この連休に、家流「こころ旅」をした。夫の転勤で過ごした高千穂に、今のうちとばかり家族で出かけてみた。
そもそも私は、NHKテレビの「こころ旅」の大フアンだ。火野正平さんも、もう相手にしないすっかりのお婆さんだが、番組のテーマ曲「こころたび」を聞くたびそわそわして、どこかに出かけたくなる。
また、放送中時々流れる歌「こころ手紙」はしみじみと心に伝わり、「山が青くてこころ少し溶け」という歌詞が好きで、本来の優しい自分を取り戻せる応援歌だ。
小雨の中、岩戸神社にお参りしたら、当時が懐かしく思い出された。その頃は、子どもは小学校高学年、勿論私も40代と若かった。
祭りの前には、子どもは神楽舞を、私は民舞を夜遅くまで練習し、地区に溶け込もうと一生懸命だった。
今は交通の便も大変良くなっていて、その当時無かった橋があちこちに架かっていた。上岩戸大橋はあまりにも高い所に架かっており、車から降りて歩こうと夫は言ったが、窓から覗くのが精いっぱいだった。
子どもが通った小学校は、今は閉校なっていた。児童達から「今日も、力いっぱいがんばります」と声をかけられていた庭木の《元気君》はすっかり成長して大きくなっていた。
家から山道を小一時間歩いても自動販売機が無く残念な思いをしていたが、それがその欲しかった場所に設置されていて感激した。
不便というストレスの中、家族は思い思いに成熟したので、今はそのことに感謝している。
高千穂のこころの風景は、家族の大切な宝となっていることを再確認したいい旅だった。(*^^)v