厄病神は背中にすきま風がさすと、フット福の神を思い出しました。
「どうしようもねーヤツだが、祠がなくなってどーしているズラ。
まてまて、あいつのことなんかカマッテいられねーが・・。
エーもうしょうがねー」
と、立ちあがったのでございます。
「オイッ! 福の神! どこにいるんだ! デテコイ!!」
木枯らしなんぞ吹き飛ばしてしまいそうな大声に、
枯れ草の塊からはじき飛ばされたように、出てきた福の神。
「どどどどーしたんです。わわわわたしはなにもしていません。
助けてください」
それだけ言うと、空気の抜けた風船のようになってしまいました。
「腰ショぬかすこたーねーじゃねーか。
なにもとって食おうてーわけじゃねー。
枯れッパにくるまってるなんて、まるでねずみだ。
与太郎のボロ家だがここよりゃましだ。ついてこい!」
有無を言わせない、厄病神。
「ややや厄病神ドンと一緒にいられるなんて、こころずよい。
へーー本当にありがとうございます」
厄病神のあとを、丸々とした体で、チョコマカ踊るようについていった福の神でした。
「どうしようもねーヤツだが、祠がなくなってどーしているズラ。
まてまて、あいつのことなんかカマッテいられねーが・・。
エーもうしょうがねー」
と、立ちあがったのでございます。
「オイッ! 福の神! どこにいるんだ! デテコイ!!」
木枯らしなんぞ吹き飛ばしてしまいそうな大声に、
枯れ草の塊からはじき飛ばされたように、出てきた福の神。
「どどどどーしたんです。わわわわたしはなにもしていません。
助けてください」
それだけ言うと、空気の抜けた風船のようになってしまいました。
「腰ショぬかすこたーねーじゃねーか。
なにもとって食おうてーわけじゃねー。
枯れッパにくるまってるなんて、まるでねずみだ。
与太郎のボロ家だがここよりゃましだ。ついてこい!」
有無を言わせない、厄病神。
「ややや厄病神ドンと一緒にいられるなんて、こころずよい。
へーー本当にありがとうございます」
厄病神のあとを、丸々とした体で、チョコマカ踊るようについていった福の神でした。
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