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インターネットのアンチとは?

2024-05-03 22:46:00 | インターネット関連

【アンチとは】 

 通常、アンチは、アンチテーゼやアンチエイジングなど、特定の何かに対する反対という意味で使われています。ネットでは、特定の「人物」「団体」「ジャンル」などを嫌悪する人たちのことです。アンチは、相手が、良いことをしても悪いことをしても、徹底的に否定してきます。それは、公開の場では、周囲への配慮を欠いた迷惑行為にすぎません。アンチは、表現の自由を盾に、自分の正当性を主張してきます。しかし、度を越した批判は、誹謗中傷になりかねません。ネット上で、アンチが攻撃的になるのは「匿名性」が隠れ蓑になっているからです。近年SNSなどが発展し、アンチも目立つようになりました。 

 【アンチ活動】 

 アンチは、対象者の行動を監視しています。なぜなら、粗探しのため、相手の否定的な情報を探ろうとするからです。アンチは、マナーやルール違反に当たらないことまで、迷惑行為として叩こうとします。対象者が、それを改善しても、あまり意味がありません。なぜなら、アンチは、何を言っても考え方を変えず、別の叩く口実を探すからです。アンチは、表面的には、問題点を指摘しているようでも、心の底には悪意があるとされています。

 【アンチの目的】 

 アンチは、基本的に自分のために他人を叩いています。その目的は、たいていストレス発散です。正義感を装い、他人の共感欲しさに叩かれて当然と思われる悪者を叩きます。アンチは、自分は常識的な人間だと思っているのかもしれません。しかし、アンチ行為自体が非常識なことです。アンチは、悪意を隠蔽し、中立的な立場を装い、大勢の人の意見かのように主張してきます。その最終的な目的は、対象者をあるコミュニティから排除することです。 

 【元ファン】 

 もともとファンだった人が、アンチに変わる場合があります。何らかのきっかけで、好きが嫌いに変わるからです。ファンとは、特定の人物の支持者や愛好家をさします。アンチとファンは、明確に区別することが出来ません。ファンは、対象者に、たくさんのお金や時間を注ぎ込みます。しかし、どれだけ投資しても、思い通りになってくれるとは限りません。自分の思い通りにならないと、裏切られたと感じ、アンチになる場合もあります。ファンは、いつまでもファンのままでいるとは限りません。元ファンが、過去に揉めたことが原因で、怨恨でアンチになる場合もあるからです。例えば、ファンが、良かれと思ってしたアドバイスが拒絶された場合などです。それを恨みに思うこともあります。 なぜなら、ファンは、自分の理想を押し付けたいからです。

 【荒らし】 

 ファンは、基本的に構って欲しいものです。そのため、目立つために、わざと荒らし行為をする人もいます。荒らしとは「アンチコメ」「弾幕」「改行」など、他人が不快になる書き込み全般のことです。ファンの中にも、面白いと勘違いし、相手が嫌がっていてもいじり続けたりする人もいます。いわゆるファンチと呼ばれる人たちです。しかし、他のユーザーからは、荒らしは、迷惑行為にしか見えません。 

 【嫌悪感】 

 単に気に食わないという理由で、アンチになる場合もあります。例えば、過去の経験から、自分の嫌いなタイプだった場合などです。アンチは、無意識に悪口を言っており、自分がアンチだという自覚がないのかもしれません。また、アンチのアンチというケースもあります。自分では、正義感でアンチを排除しようとしていても、側から見たら、アンチのような存在 になっているからです。

 【アンチへの対応】 

 何を言っても聞く耳を持たないアンチは、構うだけ時間の無駄なので、各プラットフォームにある「ブロック」や「通報」などの機能で対応するしかありません。お互いに距離をとり、見ないのが一番だとされています。嫌いな人から距離を置くことで、精神的に楽になれるからです。反撃だからと言って、アンチに私的制裁を加えるべきではありません。なぜなら、日本では、私的制裁が禁止されているからです。反論をするにしても、誹謗中傷にならないようにしないと、例え相手が悪くても、自分がアンチのようになってしまいます。また、過度な個人攻撃は、名誉毀損になりかねません。



インターネットネットの炎上

2024-05-03 02:18:00 | インターネット関連

【炎上】 

 炎上とは、インターネット上の「発言」「行動」「表現」などが、一部のネットユーザーの反感をかって、大量の批判的なコメントが寄せられることです。情報発信者が、何気なく発した一言が、その表現の一部を切り取られ、思わぬ非難にさらされることがあります。炎上するのは、何も有名人だけではありません。一般人の場合もあるからです。炎上に加担する人たちは、自分とは直接関わりのない人でも一方的に攻撃をします。たいていの場合、炎上に加担してる人は、ごく一部の人々です。そのため、殆どの人は関わっていません。厄介なことに、炎上の加害者は、自分は間違っていないと思っているとされています。殆どは、炎上に便乗して叩く、一過性の加害者にすぎません。長期的に粘着する人はごく一部だとされています。

 【拡散の過程】 

 YouTubeなどの動画投稿サイトでは、人体に害を及ぼす「危険」な行為、他人に「迷惑」がかかる行為、食べ物を「粗末」にするなどの行為で炎上します。Xでは、バイトテロの動画や写真が炎上しました。SNSでは、リィツイートなどの機能を使って、簡単に拡散されてしまいます。拡散されやすいのは、人々の注目を集める過激な内容です。それらを一部のネットユーザーが、まとめサイトに載せたりします。それが、世間一般の人々にも認知されるようになるのは、 大手ニュースサイトが取り上げ、さらにマスメディアまでもが報道するからです。

 【炎上の被害者と加害者】

 炎上の被害は、ネット上の誹謗中傷だけにとどまりません。中には、被害者の個人情報を特定して、ネット上に公開しようとする人もいるからです。例えば、住所が特定された場合、ネット上に晒されたり、嫌がらせでいろんな物が送られてきたりします。さらに悪質なのが電凸をする人たちです。彼らは、相手方の自宅や勤務先などに電話をかけたりします。たいていの場合、価値観の違いや不寛容さが、炎上の原因です。また、誤解や偏見から、攻撃すべきじゃない相手を攻撃している場合もあります。スマホ、SNSの普及によって、炎上の件数は増加しました。一度、インターネット上に公開したものは、全世界に発信されてしまいます。そのため、誰の目に入るか分かりません。しかも、デジタルタゥーとして、デジタル空間に残り続けてしまいます。

 炎上の加害者も、一種の正義感から、被害者を攻撃しているのかもしれません。その目的は、被害者を孤立させることです。そのため、被害者の擁護者たちをも叩き始めます。なぜなら、擁護者たちの言論を封じたいからです。あまりに過剰な攻撃は、名誉毀損や侮辱罪に問われ、場合によっては、逮捕、書類送検される可能性もあります。

 【炎上商法】 

 しかし、故意に炎上を起こす人たちもいます。例えば、YouTubeで行われる再生数稼ぎの炎上商法などです。YouTubeでは、収益化されているチャンネルであれば、再生数によって、広告収入が得られる仕組みになっています。広告収益は、YouTube側が、コミュニティガイドラインに違反していると判断しないかぎり停止されません。そのため、わざと炎上させて、再生数を稼ごうとする人が出てきます。批判的なコメントや、反論動画なども宣伝になってしまうので、むしろ逆効果です。