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食べることは生きること
日々の拙い食記録

ふぐ 割烹『漁火』 世田谷区船橋/2016.11

2017-03-28 15:26:44 | 探査レポート
今回は世田谷区船橋。
希望ヶ丘団地前交差点の程近くにあります、ふぐ 割烹の店『漁火』へ行ってきました。


数年前、こちらで初めて本寸法のふぐをいただき、その美味しさに感動。
以来、ふぐの出る時期を待ち構えてお邪魔しています。
素敵なご夫婦が切り盛りしている、アットホームな雰囲気のお店。



ふぐのシーズンは10月から4月まで。
そしてこのお店で飲める東京福生の地酒『多摩自慢』の絞りたてが出るのが10月下旬。
なので私は絞りたてが出る10月末頃を見計らってお邪魔しています。

今年は少し遅くなって11月に入ってからお邪魔したのですが、お酒も例年より搾るのが遅かったようで、ちょうど入荷したばかりでした。






お通し(菊のお浸し、鮟肝)
黄菊ともって菊の色合い、歯触り、香りのよいこと。
鮟肝もふわっと芳ばしく、味わい濃厚。







ふぐ刺し
やや厚切りの身は色艶佳く、ぷりぃっとした歯応え。
自家製のぽん酢がまた素晴らしく、このポン酢をつけ、ゆっくり噛みしめるようにいただくと、熟成されたトラフグの身の甘さ、鼻から抜ける香り、淡泊で奥行きのあるうまみが堪能できます。






東京『多摩自慢』あらばしり生酒
今年もしぼりたて生酒を楽しむ。
新酒らしい若々しくフルーティな味わいです。







すると大将がもう一本多摩自慢を出してきてくださいました。
なんと、去年のしぼりたてあらばしり生酒を未開封で一年間寝かせて置いたもの。







大将のご厚意により、今年のあらばしりと丸一年寝かせたあらばしりを飲み比べるという、なんとも貴重な体験をさせていただきました。
去年のお酒は若々しさがだいぶこなれて、なめらかな味わい。後口もキレのある新酒にくらべ、やや余韻がある感じ。
一年経つとこんなに変わるのかと驚きました。







漁火焼き
このお店の名物。
牡蠣に特製のたれを乗せて焼き上げた逸品。
香ばしくてジューシー、なんとも豊かな味わいです。
お酒にピッタリ。







揚げ出し豆腐
きつね色に揚がった独特の揚げ出し。
表面はサクッと香ばしく、なかはふるふると柔らかでとてもおいしいです。







どじょう丸煮
熱々に煮あがったどじょうを出汁ごと椀に取り、フーフーいいながらやっつける。
これも酒が進む滋味豊かな味わい。






ふぐ唐揚げ
これも外せない一品。
とらふぐの骨付きの身や、皮付きの部位のジューシーで豊かな旨みはたまりません。





せっかくふぐ鍋の用意をしていただいたのに辿り着けませんでした・・・
美味しい料理に盃を重ねているうちに、すっかり佳い気分になってしまい敢えなく酔没。


ご迷惑をおかけしてしまいましたが、大将とおかみさんのお心遣いもありがたく楽しい一時を過ごさせていただきました。

次回はふぐ鍋、そして雑炊までしっかり堪能したいと思います。
ご馳走さまでした。





割烹 ふぐ料理『漁火』
東京都世田谷区船橋6-3-1
17:30~23:30
月曜定休
(※ふぐシーズンオフの5月~9月は月~水曜定休)