【アンチとは】
通常、アンチは、アンチテーゼやアンチエイジングなど、特定の何かに対する反対という意味で使われています。ネットでは、特定の「人物」「団体」「ジャンル」などを嫌悪する人たちのことです。アンチは、相手が、良いことをしても悪いことをしても、徹底的に否定してきます。それは、公開の場では、周囲への配慮を欠いた迷惑行為にすぎません。アンチは、表現の自由を盾に、自分の正当性を主張してきます。しかし、度を越した批判は、誹謗中傷になりかねません。ネット上で、アンチが攻撃的になるのは「匿名性」が隠れ蓑になっているからです。近年SNSなどが発展し、アンチも目立つようになりました。
【アンチ活動】
アンチは、対象者の行動を監視しています。なぜなら、粗探しのため、相手の否定的な情報を探ろうとするからです。アンチは、マナーやルール違反に当たらないことまで、迷惑行為として叩こうとします。対象者が、それを改善しても、あまり意味がありません。なぜなら、アンチは、何を言っても考え方を変えず、別の叩く口実を探すからです。アンチは、表面的には、問題点を指摘しているようでも、心の底には悪意があるとされています。
【アンチの目的】
アンチは、基本的に自分のために他人を叩いています。その目的は、たいていストレス発散です。正義感を装い、他人の共感欲しさに叩かれて当然と思われる悪者を叩きます。アンチは、自分は常識的な人間だと思っているのかもしれません。しかし、アンチ行為自体が非常識なことです。アンチは、悪意を隠蔽し、中立的な立場を装い、大勢の人の意見かのように主張してきます。その最終的な目的は、対象者をあるコミュニティから排除することです。
【元ファン】
もともとファンだった人が、アンチに変わる場合があります。何らかのきっかけで、好きが嫌いに変わるからです。ファンとは、特定の人物の支持者や愛好家をさします。アンチとファンは、明確に区別することが出来ません。ファンは、対象者に、たくさんのお金や時間を注ぎ込みます。しかし、どれだけ投資しても、思い通りになってくれるとは限りません。自分の思い通りにならないと、裏切られたと感じ、アンチになる場合もあります。ファンは、いつまでもファンのままでいるとは限りません。元ファンが、過去に揉めたことが原因で、怨恨でアンチになる場合もあるからです。例えば、ファンが、良かれと思ってしたアドバイスが拒絶された場合などです。それを恨みに思うこともあります。 なぜなら、ファンは、自分の理想を押し付けたいからです。
【荒らし】
ファンは、基本的に構って欲しいものです。そのため、目立つために、わざと荒らし行為をする人もいます。荒らしとは「アンチコメ」「弾幕」「改行」など、他人が不快になる書き込み全般のことです。ファンの中にも、面白いと勘違いし、相手が嫌がっていてもいじり続けたりする人もいます。いわゆるファンチと呼ばれる人たちです。しかし、他のユーザーからは、荒らしは、迷惑行為にしか見えません。
【嫌悪感】
単に気に食わないという理由で、アンチになる場合もあります。例えば、過去の経験から、自分の嫌いなタイプだった場合などです。アンチは、無意識に悪口を言っており、自分がアンチだという自覚がないのかもしれません。また、アンチのアンチというケースもあります。自分では、正義感でアンチを排除しようとしていても、側から見たら、アンチのような存在 になっているからです。
【アンチへの対応】
何を言っても聞く耳を持たないアンチは、構うだけ時間の無駄なので、各プラットフォームにある「ブロック」や「通報」などの機能で対応するしかありません。お互いに距離をとり、見ないのが一番だとされています。嫌いな人から距離を置くことで、精神的に楽になれるからです。反撃だからと言って、アンチに私的制裁を加えるべきではありません。なぜなら、日本では、私的制裁が禁止されているからです。反論をするにしても、誹謗中傷にならないようにしないと、例え相手が悪くても、自分がアンチのようになってしまいます。また、過度な個人攻撃は、名誉毀損になりかねません。