(頂上を目指してみたけど一人だって立てる場が無いのさ)
「マムシにかまれた!?」
と
仕事先の設計事務所の所長の話
「え!?本当」
どうやら現場調査に軽装で行っって
噛まれたらしい
近くの小児科で血清を打ってもらって
しばらく静養中だ
我われも気をつけようね
現場調査には長靴長袖重装備
だね
昔
誰かに聞いた話で
何年も寝かしてあったマムシ酒を飲もうとして
瓶のふたを取って注ごうとした
マムシは生きていて瓶から頭を出し
噛み付いたという
どれほどの生命力なのか!?
毒を持つ生き物は尋常じゃない
生きる執念が尋常じゃない
毒を吐く人もきっと長生きだ
関係ないってか
うん
(庭のジャカランタに南洋の音楽をいただく)
毒といえば
セアカゴケグモのこと?
市内の公園で700匹見つかったって
まだまだいるねきっと
蜘蛛が怖い 怖いんだ
小さいやつも中くらいのやつも
でかいやつはもうホラーだね
でも彼らには罪は無い
小さいからね巨人達に対抗するには
繁殖力しかないんだ
爆発的な繁殖力
背中に赤い帯を巻いている
赤帯は免許皆伝?
技は毒液かまし
オーストラリアから来たらしい
どうしよう
入ってくるなよ
(血管が外にあっちゃあ吸収養分が空洞化するよ)
蟻もちょっと怖い
アルゼンチンアリのことはもういいの?
どんどんどんどん日本中に生息域を
増やし続けているらしいけど
どうなの?
毒には毒をもって制するっていうけど
無理だね
これは人間の罪への小さきものたちの
報復なのか?
殺虫剤をばらまいてばら撒いて
まわりまわって
結局殺虫剤を口に入れているのは
ばら撒いた人間たち
三笠の山に~いでし毒かな
政府は何故に毒の追跡調査を怠るのか
繁殖してから大騒ぎ
殺虫剤毒米給食・毒焼酎に毒せんべい
もう食っちゃってます!
はい
ここ十数年
安い焼酎は自転車君の
せんべいはるるの一番の好物だしね
蓄積された毒を吐き出す方法はあるのか?
毒舌吐けば蓄積量は減るのかしら
しかし
大した毒舌も思いつかない
せいぜい
議員食堂に毒米を卸せよ~
資金集めのパーティーに毒米立食メニューを
その程度しか思いつかない
毒が脳に回って疲れすぎて何も思いつかない
脳天の霹靂!
疲れましたこの夏
(わしゃべつに・・・疲れとらんよ)
夏が終わります
夏は終わるのです
今年は 蛍を見に 行かなかった
今年は 花火大会に 行かなかったね
今年は 夏祭りに 行かなかった
屋台の裸電球も 見れなかったね
金魚は元気で いるのかな
色色のひよこは 元気で いますか?
今年は お墓参りも しなかったね
(ず~としてないでしょ!うん。)
送り火焚いて 送れなかった
そのまま そこに残っているのかい?
毎年ごぶさた してます
夏休みも 盆休みも
結局 なかったね
海も 見なかったよ
山も 登らなかった
黙って
街の片隅に 固まっていたよ
今年は
今年は 愛を 信じなかったよ
今年は 音楽にも 見限られたよ
せめて 川に出れば良かった
せめて 丘を歩けば良かった
今年は 愛にも 見限られたよ
今年は だから 刃が立たない
褐色の 光の 熱い視線に
とことん 刃が 立たないんだ
やるせない声の 天使たちよ
音楽の起源を教えてよ
何処から来たの
秋を告げる音楽は何処から
赤い米の田んぼには
古代の声が 響いている
音楽の天使が 舞い降りる
稲穂の海に 風に吹かれて
舞い 降りる
舞い 降りる
一粒 一粒 に 音楽が 舞っている
ここに そこに
ここそこに
こち こち こち
わさ わさ わさ
毒を 降らさないで
できるだけ がんばるから
蟲たちに 少しだけ分けて
できるだけ がんばるよ
稲の穂の 音楽は 秋からだ
刃が立たないのに
もうそこに
秋が 来て しまったね
刃が立たないのに
もうそこに
刈り取れないんだ
夏を
このままじゃ
(ライダーは秋を探しにいったよ)
(まだ 売らねばならないよ 夏を)