今人生の棚卸のとき。ゆっくり昔を思い出す、そんな時間が欲しかった。リタイヤ後、老前整理をしていると、家族の歳月の重みがふつふつと伝わってくる。
「賞状類」と書かれたケースを開けたら、子どもが小学生の時、愛鳥週間の副賞に頂いた巣箱のセットがそのまま箱に入っていた。親も子も毎日忙しくしていたので、組み立ててみる暇もなかったのだろう。
さっそく組み立て、陽の目を見なかった巣箱を庭の木に「ごめんね」と謝りながら括り付けてみた。葉がかすかに揺れる度に、来客と期待して眺めるが、枝にさしたミカンだけご馳走になって飛び立って行ってしまう。
まぁ、いいか・・・子どもも飛び立ってくれたのだから・・・
この家が新築のとき、蝶々が飛んで来ても嬉しかったその感覚が蘇り、少し気持ちが若返った。体の細胞が若い時代の自分に返ったように、生き生きしてきた。変わらない豊かな気持ちまだ健在と、またミカンを探した。暮らしの誇りいつまでも。
久しぶりにミネストローネ朝食です。パセリトッピングを忘れました。
「人生は心豊かに 楽しく 美しく」