棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

24-棚からぼた餅-多忙な神様

2008-02-03 10:25:11 | Weblog
「こねーだの出雲の寄り合いのことだが、
俺たち厄病神はものすごく忙しくて、担当不足で福の神を割り当てている地方もあるらしいぜ」
「エッ! そそそりゃーエライことだ。
わわわ私なんぞとても 厄病神さんのお仕事なぞできません。
祠なんかいりません!。だめな神さんでいいです。
私の名前がでたら絶対に反対してください。ワタシャーこの村がいーーー」
福の神は、厄病神にすがりつき、泣き出してしまいました。

「そんなことは オレがきめることじゃーねーけど、
オメーのことなんか とうに忘れられているかもなー。

なんで俺たちが忙しいかというと、人間どもがテメーたちの欲ばっかしこいて、山川野原を好き勝手にかえちまっている。
王神様は大層お怒りで、ヤメロー・ヤメローと言っているのに、ちっとも言うことをきこうとしねー。
その上、テメーたちで勝手に神様を語らって、あくどい事をしているらしい。

テメーたちがしでかした結果がうまくいかネーと、俺たちのセイにする。
自分の首を絞めていることに きずいていねーんだ。
王神は、このままでは 神の世界の存在 すらあぶなくなっていくと、お嘆きになっているのだ。
そんなエライ時に、計画書が燃えていまうなんて・・・。

厄病神はボヤキながらも、それ以上福の神を攻めることはしませんでした。


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