なくもの哲学と歴史ブログ

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インターネットネットの炎上

2024-05-03 02:18:00 | インターネット関連

【炎上】 

 炎上とは、インターネット上の「発言」「行動」「表現」などが、一部のネットユーザーの反感をかって、大量の批判的なコメントが寄せられることです。情報発信者が、何気なく発した一言が、その表現の一部を切り取られ、思わぬ非難にさらされることがあります。炎上するのは、何も有名人だけではありません。一般人の場合もあるからです。炎上に加担する人たちは、自分とは直接関わりのない人でも一方的に攻撃をします。たいていの場合、炎上に加担してる人は、ごく一部の人々です。そのため、殆どの人は関わっていません。厄介なことに、炎上の加害者は、自分は間違っていないと思っているとされています。殆どは、炎上に便乗して叩く、一過性の加害者にすぎません。長期的に粘着する人はごく一部だとされています。

 【拡散の過程】 

 YouTubeなどの動画投稿サイトでは、人体に害を及ぼす「危険」な行為、他人に「迷惑」がかかる行為、食べ物を「粗末」にするなどの行為で炎上します。Xでは、バイトテロの動画や写真が炎上しました。SNSでは、リィツイートなどの機能を使って、簡単に拡散されてしまいます。拡散されやすいのは、人々の注目を集める過激な内容です。それらを一部のネットユーザーが、まとめサイトに載せたりします。それが、世間一般の人々にも認知されるようになるのは、 大手ニュースサイトが取り上げ、さらにマスメディアまでもが報道するからです。

 【炎上の被害者と加害者】

 炎上の被害は、ネット上の誹謗中傷だけにとどまりません。中には、被害者の個人情報を特定して、ネット上に公開しようとする人もいるからです。例えば、住所が特定された場合、ネット上に晒されたり、嫌がらせでいろんな物が送られてきたりします。さらに悪質なのが電凸をする人たちです。彼らは、相手方の自宅や勤務先などに電話をかけたりします。たいていの場合、価値観の違いや不寛容さが、炎上の原因です。また、誤解や偏見から、攻撃すべきじゃない相手を攻撃している場合もあります。スマホ、SNSの普及によって、炎上の件数は増加しました。一度、インターネット上に公開したものは、全世界に発信されてしまいます。そのため、誰の目に入るか分かりません。しかも、デジタルタゥーとして、デジタル空間に残り続けてしまいます。

 炎上の加害者も、一種の正義感から、被害者を攻撃しているのかもしれません。その目的は、被害者を孤立させることです。そのため、被害者の擁護者たちをも叩き始めます。なぜなら、擁護者たちの言論を封じたいからです。あまりに過剰な攻撃は、名誉毀損や侮辱罪に問われ、場合によっては、逮捕、書類送検される可能性もあります。

 【炎上商法】 

 しかし、故意に炎上を起こす人たちもいます。例えば、YouTubeで行われる再生数稼ぎの炎上商法などです。YouTubeでは、収益化されているチャンネルであれば、再生数によって、広告収入が得られる仕組みになっています。広告収益は、YouTube側が、コミュニティガイドラインに違反していると判断しないかぎり停止されません。そのため、わざと炎上させて、再生数を稼ごうとする人が出てきます。批判的なコメントや、反論動画なども宣伝になってしまうので、むしろ逆効果です。




ブランディングとは何か?

2024-05-01 22:40:00 | インターネット関連

【ブランディング】 

 ブランドを形作るための様々な活動を「ブランディング」と言います。ブランディングとは、ブランドを「作る」「構築」するという意味です。ブランドとは、何も高級品ことだけではありません。ある商品を別の類似商品から、違うものとして区別されたものがブランドです。ブランドは、様々な要素が組み合わさって、形作られています。その要素とは、独自の商品「デザイン」「商標」「名称」「シンボルマーク」「キャッチフレーズ」などです。それらによって、その商品に対するイメージが、特定のブランドとして、ターゲットの頭の中に形作られます。

 【イメージ】

 ブランディングをするには、まずは、自分の商品がどう思われたいのかを決めておかなくていけません。その上で、ターゲット市場の現状を認識し、自分の商品がどう思われるべきかを分析する必要があります。売り込みたい商品が、ターゲット市場において、どういうイメージがあった方がよいか、知っておく必要があるからです。いくら自分の理想を押し付けても、それを顧客が必要としなければ、意味がありません。

 ブランドとは〇〇と言えばあの商品、この商品なら〇〇というイメージのことです。ブランディングによって、そのイメージを、ターゲット市場に認知させ、広く浸透させることが出来ます。その際、自社の商品の価値を分かりやすく、正しく伝えなくてはなりません。例えば、自分の商品が、高級品嗜好の商品だったとします。その場合、広告やキャッチフレーズに、激安というを言葉を使うべきではありません。 

 【ポジショニング】 

 ブランディングをすることによって、ターゲット市場において、独自の地位が築かれ、宣伝をしなくても、知名度が上がります。知名度があった方が良いのは、取引などで優位に立つことが出来るからです。ブランディングに成功すれば、集客活動などにおいても、有利に進めることが出来ます。通常、集客には、宣伝費などがかかるものです。ブランディングが確立されていれば、多額の広告費を投入したり、営業によって集客活動を行う負担が減ります。それらを行わなくても、顧客を獲得することが出来きるからです。その分、コストが削減され、商品開発などに投資が出来きます。 

 また、ブランドが確立されていれば、価格競争に参加する必要がなくなります。逆に、ブランディングされていなければ、商品の値下げをすることでしか、顧客を確保することができません。しかも、ターゲット市場において、すでに強力なブランドが確立している場合、それを覆すのは難しいとされます。そのため、他者との競争に生き残るためにも、ブランディングは、必要不可欠なものです。 

 【選ぶ理由】 

 そもそも、顧客は、なにを基準に商品を選ぶでしょうか?ブランドというものが確立されていれば、選ばれやすくなるとされています。選ぶ理由は、このブランドだから安心、信用出来るなどです。例えば、〇〇の商品だから購入するなど、その顧客にとっての価値を基準にしています。なにも世間一般から評価が高いものだけが、選ばれているわけではありません。長年選ばれ続けることによって、その商品に対する愛着が生まれ、リピーターになってくれるとされています。