~ 夢の途中 ~

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残酷な結末 Vol.2

2020年05月26日 | 久商野球部

福岡県高野連、独自大会開催断念 全国初の判断

 福岡県高野連は25日、福岡市内で、夏の県大会中止の代替となる独自大会開催断念を発表した。全国初の判断となる。

SANSPO.COM(サンスポ)

 


代替大会を開催しない・・・・これが全会一致で決まったと言う。
はぁ?全会一致?なんで?本当に全会一致?もし本当に全会一致だとしたら悲しすぎる。

「福岡県高野連としては独自の代替大会の開催は行なわない」これは福岡県の高校球児にとって最悪の死刑宣告。もちろん決断した福岡県高野連も辛かったと思う。だけどその何十倍3年生は辛かっただろう。

開催出来ない理由を探す時間があるのであれば出来る理由を可能性をギリギリまで考えて欲しかった。
それになぜ今この時期に結論を出さないといけないのか?
「開催に向け福岡高野連は必死に動く。だから選手達もそれまで必死に練習しといてくれ。結論を先延ばしにてすまんが最後の最後まで頑張ろう」なぜそんな結論が出せなかったのか?

「ギリギリまで頑張った。何とか開催出来るよう頑張った。頑張って頑張ってギリギリまで粘ったがリスクの排除が出来なかったので開催出来ない」その時に初めて球児に向けて「ごめんなさい」だろう。

【県高野連は感染防止の手引作成にかかり、消毒液も確保。常任理事会で独自大会の開催を目指して討議に入ったが、「リスクの点で明確な答えが出なかった」(土田会長)】(※朝日新聞デジタルより)
なぜ今明確な答えを出せないならなぜ開催しないと言う結論が出せるんだろうか?
全てが開催しない理由を探し出しひねり出し取って付けたようにしか聞こえない。

そして一番納得出来ないのが「代替大会はしない。でも3年生の練習試合への参加は制限しない」ちょっと言ってる意味がよくわからない。
感染リスク云々言いながら他校との練習試合はOKってどう理解すればいいのだろうか。
つまり「我々が管轄しない練習試合は勝手にやってくれ。でもそれはお互いの高校が責任取ってね。勝手に試合したんだから福岡県高野連は責任もなんもないからね。」そう言ってるようなもの。そう理解していいんでしょうか?
なぜ高校生のためにリスクを取ろうとしない?
なぜ一番に選手の試合に対する情熱を受け止めてくれない?
なぜここまで一緒に頑張ってきた保護者の気持ちを考えない?
連盟にとって高校野球はそんなに軽い存在ですか?

次の会見では「3年生のために大会を開けなかったのは我々の責任でもある。よって我々役員も現3年生と共に福岡高野連を去ります。」今回の連盟の決断はそれぐらい腹括った決断であって欲しい。

いま、福岡県の高校3年生球児の保護者の意見は
「福岡県を除く全国46都道府県で独自大会を開催して欲しい。大した努力もせずに簡単に諦めたのは福岡だけだった。そんなみっともない恥を全国にさらせ」だ。それくらい落胆を隠せない。

もちろん連盟が下した判断はある意味正解だったかも知れない。
本当に苦渋の決断だったのも理解出来る。
頭では理解出来ても心では納得出来ない。それが選手と保護者の偽らざる気持ちです。

※次回、『残酷な結末Vol3』に続きます。
もうどうにもならない事案に愚痴をこぼすのは明日の次号までです。それ以降前向きに進んで行きます。

残酷な結末 Vol.1

2020年05月22日 | 久商野球部

次男、最後の夏が終わった。
挑戦する事すら
負ける事ですら
仲間達と同じ空間。同じ感情を共有する事すら
敵味方関係なく球場で涙を流する事すら許されず夏が終わった。

「ほかの高校生の大会が中止なのに高校野球だけおかしい。中止しろ」
「高校野球だけ特別視するな。みんな同じ高校生だ。」
「野球している生徒達だけが小さい頃から頑張って来たわけじゃない。他の部活の生徒も小さい頃から頑張って来たんだ」
「夢や目標が無くなったのは高校球児だけじゃない」
「他の部活生も夢を諦めたんだから高校野球も諦めるべき」

そう批判していた人達・・・・これで満足ですか?
無理やり悪平等を押し付けて来た人達・・・これで留飲が下がりましたか?
そして甲子園大会中止、この判断が批判していた人達の望んだ結末ですか?

なぜこんな思考になるんだろうか?
高校総体が中止だから・・・・
文科系の大会や発表会が中止だから・・・
だからこそせめて出来る大会だけは開催して欲しい、そう考える事は出来ないんだろうか?

3日後には福岡県高野連の福岡県独自の地方大会可否の発表がある。
高校球児にとって甲子園は軽い存在じゃない。その存在が無くなったとしても高校3年生の最後の花道、次のステージに向かうステップ、今まで支えてくれた指導者や保護者の皆様にここまでの成長、そして恩返し出来る場所を作ってくれる、そんな言葉を信じている。

「どんな対策を練れば開催出来るのか?どれくらいの規模までなら開催出来るのか?」
ギリギリまで大人達が知恵を絞り出して欲しい。
今、福岡県高野連の大人達の知恵と覚悟が試されている。
出来ない理由だけを並べ開催しない、そんな判断はしないで欲しい。

福岡県高野連は選手の事を第一に考えている、そんな大人達の覚悟に期待したい。
でなければ高野連の役員は炎天下の予選、あのじいちゃん達の仕事は球場内のガンガンにクーラーの効いた快適な部屋で「昔はこうやったバイ」「いや、俺たちの頃はもっと厳しかったバイ」そんな昔話に花を咲かせるサロンになってしまう。

3日後の発表に期待したい。