”としてメールのやり取り全部を提出できます。
無論、向こうもそれは承知でしょうから、反論してくることはないと踏んでいました。
理屈をこねくり回したり、ウソを取り繕う必要はありません。
私は事実を述べるだけですから、反論は簡単なことでした。
私が裁判所に提出した〈申立書に対する反論〉は、A4で7ページでした。
あまり長いとポイントがズレたり、調停官も読むのが億劫になるかも知れません。
そう考え、〈上申書〉には26ページを費やしましたが、相手への反論は短くしました。
何故なら、私だけではなく、調停官にも、相手弁護士にも、保険会社にも、この”勝負”はとっくに見えているのではないかと感じます。
保険会社の担当者たちは、『弁護士を立て調停に持ち込んだ』という、自らの責任逃れとミスを隠すための、"大義"が欲しいのではないでしょうか。
結果は、調停官や弁護士のせいに出来ますから。
サラリーマン根性の保身、ですが彼らにも、妻子・家族がいます。
弱者をいたぶる根源、大元は、”保険会社”という組織そのものかも知れません。