ロシア 「美し過ぎるスパイ」狂想曲 次は政界進出?
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昨夏に米国で逮捕された元ロシア情報局員で、「美し過ぎるスパイ」として話題を呼んだアンナ・チャップマンさん(28)。母国に戻った後は、テレビ番組の司会を務めたり、政治組織幹部に就任する“活躍”ぶり。ついに政界進出話まで浮上している。【モスクワ大前仁】
ロシアの民放「レンTV」が1月21日に放送を始めた謎解きショー番組「世界の秘密」。赤と黒のドレスを着たチャップマンさんは初回の放送で、同国南部ダゲスタン共和国で生まれた男児の肌にコーラン(イスラム教の聖典)の一節が浮かび上がるという謎解きの司会を務めた。また、ロシア国内の報道によると、チャップマンさんは特許庁に自分の名前を商標登録して、ウオツカや服などを販売する計画という。
昨年7月に強制送還された当初、チャップマンさんは任務に失敗した元スパイとして、人目につかない生活を送るのではないかとみられていた。だが彼女に関するニュースは、途絶えることはなかった。自らも元情報局員だったプーチン首相との面会、投資銀行顧問への就任、男性誌での下着姿モデル、国家勲章の受章……次々と話題を振りまいた。
一方で、一連の動きについては「チャップマン狂騒曲」だとする批判もある。非政府組織「汚職撲滅委員会」のキリル・カバノフ委員長(42)は、情報機関が自分たちの影響力を維持する戦略として、元情報局員である彼女を使った「狂騒曲」を演出していると指摘。「ソ連時代でもこんなに恥ずかしい事象はなかった。情報機関の質が下がっていることの表れだ」と嘆いてみせた。
※ジジイのたわごと
どこの国でも美人は得だ。
しかも、ロシアのマスコミを手のひらで操ってる感じである。自分自身の売り込みも鮮やかで、なかなかの切れ者という感じを抱かせる。元スパイだっただけに、処世術に長けてるのであろう。