多摩サイクリング道路で自転車を止めて、桜の木を見上げていました。私より年輩のオジサンが近づいてきて「何ですか?」と一緒に上を見ました。「イエね、こんなに蝉の声がするのに姿が見えないので、ここならどうか思いまして。」と申しますと「いますか。」と仰り一緒に見上げました。3メートルぐらい上に一匹のアブラ蝉が止まっていました。「アブラ蝉なら他でも見たことがあるんですけどね。他の蝉は見たことないんですよ。」と言いますと「数もアブラ蝉が一番多いみたいですよ。」と仰いました。小学生らしき男の子と女の子の二人も寄ってきて「あ、ほんとだ。鳴いている。」と言っています。
蝉を探したのは今回が初めてではありません。と、言いますのも私の知っている蝉の鳴き方と違うのです。沖縄で毎年見ていた蝉は4種類です。
方言ではジージーグヮー、ナービカチカチー、サンサナー、グーワーと言いました。どの蝉もまじかに見ることが出来ました。鳴き声もしっかり憶えております。でも、故郷離れて○○年、蝉の声が区別出来ないのです。
「今年は一段と蝉の声が多いみたいねえ。」と言うと「お母さん、それは良いことよ。だって土の中にいる7年間に上がコンクリートに変わったりで孵化できない蝉だって多いそうだから。」と娘が返しました。そんな話をしながらふと、蝉の種類を調べてみる気になりました。そして、分かりました。「鳴き声が違う。」と思う私の耳は間違っていませんでした。同じ仲間であっても場所によって鳴き方は違うようです。
1、ジージーグヮー(クロイワニイニイ)
小型の蝉です。4~8月上旬に「ジィィ~-と続けて鳴きますが、あまり煩くは感じません。
2、ナービカチカチ(りゅうきゅうあぶらぜみ)
鍋のしりを包丁でカチカチと掻き落すような声という意味合いのようです。
6月下旬から10月上旬に「ナービ、カチカチカチカチ、カチ、カチ。」途切れて
また「ナービ……。」と断続的に鳴きます。茶色で大型の蝉。サンサナーほど煩くなし。
3、サンサナー(クマゼミ)
6月中旬から9月中旬にかけて出現する大型の蝉です。
何十匹もかたまって、サンサンサンサンサンサンサンサンと延々と大合唱します。
最盛期の煩さと言ったらもう、です。
4、グーワー(くろいわつくつく)
8月上旬から11月下旬に出現します。ジージーグヮーと同じくらいの小型ですが、
ジージーグヮーよりほっそりスマートな感じでした。これが鳴くとようやく夏の終りが
近づいたかな、と思います。グーワ、グーワと鳴きます。
同じ仲間であっても場所によって鳴き方は違うようです。そのことが今回分かって何となくすっきりしました。これもネット万歳です
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あべ
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